レイモン・コルディ(Raymond Cordy)

生年月日 : 1898/12/09
出身地 : フランス/セーヌ
没年 : 1956/04/23

1930年、ジャン・グレミヨン監督の「リトル・リーゼ」で映画デビュー。

1931年、ルネ・クレール監督の「自由を我等に」に主演、刑務所を出てからとんとん拍子に
出世して社長に納まるという元脱獄囚を演じて、一躍注目を浴びる。

映画も大ヒットして、1932年ベネチア国際映画祭グランプリを受賞した。

その後も「巴里祭 1933」「ミモザ館 1934」「夜ごとの美女 1952」など
多くの話題作に、存在感のある助演として活躍した。





代表作品

      自由を我等に(A nous la liberte)1931年(仏)1932年ベネチア国際映画祭グランプリ

ルイとエミールは、脱獄を図るが、あと一歩のところで発見され、ルイひとりだけが脱走に成功する。
シャバに出たルイは、商才を発揮し、蓄音機会社の社長にまで出世する。
一方、刑期を終えたエミールは、工員になるが、そこの社長がなんとルイ。二人は再会を喜び合うが…。

1932年(昭和7年)日本公開。キネマ旬報ベストテン第一位に輝いた作品。コメディでありながら人生の
哀歓を感じさせるストーリーが日本人の感性にマッチしたのかも知れない。

自由を求めて脱獄を図った二人だが、資本主義社会となった世の中は、二人にとって、もはや自由とは
いえなかった。刑務所の生活と、機械化された大工場の非人間性を対比して、自然に帰るほかに人間の
自由はないことをユーモラスに描いた社会風刺喜劇の傑作である。

(監督)ルネ・クレール(Rene Clair)
(出演)レイモン・コルディ(Raymond Cordy)アンリ・マルシャン(Henri Marchand)
 
       

リトル・リーゼ(La petite Lise)1930年
ル・ミリオン(Le Million)1931年
自由を我等に(A nous la liberte)1931年
怪人マブゼ博士(DAS TESTAMENT DES DR. MABUSE)1932年
巴里祭(QUATORZE JUILLET)1933年
ミモザ館(PENSION MIMOSAS)1934年
最後の億萬長者(LE DERNIER MILLIARDAIRE)1934年
最後の戦闘機(L' EQUIPAGE)1935年
我等の仲間(LA BELL EQUIPE)1936年
暁に帰る(RETOUR A L'AUBE)1938年
沈黙は金(LE SILENCE EST D'OR)1946年
悪魔の美しさ(LA BEAUTE DU DIABLE)1949年
ビキニの裸女(MANINA, LA FILLE SANS VOILES)1952年
夜ごとの美女(LES BELLES DU NUIT)1952年
夜の騎士道(LES GRANDES MANOEUVRES)1955年