タマーラ・ショーミナ(Tamara Syomina)

生年月日 : 1938/10/25
出身地 : ソ連/クルスク州

1957年、モスクワの国立映画大学(VGIK)に入学し演技を学ぶ。

1958年、マーレン・ハツィエフ監督の「二人のヒョードル(Dva Fyodora)」で映画デビュー。

1961年、ミハイル・シュヴァイツェル監督の「復活」で、ヒロインのカチューシャに抜擢される。
映画は各国で上映され、1962年、スイスで最も権威あるロカルノ国際映画祭で最優秀女性演技賞を受賞。

以後は、モスクワの国立映画俳優劇場(National Film Actors' Theatre)の専属女優として「同僚 1962」
「トロイカ 1963」「プガチョフ 1978」など、多くの話題作に出演して活躍している。





代表作品

      復活(Voskreseniye)1961年(ソ連)

陪審員として裁判に参加した公爵は、被告が10年前に自分が犯した娘であることを知る。一瞬にして彼女の状況を
理解した公爵は、深い罪の意識に陥り、彼女を救おうと決意するのだが…。

原作の「復活」が発表されたのは、ロシア革命直前の1899年であった。当時は皇帝が暗殺されるなど国が乱れ、
各地で自由主義・共産主義を唱える者が増えていた。ロシア政府は彼らを容赦なく監獄にぶち込んだ。
作者トルストイは、政府の非人道的な民衆に対する扱いに憤りを感じ、それを作品の中で鋭く糾弾している。

映画は、トルストイの死後50年を記念して制作された文芸大作。ヒロインのショーミナは、当時まだ無名の新人
だったが、一人の女性の過去から現在に至る内面の変化を繊細に演じ分けるなど、見事な演技を披露している。

(監督)ミハイル・シュヴァイツェル(Mikhail Shveitser)
(出演)エフゲニー・マトヴェーエフ(Yevgeny Matveyev)タマーラ・ショーミナ(Tamara Syomina)
 
       

二人のヒョードル(Dva Fyodora)1958年
復活(Voskreseniye)1960年
空の飛行(A Trip Without a Load)1962年
同僚(Coworkers)1962年
トロイカ(Krepostnaya aktrisa)1963年
時間よ、前進!(Time, Forward!)1965年
私が愛した男(The Man I Love)1966年
黄金の子牛(The Golden Calf)1968年
エターナルコール(Eternal Call)1973年
人間の母(Mother of the Human)1975年
ピャートニツカヤの酒場(The Tavern on Pyatnitskaya)1977年
プガチョフ(Pugachev)1978年
シングルス(Offered for Singles)1983年
スティルインラブ(Still in Love, Still Hope)1984年
マエストロ・シーフ(Maestro Thief)1994年
ホームステッド(Homestead)2003年