不思議の国のアリス

ナタリー・ウッド（Natalie Wood）

生年月日： 1938/07/20
出身地：アメリカ／サンフランシスコ
没年： 1981/11/29

1943年、4歳のとき、アーヴィング・ピシェル監督の「ムーン・イズ・ダウン」に子役で映画デビュー。

1955年「理由なき反抗」で、ジェームス・ディーンの恋人役を好演、ハリウッド若手スターの地位を獲得。

以後も「ウエストサイド物語 1961」「草原の輝き 1961」など、情熱的なヒロインを演じて活躍する。

1981年11月、ロケ先のカリフォルニア沖で水死するというショッキングな事件で、人生の幕を閉じた。
まだ43歳の若さであった。

代表作品

			三十四丁目の奇蹟（Miracle on 34th Street）1947年（米）ニューヨークのメイシー百貨店は、クリスマス商戦真っ只中。百貨店主任のドリス（オハラ）は、本物のサンタを名乗るクリス老人を雇う。クリスは、たちまち子供たちの人気者に。しかし、サンタを本物に思わせる罪ということで、裁判沙汰になってしまう。果たしてクリス老人は、本物のサンタなのか。サンタを信じない人々は「自分をサンタだと思い込んでる」頭のおかしい老人と決め込む。信じる人々は「彼はきっとサンタに違いない」と確信する。信じる心は、真心がないと生まれない。信じることがいかに大切かというメッセージを語って心温まる物語に仕上がっている。モーリン・オハラの娘役で、おしゃまな女の子を演じているのは子役時代のナタリー・ウッド。（監督）ジョージ・シートン（George Seaton）（出演）モーリン・オハラ（Maureen O'Hara）エドマンド・グウェン（Edmund Gwenn）ナタリー・ウッド（Natalie Wood）


			ウエスト・サイド物語（West Side Story）1961年（米）アカデミー最優秀作品賞ニューヨークのスラム街。イタリア系移民とプエルトリコ系移民の、それぞれの不良グループが対立。そんな中、街のダンスパーティーで二人の男女が出会い、一瞬にして恋に陥る。二人は、イタリア系移民のトニー（ベイマー）、そしてプエルトリコ系移民のマリア（ウッド）だった。二人の禁断の愛ゆえに、対立するグループの抗争は激化し、思いもよらぬ悲劇がもたらされてしまう。主演の二人の歌は、すべて吹き替え。ダンスもハードな部分は、すべて代役というありさまだ。映画の根底に流れるのは、歌やダンスではなく、社会から爪弾きにされた若者たちの深い絶望感である。同じ街に住みながら敵対する若者たち。それらは貧困や日常的に受ける人種差別への憂さ晴らしだった。本作は、アメリカ社会の抱える深い人種問題の悩み、貧困問題などが強く訴えられた作品となっている。（監督）ロバート・ワイズ（Robert Wise）（出演）ナタリー・ウッド（Natalie Wood）リチャード・ベイマー（Richard Beymer）ジョージ・チャキリス（George Chakiris）

	Tonight（Eddie Fisher）
	Tonight Tonight, Won't be just, Any night. Tonight there will be, No morning star. Tonight, Tonight, I'll see my love tonight. And for us, Stars will stop, Where they are. Today, The minutes, Seem like hours, The hours go, So slowly, And still the moon is light. Oh, moon, Burn bright, And make this endless day, Endless night, Tonight!		今宵　今宵は　特別な夜　夜明けは来ない　いつまでも今宵　今宵は　二人のために　星も動きを　止めるだろう今宵はここに　君がいる　だから今　空は光に　あふれてる終わりのない　特別な夜　夜明けは来ない　いつまでも


			草原の輝き（Splendor in the Grass）1961年（米） 1928年、カンザスの田舎町。高校生のディーニー（ウッド）とバッド（ベイティ）は恋人同士だった。だが結局、二人は別々の人生を歩んだ。ディーニーは医師と婚約するがバッドを忘れられない。彼女は、ささやかな牧場を営むバッドを訪れる。だがすでに彼には妻子がいた。ディーニーはそこに青春の終わりを見て、思い出の町に静かに別れを告げる。今や自由恋愛を謳歌するアメリカだが、当時は伝統的禁欲主義の道徳観が色濃く残る時代であった。女は結婚を対象とする男に対しては清純であるべき。そして、男は結婚相手と遊び相手を区別すべきといった大人の道徳観に支配されたあげく、二人の関係は破綻の道を辿ることになってしまう。「草原の輝くとき　花の美しく咲くとき　再びそれは還らずとも嘆くなかれ」英国の詩人ワーズワースの詩句の一節から、このタイトルはとられたという。（監督）エリア・カザン（Elia Kazan）（出演）ナタリー・ウッド（Natalie Wood）ウォーレン・ベイティ（Warren Beatty）

ムーン・イズ・ダウン（The Moon Is Down）1943年
ハッピーランド（Happy Land）1943年
離愁（Tomorrow Is Forever）1946年
三十四丁目の奇蹟（Miracle on 34th Street）1947年
幽霊と未亡人（The Ghost and Mrs. Muir）1947年
嵐の園（Scudda Hoo! Scudda Hay!）1948年
日曜は鶏料理（Chicken Every Sunday）1949年
緑に誓う（The Green Promise）1949年
われら自身のもの（Our Very Own）1950年
牧場の花嫁（Never a Dull Moment）1950年
青いヴェール（The Blue Veil）1951年
銀の盃（The Silver Chalice）1954年
理由なき反抗（Rebel Without a Cause）1955年
捜索者（The Searchers）1956年
果てしなき決斗（The Burning Hills）1956年
B52爆撃隊（Bombers B-52）1957年
初恋（Marjorie Morningstar）1958年
最后の接吻（Kings Go Forth）1958年
札束とお嬢さん（Cash McCall）1960年
夜が泣いている（All the Fine Young Cannibals）1960年
ウエストサイド物語（West Side Story）1961年
草原の輝き（Splendor in the Grass）1961年
ジプシー（Gypsy）1962年
マンハッタン物語（Love with the Proper Stranger）1963年
求婚専科（Sex and the Single Girl）1964年
グレートレース（The Great Race）1965年
サンセット物語（Inside Daisy Clover）1965年
雨のニューオリンズ（This Property Is Condemned）1966年
美人泥棒（Penelope）1966年
ボブ&キャロル&テッド&アリス（Bob & Carol & Ted & Alice）1969年
候補者ビル・マッケイ（The Candidate）1972年
メテオ（Meteor）1979年
ウィリーとフィル/危険な関係（Willie & Phil）1980年
ブレインストーム（Brainstorm）1983年

			三十四丁目の奇蹟（Miracle on 34th Street）1947年（米）ニューヨークのメイシー百貨店は、クリスマス商戦真っ只中。百貨店主任のドリス（オハラ）は、本物のサンタを名乗るクリス老人を雇う。クリスは、たちまち子供たちの人気者に。しかし、サンタを本物に思わせる罪ということで、裁判沙汰になってしまう。果たしてクリス老人は、本物のサンタなのか。サンタを信じない人々は「自分をサンタだと思い込んでる」頭のおかしい老人と決め込む。信じる人々は「彼はきっとサンタに違いない」と確信する。信じる心は、真心がないと生まれない。信じることがいかに大切かというメッセージを語って心温まる物語に仕上がっている。モーリン・オハラの娘役で、おしゃまな女の子を演じているのは子役時代のナタリー・ウッド。（監督）ジョージ・シートン（George Seaton）（出演）モーリン・オハラ（Maureen O'Hara）エドマンド・グウェン（Edmund Gwenn）ナタリー・ウッド（Natalie Wood）


			ウエスト・サイド物語（West Side Story）1961年（米）アカデミー最優秀作品賞ニューヨークのスラム街。イタリア系移民とプエルトリコ系移民の、それぞれの不良グループが対立。そんな中、街のダンスパーティーで二人の男女が出会い、一瞬にして恋に陥る。二人は、イタリア系移民のトニー（ベイマー）、そしてプエルトリコ系移民のマリア（ウッド）だった。二人の禁断の愛ゆえに、対立するグループの抗争は激化し、思いもよらぬ悲劇がもたらされてしまう。主演の二人の歌は、すべて吹き替え。ダンスもハードな部分は、すべて代役というありさまだ。映画の根底に流れるのは、歌やダンスではなく、社会から爪弾きにされた若者たちの深い絶望感である。同じ街に住みながら敵対する若者たち。それらは貧困や日常的に受ける人種差別への憂さ晴らしだった。本作は、アメリカ社会の抱える深い人種問題の悩み、貧困問題などが強く訴えられた作品となっている。（監督）ロバート・ワイズ（Robert Wise）（出演）ナタリー・ウッド（Natalie Wood）リチャード・ベイマー（Richard Beymer）ジョージ・チャキリス（George Chakiris）

	Tonight（Eddie Fisher）
	Tonight Tonight, Won't be just, Any night. Tonight there will be, No morning star. Tonight, Tonight, I'll see my love tonight. And for us, Stars will stop, Where they are. Today, The minutes, Seem like hours, The hours go, So slowly, And still the moon is light. Oh, moon, Burn bright, And make this endless day, Endless night, Tonight!		今宵　今宵は　特別な夜　夜明けは来ない　いつまでも今宵　今宵は　二人のために　星も動きを　止めるだろう今宵はここに　君がいる　だから今　空は光に　あふれてる終わりのない　特別な夜　夜明けは来ない　いつまでも


			草原の輝き（Splendor in the Grass）1961年（米） 1928年、カンザスの田舎町。高校生のディーニー（ウッド）とバッド（ベイティ）は恋人同士だった。だが結局、二人は別々の人生を歩んだ。ディーニーは医師と婚約するがバッドを忘れられない。彼女は、ささやかな牧場を営むバッドを訪れる。だがすでに彼には妻子がいた。ディーニーはそこに青春の終わりを見て、思い出の町に静かに別れを告げる。今や自由恋愛を謳歌するアメリカだが、当時は伝統的禁欲主義の道徳観が色濃く残る時代であった。女は結婚を対象とする男に対しては清純であるべき。そして、男は結婚相手と遊び相手を区別すべきといった大人の道徳観に支配されたあげく、二人の関係は破綻の道を辿ることになってしまう。「草原の輝くとき　花の美しく咲くとき　再びそれは還らずとも嘆くなかれ」英国の詩人ワーズワースの詩句の一節から、このタイトルはとられたという。（監督）エリア・カザン（Elia Kazan）（出演）ナタリー・ウッド（Natalie Wood）ウォーレン・ベイティ（Warren Beatty）