三波春夫(みなみはるお) (1923-2001)

1923年(大正12年)7月19日新潟県生れ。本名北詰文司(きたづめぶんじ)。

13歳で上京、16歳で日本浪曲学校に入学し、のち南篠文若(なんじょうふみわか)の芸名で初舞台を踏んだ。

20歳で陸軍に入隊し、第2次世界大戦後はソ連で抑留生活を送った。
帰国後、浪曲から歌謡曲に転じ、1957年(昭和32年)三波春夫として「チャンチキおけさ/船方さんよ」で歌謡界デビュー。
「雪の渡り鳥」「大利根無情」などを大ヒットさせた。

一方で、東京オリンピックのテーマソング「東京五輪音頭」や日本万国博覧会(大阪万博)のテーマソング
「世界の国からこんにちは」は、国民の高度経済成長感を盛り上げた。

明るい歌声と派手な衣裳、笑顔と旺盛なサービス精神、そして(お客様は神様です)というキャッチフレーズで
国民的歌手として親しまれた。

1976年(昭和51年)度と1982年(昭和57年)度の文化庁芸術祭優秀賞を受賞した。







代表作品

映画

大映「おけさ鴉」(勝新太郎、近藤美恵子、潮万太郎、伊沢一郎、三波春夫)1958
東映「旅笠道中」(大川橋蔵、千原しのぶ、花園ひろみ、三波春夫、原健策)1958

大映「口笛を吹く渡り鳥」(大川橋蔵、千原しのぶ、花園ひろみ、三波春夫、原健策)1958
日活「チャンチキおけさ」(沢本忠雄、香月美奈子、堀恭子、二谷英明、三波春夫)1958

日活「船方さんよ」(待田京介、山岡久乃、稲垣美穂子、小杉勇、宍戸錠、三波春夫)1958
東映「母しぐれ」(松島トモ子、三浦光子、小野透、三波春夫)1959

松竹「大利根無情」(田村高広、三波春夫、近衛十四郎、川口京子、名和宏)1960
松竹「中乗り新三、天竜鴉」(三波春夫、桑野みゆき、松本錦四郎、北条喜久)1960

松竹「
千両鴉」(三波春夫、北条喜久、環三千世、瑳峨三智子、片岡彦三郎)1961
大映「雲右ヱ門とその妻」(三波春夫、浦路洋子、月丘夢路、石黒達也、三波豊和)1962

日活「東京五輪音頭」(三波春夫、山内賢、十朱幸代、和田浩治、山本陽子)1964
大映「若親分」(市川雷蔵、朝丘雪路、藤村志保、三波春夫)1965

東宝「刑事物語4、くろしおの詩」(武田鉄矢、植木等、三波春夫、ガッツ石松)1985



歌曲

「チャンチキおけさ」1957
「船方さんよ」1957

「雪の渡り鳥」1957
「旅笠道中」1958

「天竜しぶき笠」1958
「沓掛時次郎」1959

「大利根無情」1959
「一本刀土俵入り」1960

「東京五輪音頭」1963
「元禄桜吹雪 決闘高田の馬場」1963

「出世佐渡情話」1964
「元禄名槍譜 俵星玄番」1964

「世界の国からこんにちは(1970年大阪万博テーマソング)」1967
「元禄花の兄弟 赤垣源蔵」1967

「長編歌謡浪曲 織田信長」1970
「長編歌謡浪曲 あゝ松の廊下」1972

「おまんた囃子」1975
「桃太郎侍の歌(時代劇「桃太郎侍」主題歌)」1976

「ルパン音頭/銭形マーチ(「ルパン三世」主題歌)」1978
「あゝ北前船」1986

「独眼竜政宗」1986
「利根の子守唄」1989

「瞼の母」1989
「平家物語より 神戸を拓く清盛」1994