(お盆の思い出)

13日から16日までがお盆です。

初日の13日が「迎え火」といって、祖先の霊を迎え、15日の「中元」に供養し、16日の「送り火」には、霊をお送りします。

幼いころ、母と一緒に、ナスやキュウリの牛馬をつくり、トウモロコシの毛でしっぽをつけて、お盆さまを迎える準備をした思い出のある人も多いでしょう。


お迎えするのがキュウリの馬で急いでいらしていただき、お送りするのはナスの牛でなごりを惜しんでゆっくり去っていただくのだそうです。

やさしかったおじいちゃんや死んだお兄ちゃんがこのお馬にのって帰ってくるのよと母から教えられたものです。


地方によってはちょうちんを持ってお墓参りをして、お寺の本堂でロウソクに火を移していただき、その火を仏壇のお灯明に移してお線香をあげます。

また、川のある町では土手までお迎えに出ます。

夕方、早めにお風呂に入ってノリのきいた浴衣や、女の子は長いたもとの着物を着せてもらって新しいゲタをはき、鼻緒がきつかった思いでもなつかしいものですね。


仏壇には赤いほうずきの入ったお花を供え、仏さまに喜んでいただくように、お供え物をたくさん並べます。

ご先祖さまとご一緒にいただく意味でお供え物と同じものを食べます。