コンチネンタル・タンゴ  (Continental tango)


情熱の国アルゼンチンで生まれたタンゴは20世紀にはヨーロッパに渡わり、各地で豊かな音楽性を開花させました。


アルゼンチン・タンゴは、オーケストラとピアノ、アコーディオン、歌・ダンスの共演により、

クラシカルでエレガントなサウンドに生まれ変わったのです。

このヨーロッパ・スタイルのタンゴは、「コンチネンタル(=大陸)・タンゴ」と呼ばれ、まさにヨーロッパ的と言える

優雅で美しい旋律を特徴としています。


さてコンチネンタル・タンゴと言えばアルフレッド・ハウゼと言われるほど一世を風靡したアルフレッド・ハウゼ・オーケストラ。

数ある名曲の中でも「ジェラシー」(Jealousy) は特に愛されている一曲です。


デンマークの作曲家ヤコブ・ガーデ(Jacob Gade/1879-1963)作のハンガリアン・ジプシー・タンゴで、

1925年にコペンハーゲンで出版されました。

嫉妬という感情をハンガリー・ジプシーふうの魅惑的なメロディーとタンゴのリズムにのせて見事に表現した曲です。





アルフレッド・ハウゼ (Alfred Hause) [1921-2005]

ドイツのヴァイオリニスト、作曲家、指揮者。10 歳でヴァイオリンをマスター、ワイマール音楽院に学ぶ。

1938年、ベルリンの人気バンド、オットー・ドブリント楽団の一員なる。

その後いくつかの楽団を転々とした後の1942年、自分の楽団をスタート。

以後、コンチネンタル・タンゴを中心に演奏活動を続け現在に至る。1954年初来日。以後日本公演は20回を越える。