ジュヌヴィエーヴ・ビュジョルド(Genevieve Bujold)

生年月日 : 1942/07/01
出身地 : カナダ/ケベック州

モントリオールの演劇学校を卒業し、シェイクスピア劇など舞台で活躍していた際、アラン・レネ監督に
見出されて、1966年イヴ・モンタン主演の「戦争は終った」で映画デビュー。

1969年、チャールズ・ジャロット監督の歴史大作「1000日のアン」のヒロインに抜擢された。
「1000日のアン」は、16世紀イギリス国王ヘンリー8世の二度目の妃アン・ブーリンの悲劇を描いた作品。

リチャード・バートンがヘンリー8世を演じている事もあり、当時彼の妻だったエリザベス・テイラーが
ヒロインとして出演を希望していた。

だが、いくらなんでも40歳近いリズに、18歳の娘役はムリがあるので、お引き取り願ったというエピソードがある。
この作品でビュジョルドは、個性的な顔立ちと確かな演技力で高い評価を受けた。

以後「愛のメモリー 1976」「チューズ・ミー 1984」等に出演、様々な国の作品で活躍している。



代表作品

      1000日のアン(ANNE OF THE THOUSAND DAYS)1969年(英)

英国テューダー朝のヘンリー8世(バートン)は、一目惚れした若い娘アン(ビジョルド)を手に入れるため、
世継ぎを生まない王妃キャサリンを強引に離婚。

だが、正室に迎えられたアンにも王子が出来ないまま、あれほど情熱的だった王の心は遠のいた。
そして、離婚を拒んだ彼女は、奸計をもって断頭台へと送られる。

世継ぎの男子を生まぬ女に用はない。欲しい女はどんな事をしてもモノにする。手に入れたら飽きる男の幼さ、男のずるさ、
ヘンリー8世の人間性が面白い。女として母として王に挑戦したアンは、従容として断頭台に登った。彼女が死を賭して
王位継承権を残してくれたとも知らぬ幼い娘は、宮廷の庭でたどたどしく歩く。彼女は後のエリザベス1世である。

(監督)チャールズ・ジャロット(CHARLES JARROTT)
(出演)ジュヌヴィエーヴ・ビジョルド(GENEVIEVE BUJOLD)リチャード・バートン(RICHARD BURTON)
       

戦争は終った(La Guerre est finie)1966年
まぼろしの市街戦(Le roi de coeur)1966年
パリの大泥棒(Le voleur)1967年
1000日のアン(Anne of the Thousand Days)1969年
トロイアの女(The Trojan Women)1971年
大地震(Earthquake)1974年
ベルモンドの怪盗二十面相(L'Incorrigible)1975年
カリブの嵐(Swashbuckler)1976年
愛のメモリー(Obsession)1976年
続・男と女(Another Man, Another Chance)1977年
コーマ(Coma)1978年
名探偵ホームズ/黒馬車の影(Murder by Decree)1979年
バチカンの嵐(Monsignor)1982年
タイトロープ(Tightrope)1984年
チューズ・ミー(Choose Me)1984年
トラブル・イン・マインド(Trouble in Mind)1985年
モダーンズ(The Moderns)1988年
戦慄の絆(Dead Ringers)1988年
偽りのプロファイル(False Identity)1990年
ピノキオ(The Adventures of Pinocchio)1996年
ストーム(The House of Yes)1997年
密室(Dead Innocent)1997年
氷の接吻(Eye of the Beholder)1999年
ラ・タービュランス(La turbulence des fluides)2002年
アガサ・クリスティーの奥さまは名探偵(Mon petit doigt m'a dit...)2005年