9月30日 ウユニ塩湖 (Uyuni Salt lake) (ボリビア)
全長約8000kmに及ぶ世界最長のアンデス山脈は、巨大な岩塩の固まりである。
2億年前の中世代、海底にあったアンデスは地殻変動により隆起を始める。
大気に冷却されながら岩塩層を形成し、260万年前に現在の姿になった。
隆起の過程で、大量の海水が氷河として山中に残され、気温の上昇とともに
氷河が溶け、山間の窪みに数か所の湖が形成された。
解凍された海水に加え、周囲の山に降った雨は、岩に含まれる塩分を
溶かしながら湖に流入を続け、高濃度の塩分を有する塩湖となった。
南米ボリビアの南西部、標高約3700mに位置するウユニ塩湖もその一つ。
南北100km、東西250kmに渡って広がる世界最大の塩湖である。
雨期(11月〜3月)には浅く水が張るものの、乾季には干上がって、
食塩の採取(切り出し)が行われる。
ウユニは、雨期に薄く冠水すると「天空の鏡」と形容される巨大な鏡が出現し、
天地が対称になった幻想的な風景が現れる絶景スポットとして知られる。
またウユニ塩湖の地下には、世界最大規模のリチウム資源(約550万トン)
が埋蔵されているという。
現在、先進各国では、自動車産業再生の切り札として、電気自動車やハイブリッド車等の開発に力が注がれている。
その電力を蓄えるリチウム電池の生産に必要不可欠な素材がリチウムである。
ボリビアは、南米で最も貧しい国のひとつだが、リチウムに今後の経済発展の期待がかけられている。
(ウユニ塩湖までの交通)
@ 成田 → ニューヨーク(12時間 ANA)
A ニューヨーク → ペルーのリマ(8時間 ユナイテッド航空)
B リマ → ボリビアのラパス(2時間 ラタム航空)
C ラパス → ウユニ(45分 アマゾナス航空)
D ウユニ → 塩湖(1時間 タクシー)