カトリーヌ・ドヌーヴ(Catherine Deneuve)

生年月日 : 1943/10/22
出身地 : フランス/パリ

両親と姉が俳優と言う役者一家に生まれ、10代のころから数本の映画に端役で出演した。

1960年、ジャック・ポワトルノ監督の「扉が鳴る」で本格的に女優デビュー。

1963年、ロジェ・ヴァディム監督の「悪徳の栄え」で一躍注目を浴びる。

以後「シェルブールの雨傘 1964」「昼顔 1967」「ひきしお 1971」「終電車 1980」など
数々の名作において、知的な美貌とエレガントな魅力を披露。

フランスを代表する大女優として国際的に活躍している。




代表作品

      シェルブールの雨傘(The Umbrellas of Cherbourg)1964年(仏)カンヌ国際映画祭グランプリ

港町シェルブールの傘屋の娘ジュヌヴィエーヴ(ドヌーヴ)は、自動車修理工のギィ(ニーノ)と
愛し合っているが、彼はアルジェリア戦争に駆り出されてしまう。

ギィが戦死したと思ったジュヌヴィエーヴは、ギィの子をみごもったまま別の男と結婚。
復員したギィも傷心のまま別の娘と結婚する。
雪の降るクリスマス・イブ、二人はギィの働くガソリンスタンドで偶然、再会する。

最後の再会の場面は、語り継がれる名ラストシーンとなった。彼女の車を見送ったあと、
自分の小さな子供と戯れる彼の姿は、何度見てもぐっとくる。

(監督)ジャック・ドゥミ(JACQUES DEMY)(出演)カトリーヌ・ドヌーヴ(CATHERINE DENEUVE)
ニーノ・カステルヌオーヴォ(NINO CASTELNUOVO)マルク・ミシェル(MARC MICHEL)
       
       
      リスボン特急(UN FLIC)1972年(仏)

シモン(クレンナ)を首領とする強盗団が銀行を襲撃し、大金の強奪に成功する。
同じ頃、パリでは刑事のコールマン(ドロン)が、リスボン行きの特急列車を使った麻薬密輸が
行なわれるとの情報を得ていた。同じくこれを知ったシモンたちは、麻薬の横取りを計画する。

カトリーヌ・ドヌーヴは、ドロン、クレンナと三角関係にある娼婦という役どころ。看護婦に化け、
病院のベッドに寝ている男に毒を注射するシーンなど凄味があり、その白衣姿が何ともエロチック。
娼婦と看護婦、それが共に似合ってしまうところが、いかにもドヌーヴらしい。

(監督)ジャン=ピエール・メルヴィル(JEAN-PIERRE MELVILLE)(出演)アラン・ドロン(ALAIN DELON)
カトリーヌ・ドヌーヴ(CATHERINE DENEUVE)リチャード・クレンナ(RICHARD CRENNA)
 
       

扉が鳴る(Les portes claquent)1960年
パリジェンヌ(Les Parisiennes)1962年
悪徳の栄え(Vice and Virtue)1963年
シェルブールの雨傘(The Umbrellas of Cherbourg)1964年(カンヌ国際映画祭グランプリ)
世界詐欺物語(The World's Most Beautiful Swindlers)1964年
男を追って(Male Hunt)1964年
ピストン野郎(Male Companion)1964年
かげろうの詩(La Costanza della ragione)1964年
反撥(Repulsion)1965年
世界の歌(The song of the world)1965年
城の生活(A Matter of Resistance)1966年
ロシュフォールの恋人たち(The Young Girls of Rochefort)1967年
昼顔(Belle de jour)1967年
めざめ(Benjamin)1968年
恋のマノン(Manon 70)1968年
うたかたの恋(Mayerling)1968年
別離(La chamade)1968年
幸せはパリで(The April Fools)1969年
暗くなるまでこの恋を(Mississippi Mermaid)1969年
哀しみのトリスターナ(Tristana)1970年
ロバと王女(Donkey Skin)1970年
哀しみの終るとき(It Only Happens to Others)1971年
ひきしお(Liza)1972年
リスボン特急(Un flic)1972年
モン・パリ(A Slightly Pregnant Man)1973年
哀しみの伯爵夫人(Fatti di gente perbene)1974年
赤いブーツの女(The woman with the red boots)1974年
恋のモンマルトル(Zig Zig)1975年
ヘルバスター(Act of Aggression)1975年
うず潮(Lovers Like Us)1975年
ハッスル(Hustle)1975年
愛よもう一度(If I Had to Do It All Over Again)1976年
外人部隊フォスター少佐の栄光(March or Die)1977年
ジョディ・フォスター/避暑地のラブ・ストーリー(Beach House)1977年
銀行(Other People's Money)1978年
夢追い(Us Two)1979年
終電車(The Last Metro)1980年
海辺のホテルにて(Hotel America)1981年
最後の標的(Le choc)1982年
ハンガー(The Hunger)1983年
フォート・サガン(Fort Saganne)1984年
残火(Paroles et musique)1984年
女たちのテーブル(Speriamo che sia femmina)1986年
夜を殺した女(Scene of the Crime)1986年
夜のめぐり逢い(A Strange Place to Meet)1988年
恋路(La Reine blanche)1991年
インドシナ(Indochine)1992年
私の好きな季節(My Favorite Season)1993年
百一夜(One Hundred and One Nights)1994年
メフィストの誘い(The Convent)1995年
夜の子供たち(Thieves)1996年
犯罪の系譜(Genealogies of a Crime)1997年
ヴァンドーム広場(Place Vendome)1998年(ベネチア国際映画祭主演女優賞)
夜風の匂い(The Night Wind)1999年
ポーラX(Pola X)1999年
見出された時-「失われた時を求めて」より-(Time Regained)1999年
イースト/ウエスト 遙かなる祖国(East/West)1999年
ダンサー・イン・ザ・ダーク(Dancer In The Dark)2000年
家路(I'm Going Home)2001年
ヤング・ブラッド(The Musketeer)2001年
プセの冒険 真紅の魔法靴(Le petit poucet)2001年
8人の女たち(8 Women)2002年(ベルリン国際映画祭銀熊賞)
逢いたくて(Nearest to Heaven)2002年
永遠(とわ)の語らい(A Talking Picture)2003年
キングス&クイーン(Kings and Queen)2004年
ストーン・カウンシル(Le Concile de Pierre)2005年
輝ける女たち(Le heros de la famille)2006年
クリスマス・ストーリー(A Christmas Tale)2008年
隠された日記 母たち、娘たち(Hidden Diary)2009年
しあわせの雨傘(Potiche)2010年
ビッグ・ピクチャー 顔のない逃亡者(The Big Picture)2010年
愛のあしあと(Beloved)2011年
皇帝と公爵(Lines of Wellington)2012年
アステリックスの冒険~秘薬を守る戦い(Asterix and Obelix: God Save Britannia)2012年
ミス・ブルターニュの恋(On My Way)2013年
愛しすぎた男 37年の疑惑(In the Name of My Daughter)2014年
3つの心 あのときもしも(3 Hearts)2014年
神様メール(The Brand New Testament)2015年
太陽のめざめ(Standing Tall)2015年
ルージュの手紙(The Midwife)2017年
ホテル・ファデットへようこそ(Bonne Pomme)2017年
女神よ、銃を撃て(Tout nous separe)2017年
バッド・シード(Bad Seeds)2018年
見えない太陽(Farewell to the night)2019年
真実(The Truth)2019年
ハッピー・バースデー 家族のいる時間(Family Party)2019年