マリア・ミーキ(Maria Michi)
生年月日 : 1921/05/24
出身地 : イタリア/ローマ
没年 : 1980/04/07
法律事務所でタイピストとして働き、その後、ローマのオペラハウスで案内嬢を務めていた。
1945年、劇作家セルジオ・アミディ(Sergio Amidei)の紹介でロベルト・ロッセリーニ監督と出会う。
同年、同監督の「無防備都市」に、ナイトクラブの歌手役で出演し、映画デビューを飾る。
1946年、引き続き同監督の「戦火のかなた」に出演、娼婦フランチェスカ役を好演して注目を浴びる。
以後も「パルムの僧院 1947」「ラスト・タンゴ・イン・パリ 1972」などの話題作に出演して活躍した。
代表作品
戦火のかなた(Paisa)1946年(伊) 夜更けのローマ。米兵フレッドは、毛皮を着た商売女に呼びかけられる。彼はベッドで、ローマに着いた時に出会った 一人の可憐な娘のことを話す。フランチェスカという良家の娘が彼に水を与え、家庭へ招いて歓待してくれたのだ。 彼は、その娘との再会を夢に描いていた。商売女は、自分がそのときの娘だったと気づく。だが、一度消えた清らかさは、 もう二度と甦えらないのだった。 第二次大戦末期、連合軍がシチリア島に上陸して北上しながら、イタリアを解放してゆく状況を、六つの断片的な エピソードで綴った戦争叙事詩。様々な人間模様を通じて、戦争の愚かさ、理不尽さを告発した作品である。 敗戦後の器材不足、資金不足のなか、手持ちの16ミリカメラで、いまだ戦争の爪痕が激しい、荒廃したイタリアの国土が 映し出される。画質の荒いモノクロ画面だけに、かえってドキュメンタリー的なリアリティを感じる映像となっている。 (監督)ロベルト・ロッセリーニ(Roberto Rossellini) (出演)マリア・ミーキ(Maria Michi)ガール・ムア(Gar Moore) |
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無防備都市(ROMA, CITTA, APERTA)1945年
戦火のかなた(PAISA)1946年
パルムの僧院(La Chartreuse de Parme)1947年
ロザリオの悲しみ(LA MONACA DI MONZA)1969年
ラスト・タンゴ・イン・パリ(Last Tango in Paris)1972年
田舎者(Redneck)1973年
サロン・キティ(SALON KITTY)1976年