国名 ウクライナ
英語 Ukraine
首都 キエフ
独立年 1991年
主要言語 ウクライナ語、ロシア語
面積 (千Km2) 604
人口 (百万人) 44.7
通貨単位 フリヴニャ
宗教 ウクライナ正教及び東方カトリック教。その他、ローマ・カトリック教、イスラム教、ユダヤ教等。
主要産業 鉱工業(21.0%)、農林水産業(9.1%)、建設業(2.5%)、サービス業(67.4%)























ウクライナの女性兵士
ウクライナでは、2013年に徴兵制を廃止したが、翌年発生したロシアのクリミア侵攻の後に徴兵制が復活した。
ウクライナ軍全体の3%が女性兵士となっている。
歴史上の理由からだろうか、ウクライナは芯が強く、相手が男性であっても対等に立ち向かっていく勇敢な女性が多いようである。





歴史

ウクライナのある黒海北岸が、最初に歴史に登場するのは紀元前6世紀頃。
イラン系騎馬民族のスキタイが一帯を支配し、紀元前4世紀頃をピークに繁栄しましたが、紀元前3世紀ごろには別のイラン騎馬民族サルマート人(Sarmatians)に追われます。
4世紀ごろまではペルシアやギリシア、ローマといった周辺の強国の影響を強く受けた文化が栄え、諸民族の攻防が繰り返されました。

ウクライナ人の祖先である東スラブ族がこの地にやってきたのは、4世紀から6世紀頃。
北欧のバイキングがバルチック海東岸に定住しルーシ(ロシアの語源)と呼ばれるようになり、ドニエプル川を利用し交易に乗り出してきた人々がキエフ・ルーシ(キエフ公国)を設立。
10世紀にはギリシア正教を導入し、政治・経済・文化すべての面で多いに栄えますが、13世紀には諸侯の内紛とモンゴルの侵入によってキエフ・ルーシは衰退。14世紀にはウクライナ一帯はリトアニア大公国、そしてポーランドに支配されます。

ウクライナが再びヨーロッパの表舞台に登場するのは、17世紀中盤のウクライナ・コサックの独立運動から。
彼らはキエフを再建し、正教を保護するなど勢力を広げポーランドも撃破しますが、戦争のためにロシアと同盟を結んだことから18世紀にはロシアの支配下に入ります。

第一次大戦が終了し、1917年の革命でロシアが崩壊し「ソビエト社会主義共和国連邦」が誕生すると、キエフにも中央委員会が発足し「ウクライナ人民共和国」を宣言。1918年に独立を宣言します。

しかしソビエトがこれを認めず、内戦の末ウクライナは社会主義共和国としてソビエト連邦の一員となります。
1991年8月24日、ソビエト連邦の崩壊とともに、ウクライナは再び独立を宣言。憲法を制定し議会政治のもと経済改革を掲げました。

2004年、大統領選挙で親ロシア政権が敗れ、ユシチェンコ(Juscenko)による親西欧派政権が成立します。

大統領選挙では、親ロシア派のヤヌコーヴィチ(Yanukovych)と、親西欧派のユシチェンコの激しい一騎討ちとなりました。

開票の結果、ヤヌコーヴィチの当選が発表されると、野党勢力が、ヤヌコーヴィチ陣営において大統領選挙で不正があったと主張し始め、不正の解明と再選挙を求めて、首都キエフを中心に、ゼネラル・ストライキ、座り込み、デモンストレーション、大規模な政治集会を行い選挙結果に抗議しました。(オレンジ革命)。

オレンジ革命(Orange Revolution)
選挙結果に対して抗議運動を行った野党支持者がオレンジをシンボルカラーとして、リボン、「ユシチェンコにイエス!」と書かれた旗、マフラーなどオレンジ色の物を使用したことからオレンジ革命と呼ばれています。

この抗議運動はマスメディアを通じて世界各国に報道され、大きな関心を呼びました。
特にヨーロッパやアメリカでは野党ユシチェンコに対して、ロシアでは与党ヤヌコーヴィチに対して肩入れする報道がなされました。

野党勢力を支持するEU及びアメリカなどの後押しもあり結局野党の提案を受け入れて再度投票が行われ、再投票の結果、ユシチェンコ大統領が誕生しました。


2010年、大統領選挙で親ロシア派のヤヌコーヴィチ政権が成立。

2013年11月、ヤヌコーヴィチ政権がEUとの連合協定の交渉プロセスの停止を決定したことにより、欧州統合支持者や政権の汚職に反対する市民による大規模反政府デモが発生しました。

2014年2月、親ロシア派政権の腐敗に対する批判が強まり、ヤヌコーヴィチ大統領が追放。(ウクライナ騒乱)
それに反発した親ロシア派が、クリミアのロシア編入を住民投票で強行、ウクライナ東部も同調し、深刻な内戦に発展しました。


ウクライナは資源が豊かで、石炭、石油、鉄鉱石、マンガン鉱、カリウム塩などの埋蔵量が多く、19世紀よりドンバス (ドネツク炭田) を中心に工業が発展していました。
旧ソ連の最も工業発展の進んだ共和国の一つで、ドンバス、ドネプル川流域に大工業地帯があり、各種冶金、機械、化学、食品などの工業が発達しています。

また大農産国で、国土の 50%を占める肥沃な黒土地帯を利用して、コムギ、トウモロコシ、テンサイ、ヒマワリ、ブドウなどの栽培や畜産が盛んです。
土地改良も進められ、灌漑設備が各地でつくられています。

ウクライナはドネプル川、ドネストル川、ドナウ川などの河川が流れていることと、黒海に面していることから水運が発達し、陸上交通網も密度が高くなっています。
1986年4月、キエフ北方のチェルノブイリで史上最悪の原子力発電所事故が発生しました。


     

  世紀 年代 出来事
  BC6Cごろ スキタイ人国家建設
  BC3C BC260年 サルマート人の侵入
  4C フン族の侵入
  4C以降 スラブ民族の拡大
  8C キエフ・ルーシの成立
  10C 988年 ギリシャ正教が国教となる
  13C 1240年 モンゴル軍キエフ攻略
  14C 1340年 ポーランドの東ガリツィア地方占領
  1362年 リトアニアのキエフ占領 (以後、ポーランドとリトアニアによる支配)
  17C 1648年 ポフダン・フメリニツキーの蜂起 (コサックによるポーランドからの独立戦争)
  1654年 ペレヤスラフ協定
  18C 1709年 ポルタヴァの戦い (ロシアからの独立戦争)
  1764年 ロシアによるウクライナ自治の廃止
  19C 1853年 クリミア戦争
  20C 1914年 第一次世界大戦
  1917年 ロシア革命、ウクライナ中央ラーダ政権成立
  1922年 ソビエト社会主義共和国連邦成立
  1932年 農業集団化による大飢饉
  1939年 第二次世界大戦 (~1945年)
  1941年 独ソ戦開始、独によるウクライナ占領 (~1944年)
  1954年 クリミアをウクライナに編入
  1986年 チェルノブイリ原発事故
  1991年 ソビエト連邦崩壊、CIS創設、ウクライナ独立
  1996年 憲法制定、通貨グリヴニャ導入
  21C 2004年 大統領選挙で親ロシア政権が敗れ、ユシチェンコ (Juscenko) による親西欧派政権が成立。
  オレンジ革命 (大統領選の不正選挙に対するやり直し投票の実施)
  2010年 大統領選挙で親ロシア派のヤヌコーヴィチ (Yanukovych) 政権が成立。
  2013年 ヤヌコーヴィチ政権がEUとの連合協定の交渉プロセスの停止を決定。
  欧州統合支持者や政権の汚職に反対する市民による大規模反政府デモが発生。
  2014年 親ロシア派政権の腐敗に対する批判が強まり、大統領が追放された。
  それに反発した親ロシア派が、クリミアのロシア編入を住民投票で強行。
  ウクライナ東部も同調し、深刻な内戦に発展した。