セシル・オーブリー(Cecile Aubry)

生年月日 : 1929/08/03
出身地 : フランス/パリ
没年 : 2010/07/19

1947年、カレル・ラマチ監督の「タバリンの夜」で映画デビュー。

1949年、クルーゾー監督の「情婦マノン」に出演、ラストで死体となって砂漠で
担がれてゆく娼婦という衝撃的な役柄を演じ、一躍世界的スターとなった。

1950年、渡米し、数本のハリウッド映画に出演したが、1951年、結婚を機に女優業を引退、
その後は、児童文学の作家として活躍した。






代表作品

      情婦マノン(Manon)1949年(仏)ベネチア国際映画祭グランプリ

第二次大戦末期、青年ロベールは、ナチス兵相手の売春婦マノン(オーブリー)をリンチから救う。
その後、二人は、ナチスの手を逃れるユダヤ人の一団に紛れ込み、貨物船でパレスチナに渡る。

だが、現地で安堵する間もなく、アラブゲリラの銃弾を受け、マノンは絶命する。ロベールは
マノンの遺体を背負って、灼熱の砂漠を彷徨い歩くが、遂に力尽きて倒れ込んでしまう。

ロベールは、死体のマノンを、顔だけ残して砂漠の中に埋めた。そしてマノンの全てが自分のものに
なったと、幸せと満足感を感じながら息絶えていく。死によって、初めて一体化する愛の凄まじさ。
鬼気迫る、鮮烈なラストシーンは、公開当時、大センセーションを巻き起こした。

(監督)アンリ=ジョルジュ・クルーゾー(Henri-Georges Clouzot)
(出演)ミシェル・オークレール(Michel Auclair)セシル・オーブリー(Cecile Aubry)
       

タバリンの夜(Une nuit à Tabarin)1947年
情婦マノン(Manon)1949年
黒ばら(The Black Rose)1950年
青ひげ(Barbe Bleue)1951年