国名 リヒテンシュタイン公国                          
英語 Principality of Liechtenstein  
首都 ファドーツ  
独立年 -  
主要言語 独語  
面積 (千Km2) 0.2  
人口 (百万人) 0.04  
通貨単位 スイスフラン  
宗教 カトリック約78%、プロテスタント約8%  
イスラム教約5%  
主要産業  精密機械、医療機器   
     


リヒテンシュタイン城(Schloss Lichtenstein)

ドイツのシュトゥットガルト郊外、シュヴァーベンアルプ山中にある城。

19世紀ドイツロマン派の作家ヴィルヘルム・ハウフの騎士物語「リヒテンシュタイン」。
その世界に憧れたヴュルテンベルク大公ヴィルヘルム・ウーラッハが1837年に建造したもの。

切り立った岩山の上に残る14世紀の廃城を生かし、塔や居室、跳ね橋などを物語の記述に即して再現。
断崖絶壁に立つ美しさから、多くのイラストや漫画のモデルになっている。




地理

ヨーロッパ中部、スイスとオーストリアの国境沿いにある立憲君主国。

国土は南北に細長く、ライン川右岸に沿った三角形の谷底平野と
比較的広い高原部とからなる。


住民の大部分はドイツ系で、ドイツ語の方言を話し、カトリックが多い。

郵便事業はスイスの管理下にあるが、国家歳入のかなりの部分を、
美しい郵便切手の売り上げに依存している。


産業は農業が主体で、穀物、ブドウその他の果樹栽培のほか
牧畜、酪農も盛ん。織物、陶器、皮革などの工業も行なわれている。


ヨーロッパ諸国から訪れる観光客も多い。
1990年国際連合加盟。




歴史

1719年、神聖ローマ皇帝内で、この地をリヒテンシュタイン家が領有し、リヒテンシュタイン公国が成立した。

1806年の帝国崩壊後、ナポレオンの保護下でライン同盟に参加し、1815年からはドイツ連邦に加わった。
ドイツ連邦が解体した1866年独立し、翌年永世中立を宣言した。

第1、第2次世界大戦中はドイツ軍に占領されたが、戦後は国防と外交権をスイスに委任し、
関税同盟を結び、スイスの通貨を用いている。



1719年 神聖ローマ帝国カール6世がリヒテンシュタイン家に自治権を付与、リヒテンシュタイン公国が成立。
1806年  神聖ローマ帝国崩壊後、ナポレオンの保護下でライン同盟に参加。
1815年  ドイツ連邦に参加。
1867年  普墺戦争によるドイツ連邦解体後、独立して永世中立を宣言。
1921年 憲法制定
1923年 スイスと関税同盟を締結、スイス・フランの導入。
1990年 国際連合加盟







首都ファドーツは、ライン川沿いにあり、アルプスを望む美しい街。

小高い山の上に建つファドーツ城は、西暦12世紀ごろに建てられたとされる。
首都の名を冠するこの城は、君主リヒテンシュタイン大公の官邸となっている。

ファドーツは、観光の中心地であり、大公の絵画コレクションを所蔵する美術館や
愛好家の間で著名な切手博物館(Post Museum)がある。


君主国家リヒテンシュタインは、人口4万人の小国であるが、
ヨーロッパで最も豊かな国とされている。

国民一人あたりの年間所得は、13万5千ドル(2016年)。
対して日本は3万8千ドル、アメリカは5万7千ドルである。

リヒテンシュタインの街に走っているのは、ほとんど高級車ばかり、
大衆車のほうが目立つくらいだ。

それは、この国が「タックス・ヘイブン」だからである。

税率が低いため、外国企業がこの国に本社を置き、
その法人税によってヨーロッパで最も裕福な国となったのである。