河部五郎(かわべごろう)(1888-1976)
1888年(明治21年)7月5日大阪生まれ。本名は、大黒吉次郎(だいこくきちじろう)
幼少期より役者を志し、歌舞伎役者・市川市蔵の弟子となる。その後、時代劇の劇団を結成し各地を
巡演していた際、日活の尾上松之助に見出され、1925年(大正14年)日活大将軍撮影所へ入社。
1926年(大正15年)に主演した「修羅八荒」で爆発的な人気を集め、その後「月形半平太 1926」
「地雷火組 1927」「砂絵呪縛 1927」「江戸三国志 1928」などの娯楽大作に次々に主演した。
1929年(昭和4年)突如日活を退社し、再び舞台を中心に活躍。
1937年(昭和12年)日活に復帰したが、脇役に終始し、主演スターとしての道は閉ざされてしまった。
戦後は一時、割烹旅館を経営していたが、1952年(昭和27年)復帰、東映作品に多く出演した。
代表作品
日活「義刃」(河部五郎、葛木香一、沢村春子、桜木梅子、尾上華丈、尾上多見太郎)1925年(大正14年)
日活「荒木又右衛門」(尾上松之助、河部五郎、新妻四郎、市川市丸、大谷鬼若)1925年(大正14年)
日活「丸橋忠弥」(葛木香一、嵐璃左衛門、尾上華丈、桜木梅子、河部五郎)1925年(大正14年)
日活「修羅八荒 第一篇」(河部五郎、葛木香一、酒井米子、尾上多見太郎)1926年(大正15年)
日活「実録忠臣蔵 天の巻 地の巻 人の巻」(尾上松之助、山本嘉一、河部五郎)1926年(大正15年)
日活「修羅八荒 第三篇」(河部五郎、葛木香一、酒井米子、尾上多見太郎)1926年(大正15年)
日活「修羅八荒 最終篇」(河部五郎、葛木香一、酒井米子、尾上多見太郎)1926年(大正15年)
日活「月形半平太」(河部五郎、尾上多見太郎、市川百々之助、酒井米子、桜木梅子)1926年(大正15年)
日活「水戸黄門」(山本嘉一、河部五郎、尾上多見太郎、岡田時彦、谷崎十郎)1926年(大正15年)
日活「照る日くもる日 第一篇」(嵐璃左衛門、桜木梅子、河部五郎、大河内伝次郎)1926年(大正15年)
日活「修羅王 前後篇」(河部五郎、大河内伝次郎、尾上多見太郎、児島三郎)1926年(大正15年)
日活「大久保彦左衛門」(山本嘉一、河部五郎、尾上多見太郎、大河内伝次郎、岡田時彦)1927年(昭和2年)
日活「弥次喜多 尊王の巻」(河部五郎、大河内伝次郎、酒井米子、尾上多見太郎)1927年(昭和2年)
日活「照る日くもる日 第二篇」(嵐璃左衛門、桜木梅子、河部五郎、大河内伝次郎)1927年(昭和2年)
日活「照る日くもる日 第三篇」(嵐璃左衛門、桜木梅子、河部五郎、大河内伝次郎)1927年(昭和2年)
日活「照る日くもる日 第四篇」(嵐璃左衛門、桜木梅子、河部五郎、大河内伝次郎)1927年(昭和2年)
日活「照る日くもる日 最終篇 」(嵐璃左衛門、桜木梅子、河部五郎、大河内伝次郎)1927年(昭和2年)
日活「地雷火組 第一篇」(河部五郎、喜多次郎、尾上多見太郎、大河内伝次郎)1927年(昭和2年)
日活「地雷火組 第二篇」(河部五郎、喜多次郎、尾上多見太郎、大河内伝次郎)1927年(昭和2年)
日活「砂絵呪縛 第一篇」(河部五郎、南光明、酒井米子、石井貫治、金子鉄郎)1927年(昭和2年)
日活「砂絵呪縛 第二篇」(河部五郎、南光明、酒井米子、石井貫治、金子鉄郎)1927年(昭和2年)
日活「下郎」(河部五郎、久米譲、沢村春子、金子鉄郎)1927年(昭和2年)
日活「砂絵呪縛 完結篇」(実川延一郎、河部五郎、南光明、酒井米子、石井貫治)1927年(昭和2年)
日活「弥次喜多 韋駄天の巻」(河部五郎、大河内伝次郎、酒井米子、尾上多見太郎)1928年(昭和3年)
日活「弥次喜多 伏見鳥羽の巻」(河部五郎、大河内伝次郎、尾上多見太郎、新妻四郎)1928年(昭和3年)
日活「続水戸黄門」(山本嘉一、河部五郎、尾上多見太郎、大河内伝次郎、松本泰輔)1928年(昭和3年)
日活「江戸三国志 第一篇」(河部五郎、酒井米子、葛木香一、伏見直江、三桝豊)1928年(昭和3年)
日活「江戸三国志 第二篇」(河部五郎、酒井米子、葛木香一、伏見直江、三桝豊)1928年(昭和3年)
日活「江戸三国志 第三篇」(河部五郎、酒井米子、葛木香一、伏見直江、三桝豊)1928年(昭和3年)
日活「維新の京洛 竜の巻 虎の巻」(山本嘉一、河部五郎、大河内伝次郎、伏見直江)1928年(昭和3年)
日活「地雷火組 完結篇」(河部五郎、大河内伝次郎、山田純三郎、新妻四郎)1928年(昭和3年)
日活「原田甲斐」(河部五郎、徳川良子、大山虎男、高勢実、南部章三)1929年(昭和4年)
日活「英傑秀吉」(山本嘉一、河部五郎、葛木香一、梅村蓉子、伏見直江)1929年(昭和4年)
日活「浅野内匠頭」(片岡千恵蔵、月形龍之介、河部五郎、黒田記代、志村喬)1937年(昭和12年)
日活「宮本武蔵 地の巻」(片岡千恵蔵、沢村国太郎、轟夕起子、河部五郎)1937年(昭和12年)
日活「国定忠治」(阪東妻三郎、沢村国太郎、河部五郎、市川百々之助)1937年(昭和12年)
千恵プロ「浅野内匠頭」(片岡千恵蔵、月形龍之介、河部五郎、井染四郎)1937年(昭和12年)
日活「魔像」(阪東妻三郎、沢村国太郎、河部五郎、原健作)1938年(昭和13年)
日活「闇の影法師」(阪東妻三郎、尾上菊太郎、沢村国太郎、河部五郎)1938年(昭和13年)
日活「弥次喜多道中記」(片岡千恵蔵、河部五郎、瀬川路三郎、志村喬)1938年(昭和13年)
日活「鞍馬天狗 江戸日記」(嵐寛寿郎、河部五郎、原健作)1939年(昭和14年)
日活「鞍馬天狗 恐怖篇」(嵐寛寿郎、尾上菊太郎、河部五郎)1939年(昭和14年)
日活「続魔像 茨右近」(阪東妻三郎、沢村国太郎、河部五郎、原健作)1939年(昭和14年)
日活「牢獄の花嫁」(阪東妻三郎、尾上菊太郎、沢村国太郎、河部五郎)1939年(昭和14年)
日活「牢獄の花嫁 解決篇」(阪東妻三郎、尾上菊太郎、沢村国太郎、河部五郎)1939年(昭和14年)
日活「清水港」(片岡千恵蔵、広沢虎造、原健作、河部五郎、市川春代、月形龍之介)1939年(昭和14年)
日活「三味線武士」(嵐寛寿郎、沢村国太郎、橘公子、近松里子、杵屋勝助、河部五郎)1939年(昭和14年)
日活「まぼろし城 第一部」(原健作、河部五郎、香川良介、橘公子、志村喬)1940年(昭和15年)
日活「まぼろし城 第二部」(原健作、河部五郎、香川良介、橘公子、志村喬)1940年(昭和15年)
日活「まぼろし城 第三部」(原健作、河部五郎、橘公子、志村喬)1940年(昭和15年)
日活「宮本武蔵 第一部 草分の人々」(片岡千恵蔵、宮城千賀子、河部五郎、志村喬)1940年(昭和15年)
日活「宮本武蔵 第二部 栄達の門」(片岡千恵蔵、宮城千賀子、河部五郎、志村喬)1940年(昭和15年)
日活「宮本武蔵 剣心一路」(片岡千恵蔵、宮城千賀子、河部五郎、市川小文治、志村喬)1940年(昭和15年)
日活「織田信長」(片岡千恵蔵、高木永二、宮城千賀子、河部五郎、香川良介、志村喬)1940年(昭和15年)
日活「右門捕物帖 金色の鬼」(嵐寛寿郎、沢村国太郎、河部五郎、香川良介、瀬川路三郎)1940年(昭和15年)
日活「剣光桜吹雪」(嵐寛寿郎、香川良介、深水藤子、河部五郎、滝口新太郎、北龍二)1941年(昭和16年)
日活「宮本武蔵 一乗寺決闘」(片岡千恵蔵、志村喬、河部五郎、市川春代、宮城千賀子)1942年(昭和17年)
東映「飛びっちょ判官」(片岡千恵蔵、花柳小菊、阿井三千子、清川虹子、河部五郎)1952年(昭和27年)
東映「江戸の花道」(花柳小菊、守田勘弥、大友柳太朗、月形龍之介、河部五郎)1953年(昭和28年)
東映「新諸国物語 笛吹童子」(東千代之介、中村錦之助、田代百合子、河部五郎)1954年(昭和29年)
東映「赤穂浪士 天の巻 地の巻」(市川右太衛門、片岡千恵蔵、東千代之介、河部五郎)1956年(昭和31年)