コリンヌ・リュシェール(Corinne Luchaire)

生年月日 : 1921/02/11
出身地 : フランス/パリ
没年 : 1950/01/22

1935年、14歳のとき、マルク・アレグレ監督の「みどりの園」に端役で映画デビュー。

1938年、17歳のとき、レオニード・モギー監督の「格子なき牢獄」のヒロインに抜擢される。
その少女とも思えぬ整った美しさで、たちまち世界的な人気スターとなった。

その後も「美しき争ひ 1938」など、数本の話題作に出演したが、1939年、第二次大戦が勃発。

美貌の彼女は、ナチス高官の愛人となったが、そのため戦後に対ナチス協力者として投獄される。

1948年に釈放されたものの、長年の心労から結核に倒れ、1950年1月、28歳の若さで世を去った。






代表作品

      格子なき牢獄(Prison sans barreaux)1938年(仏)

町はずれの丘に建つ少女感化院では、百数十名の若い娘達が、苛酷な院長の監視の下で苦役に服していた。
あるとき、新院長が赴任してくる。彼女は一切の体罰を厳禁し、不平があれば申し出るよう言い渡した。
最も反抗的だったネリー(コリンヌ)も、やがて彼女の指導により、従順な少女に変貌しつつあった。

「格子なき牢獄」というタイトルは、感化院の鉄格子を取り払ったのが由来だが、そのほかの意図としては、
第二次大戦前夜の迫り来るナチスの圧力のもと、息苦しく不自由なフランス社会の暗喩でもあった。

翌1939年(昭和14年)日本公開された本作は、そのタイトルが一種の流行語になるほど大ヒットした。
ほとんど国策映画しか上映されなかった当時、本作は、日本人が見られた数少ない外国映画の一つであった。

(監督)レオニード・モギー(Leonide Moguy)(出演)コリンヌ・リュシェール(Corinne Luchaire)
アニー・デュコー(Annie Ducaux)ロジェ・デュシェーヌ(Roger Duchesne)
       

みどりの園(Les Beaux jours)1935年
格子なき牢獄(Prison sans Barreaux)1938年
美しき争ひ(Conflit)1938年
郵便配達は二度ベルを鳴らす(Le Dernier Tournant)1939年
第三の接吻(Cavalcade d'amour)1939年