マックス・フォン・シドー(Max von Sydow)

生年月日 : 1929/04/10
出身地 : スウェーデン/スコーネ県
没年 : 2020/03/08

ストックホルムの演劇学校で学び、在学中の1949年、アルフ・シェーベルグ監督の「母親だけ」で映画デビュー。

1955年、エルンスト・ベルイマン監督に見いだされ、以降「第七の封印 1957」「野いちご 1957」
「処女の泉 1960」など、彼の作品の常連となった。

1965年、ハリウッドに進出し、キリストの生涯を描いた史劇映画「偉大な生涯の物語」に出演。

その後、ハリウッドで撮られる超大作やSFまで、100以上の映画やテレビシリーズに出演した。

1973年「エクソシスト」では、当時44歳にもかかわらず老齢のメリン神父を演じ一躍知名度を上げた。




代表作品

      第七の封印(The Seventh Seal)1957年(スウェーデン)

十年に及ぶ十字軍遠征を終え、騎士アントニウス(シドー)は、従者を従え帰路についた。その長旅の途中、
死神に出会った彼は、延命のために死神にチェスの試合を申し出る。騎士が勝てば、死を見逃すという条件だ。

彼はまた、同じく死神に命を狙われていた旅芸人の夫婦を助けてやる。やがて一行は家に辿り着くのだが…。

死神にいったん憑かれてしまえば抗う方法などない。だが少々の延命なら交渉次第。そこが物語として面白いところだ。
死神と騎士のチェスに興じる場面は、宗教画の様な美しさがある。この死神だが、よく喋るし妙に人情味があって
憎めない。教会の懺悔の部屋に潜んで、騎士のチェスの戦略をまんまと聞き出したりと、なかなかセコい手を使う。

(監督)エルンスト・ベルイマン(Ernst Bergman)
(出演)マックス・フォン・シドー(Max von Sydow)ベント・エケロート(Bengt Ekerot)
 
       
       
    処女の泉(The Virgin Spring)1960年(スウェーデン)

豪農トーレ(シドー)の娘カリンは、教会に行く途中、三人の無頼漢に犯され、殺されてしまう。
父親トーレは、男たちを殺し復讐を果たすが、罪の意識に苛まれる。

娘の遺体の傍らで、父親は自分の運命を呪い、また神を呪う。娘が酷い殺され方をしたのに、
神はなぜ助けてくれなかったのか。神は見ておられたはずなのに、なぜ沈黙したまうのか。

やがて父親は、これは自らの過去の罪が招いた悲劇であることに気づく。
そして、自分のした過去の過ちを悔やみ、償いとしてこの地に教会を建設すると神に誓う。
すると娘の死体の下から、こんこんと泉が溢れ出す。神は父親の信仰をよしとせられたのだ。

(監督)エルンスト・ベルイマン(Ernst Bergman)
(出演)マックス・フォン・シドー(Max von Sydow)ビルギッタ・ペテルソン(Birgitta Pettersson)
 
       
       
    エクソシスト(THE EXORCIST)1973年(米)

12歳の娘リーガンが、ある日突然奇怪な言動にでる。悪魔に憑りつかれたように、しゃがれた男の声で
卑猥な言葉をわめき始め、顔は見る見る醜く変貌してゆく。やがて悪魔祓いに二人の神父がやって来るが…。

少女に取り憑いた悪魔とキリスト教の神父との壮絶な戦いを描いたオカルト映画の傑作で「ポルターガイスト」
「エクトプラズム」「悪魔祓い師」といったオカルト用語を一般に浸透させた。

日本でも空前のオカルト・ブームが巻き起こり、死後の世界や、霊魂との交信などを対象にした「オカルト物」
がメディアでしばしば取り上げられ、古くから伝わる占いの「コックリさん」も大流行した。

(監督)ウィリアム・フリードキン(WILLIAM FRIEDKIN)
(出演)リンダ・ブレア(LINDA BLAIR)マックス・フォン・シドー(MAX VON SYDOW)
       

母親だけ(Only a Mother)1949年
令嬢ジュリー(Fröken Julie)1951年
第七の封印(Det sjunde inseglet)1957年
野いちご(Smultronstället)1957年
女はそれを待っている(Nära livet)1958年
魔術師(Ansiktet)1958年
処女の泉(Jungfrukällan)1960年
鏡の中にある如く(Såsom i en spegel)1961年
すばらしい世界旅行(Nils Holgerssons underbara resa)1962年
冬の光(Nattvardsgästerna)1962年
偉大な生涯の物語(The greatest story ever told)1965年
メキシコで死ね(The Reward)1965年
さらばベルリンの灯(The Quiller Memorandum)1966年
ハワイ(Hawaii)1966年
狼の時刻(Vargtimmen)1968年
ベルイマン監督の 恥(Skammen)1968年
沈黙の島(En passion)1969年
クレムリンレター/密書(The Kremlin Letter)1970年
ナイトビジター(The Night Visitor)1970年
移民者たち(Utvandrarna)1971年
愛のさすらい(Beröringen)1971年
エクソシスト(Exorcist)1973年
ステッペンウルフ 荒野の狼(Steppenwolf)1974年
コンドル(The three days of the Condor)1975年
SF最後の巨人(The Ultimate Warrior)1975年
獣人2(Cuore di cane)1976年
ローマに散る(Cadaveri eccellenti)1976年
フォックストロット(Foxtrot)1976年
タタール人の砂漠(Il deserto dei tartari)1976年
さすらいの航海(Voyage of the Damned)1976年
エクソシスト2(Exorcist II: The Heretic)1977年
外人部隊フォスター少佐の栄光(March or Die)1977年
ブラス・ターゲット(Brass Target)1978年
ハリケーン(Hurricane)1979年
SFデス・ブロードキャスト(La mort en direct)1980年
フラッシュ・ゴードン(Flash Gordon)1980年
勝利への脱出(Victory)1981年
バラの刻印(She Dances Alone)1981年
コナン・ザ・グレート(Conan the Barbarian)1982年
トップコマンド・電撃特攻指令(Jugando con la muerte)1982年
ドン・コルレオーネの娘/禁断(Le cercle des passions)1983年
ネバーセイ・ネバーアゲイン(Never Say Never Again)1983年
ドリームスケープ(Dreamscape)1984年
デューン/砂の惑星(Dune)1984年
コードネームはエメラルド(Code Name: Emerald)1985年
ハンナとその姉妹(Hannah and Her Sisters)1986年
黄金の肉体 ゴーギャンの夢(Oviri)1986年
デュエット・フォー・ワン(Duet for One)1986年
第2の勝利(The Second Victory)1986年
ペレ(Pelle erobreren)1987年
ファーザー(Father)1990年
レナードの朝(Awakenings)1990年
死の接吻(A Kiss Before Dying)1991年
夢の涯てまでも(Bis ans Ende der Welt)1991年
愛の風景(Den goda viljan)1992年
巨人と青年(Dotkniecie reki)1992年
ニードフル・シングス(Needful Things)1993年
夢見る小説家(Time Is Money)1993年
ジャッジ・ドレッド(Judge Dredd)1995年
エルサレム(Jerusalem)1996年
奇蹟の輝き(What Dreams May Come)1998年
ヒマラヤ杉に降る雪(Snow Falling on Cedars)1999年
スリープレス(Sleepless)2001年
グレート・ウォーリアーズ(Vercingétorix)2001年
10億分の1の男(Intacto)2001年
マイノリティ・リポート(Minority Report)2002年
ニーベルングの指環(Ring of the Nibelungs)2004年
ハイジ(Heidi)2005年
潜水服は蝶の夢を見る(La Scaphandre et le papillon)2007年
ラッシュアワー3(Rush Hour 3)2007年
ソロモン・ケーン(Solomon Kane)2009年
100歳の少年と12通の手紙(Oscar Et La Dame Rose)2009年
ウルフマン(The Wolfman)2010年
シャッター アイランド(Shutter Island)2010年
ロビン・フッド(Robin Hood)2010年
ものすごくうるさくて、ありえないほど近い(Extremely Loud and Incredibly Close)2011年
ブランデッド(Branded)2012年
スター・ウォーズ/フォースの覚醒(Star Wars: The Force Awakens)2015年
潜水艦クルスクの生存者たち(Kursk)2018年