ポーラ・ネグリ(Pola Negri)

生年月日 : 1897/01/03
出身地 : ポーランド/リプノ(Lipno)
没年 : 1987/08/01

1914年、第一次大戦時、看護婦として従軍中に書いた脚本「官能の奴隷」が認められて映画化。
ヤン・パウロフスキ(Jan Pawlowski)の監督で、自らが主演して映画デビューを飾った。

1918年、エルンスト・ルビッチ監督の「カルメン」に主演、
妖気漂うヒロインを演じて、一躍トップスターの座を獲得する。

その後も「寵姫ズムルン 1920」「山猫ルシカ 1921」「マヅルカ 1935」など
数々の話題作に出演して活躍した。






代表作品

      マヅルカ(Mazurka)1935年(独)

音楽学校の女子学生リーザ(テーク)は、ピアノ教師のミハイロフにしつこくつきまとわれていた。
ある時、キャバレーに誘われて行ったばかりに、突如、思いもかけぬ事件に巻き込まれる。

キャバレーの舞台では、ヴェラ(ネグリ)と名乗る中年の女性歌手が歌っていた。彼女は二人の姿
を見つけると驚愕の眼を見開いた。そして拳銃を取り出し、ミハイロフを射殺してしまったのだ。

ピアノ教師のミハイロフが射殺されるまでがドラマの前半、後半は殺人犯ヴェラを裁く法廷の
シーンとなる。何ゆえにヴェラはミハイロフを殺害したのか、そのサスペンスフルな展開と
意表を衝く結末が評判となった作品。
ヴェラに扮したポーラ・ネグリも迫真の演技を披露し、堂々たるスター女優振りを見せている。

(監督)ヴィリ・フォルスト(Willi Forst)(出演)ポーラ・ネグリ(Pola Negri)
インゲボルク・テーク(Ingeborg Theek)アルブレヒト・シェーンハルス(Albrecht Schoenhals)
 
       

官能の奴隷(Niewolnica zmys?ow)1914年
嵐に散らされたバラ(Rosen, die der Sturm entblattert)1917年
死出の舞(Mania)1918年
呪の眼(Die Augen der Mumie Ma/The Eyes of The Mummy)1918年
染まぬ花(Der gelbe Schein/The Yellow Ticket)1918年
カルメン(Carmen/Gypsy Blood)1918年
人生のメリー・ゴーラウンド(Das Karussell des Lebens)1919年
彼女を罰せよ(Kreuziget sie!)1919年
仇討(Vendetta)1919年
パッション(Madame Dubarry)1919年
豊情歌(Die Marchesa d’Armiani)1920年
寵姫ズムルン(Sumurun/One Arabian Night)1920年
恋に殉じた女(Das Martyrium)1920年
新椿姫(Arme Violetta)1920年
山猫ルシカ(Die Bergkatze/The Wildcat)1921年
名花サッフォー(Sappho/Mad Love)1921年
灼熱の情花(Die Flamme)1923年
ベラ・ドンナ(Bella Donna)1923年
チート(The Cheat)1923年
西班牙の踊子(The Spanish Dancer)1923年
巴里の暗影(Shadows of Paris)1924年
煉獄の花(Men)1924年
嘆きの白百合(Lily of the Dust)1924年
禁断の楽園(Forbidden Paradise)1924年
スエズの東(East of Suez )1925年
紅椿(The Charmer)1925年
魔風恋風(Flower of Night)1925年
落花長恨(A Woman of the World)1925年
桃色の曲者(Good and Naughty)1926年
帝国ホテル(Hotel Imperial )1927年
鉄条網(Barbed Wire)1927年
罪に立つ女(The Woman on Trial)1927年
オレンジ実る頃(The Secret Hour)1928年
三罪人(Three Sinners)1928年
女優情史(Loves of an Actress )1928年
モスコーの女(The Woman from Moscow)1928年
マヅルカ(Mazurka)1935年
ボヴァリー夫人(Madame Bovary)1937年
夜のタンゴ(Tango Notturno)1937年
クレタの風車(The MoonSpinners)1964年