田中絹代(たなかきぬよ)(1909-1977)

1909年(明治42年)11月29日生まれ。山口県下関市出身。大阪市天王寺尋常小学校中退。

黎明期から日本映画界を支えた大スターであり、日本映画史を代表する大女優の一人。
小津安二郎、五所平之助、溝口健二、成瀬巳喜男、清水宏、木下惠介ら大物監督に重用され、約260本の作品に出演した。

14歳で松竹に入社し、清純派スターとして人気を得て、松竹の看板女優となった。
1938年(昭和13年)の主演作「愛染かつら」は空前のヒットとなり、松竹メロドラマの礎となった。

戦後は年齢を経るに従って演技派として成長し、脇役を演じることが多くなるも円熟した演技を見せ、
晩年は「サンダカン八番娼館 望郷」の演技でベルリン国際映画祭銀熊賞(最優秀主演女優賞)を受賞した。

生涯を現役女優として生き、1977年(昭和52年)に他界。
死の床で親類の小林正樹監督に洩らした言葉は「じっと動かないでいてもつとまる役はあるかしら」











代表作品

松竹「元禄女」(実川延松、志賀靖郎、田中正春、河村黎吉、田中絹代)1924年(大正13年)
松竹「村の牧場」(小川国松、志賀靖郎、田中絹代、田中正春、河村黎吉)1924年(大正13年)

松竹「小さき旅芸人」(小川国松、米津信子、志賀靖郎、田中絹代)1925年(大正14年)
松竹「激流の叫び」(粂西譲、奈古国子、国島荘一、児島三郎、田中絹代)1925年(大正14年)

松竹「勇敢なる恋」(中浜一三、田中絹代、日守新一、新井淳、飯田蝶子)1925年(大正14年)
松竹「一心寺の百人斬」(秋田伸一、森野五郎、田中絹代、河村黎吉)1925年(大正14年)

松竹「自然は裁く」(野寺正一、三村千代子、田中絹代、小林十九二、河村黎吉)1925年(大正14年)
松竹「落武者」(森肇、石山竜嗣、田中絹代、筑波雪子)1925年(大正14年)

松竹「恋の捕縄」(奈良真養、森肇、戸田弁流、吉村秀哉、田中絹代)1925年(大正14年)
松竹「御意見御無用」(新井淳、飯田蝶子、田中絹代、堀川浪之助)1925年(大正14年)

松竹「悩ましき頃」(奈良真養、松井千枝子、石河薫、田中絹代)1926年(大正15年)
松竹「街の人々」(田辺若男、松井千枝子、田中絹代、野寺正一)1926年(大正15年)

松竹「あら!呑気だね」(新井淳、田中絹代、日守新一、飯田蝶子)1926年(大正15年)
松竹「お坊ちゃん」(岩田祐吉、諸口十九、新井淳、藤野秀夫、田中絹代)1926年(大正15年)

松竹「奔流」(東栄子、秋田伸一、田中絹代、飯田蝶子)1926年(大正15年)
松竹「裏切られ者」(川田芳子、田中絹代、石山竜嗣、小林十九二)1926年(大正15年)

松竹「恋と意気地」(森野五郎、野寺正一、奈良真養、田中絹代)1926年(大正15年)
松竹「妖刀」(奈良真養、田中絹代、尾上梅助、月岡猛)1926年(大正15年)

松竹「清水次郎長全伝 後篇 阿修羅復讐の巻」(藤野秀夫、河村黎吉、田中絹代)1926年(大正15年)
松竹「彼女」(八雲恵美子、田中絹代、新井淳、星光、飯田蝶子)1926年(大正15年)

松竹「閃く刃」(川田芳子、森野五郎、田中絹代、坂本武)1926年(大正15年)
松竹「埋れたる青春」(藤野秀夫、石山竜嗣、島田嘉七、田中絹代)1926年(大正15年)

松竹「暗闘」(森野五郎、坂本武、田中絹代、野寺正一)1927年(昭和2年)
松竹「地下室」(諸口十九、武田春郎、春海清子、松井千枝子、新井淳、田中絹代)1927年(昭和2年)

松竹「奴の小万」(柳さく子、野寺正一、河村黎吉、中浜一三、田中絹代)1927年(昭和2年)
松竹「天王寺の腹切り」(市川松之助、田中絹代)1927年(昭和2年)

松竹「高田の馬場」(森野五郎、野寺正一、木村健児、国島荘一、金井義光、田中絹代)1927年(昭和2年)
松竹「恥しい夢」(田中絹代、八雲恵美子、国島荘一、高尾光子)1927年(昭和2年)

松竹「魔道」(森野五郎、川田芳子、野寺正一、坂本武、田中絹代)1927年(昭和2年)
松竹「国境警備の唄」(田中絹代、押本映治、岡田宗太郎、高尾光子)1927年(昭和2年)

松竹「真珠夫人」(栗島すみ子、鈴木伝明、藤野秀夫、田中絹代)1927年(昭和2年)
松竹「悲願千人斬」(藤野秀夫、堀田金星、河村黎吉、旭晴明、田中絹代)1927年(昭和2年)

松竹「むさゝびの三吉」(久保田久雄、横尾泥海男、野寺正一、田中絹代)1927年(昭和2年)
松竹「夜は曲者」(押本映治、中浜一三、吉川満子、田中絹代)1927年(昭和2年)

松竹「木曾心中」(川田芳子、堀田金星、大月義光、田中絹代)1927年(昭和2年)
松竹「近代武者修行」(河村黎吉、田中絹代、鈴木伝明、押本映治)1928年(昭和3年)

松竹「海国記」(関操、風間宗六、林長二郎、中川芳江、田中絹代)1928年(昭和3年)
松竹「若しも彼女が」(新井淳、田中絹代、磯野秋雄、渡辺篤)1928年(昭和3年)

松竹「村の花嫁」(武田春郎、八雲恵美子、田中絹代、小藤田正一)1928年(昭和3年)
松竹「感激時代」(鈴木伝明、田中絹代、三田英児、小林十九二)1928年(昭和3年)

松竹「不滅の愛」(岩田祐吉、田中絹代、川田芳子、岡田宗太郎)1928年(昭和3年)
松竹「永遠の心」(岩田祐吉、田中絹代、林千歳、藤野秀夫)1928年(昭和3年)

松竹「鉄の処女」(松井千枝子、田中絹代、結城一郎)1928年(昭和3年)
松竹「天晴れ美男子」(渡辺篤、坂本武、酒井啓之助、吉川英蘭、田中絹代)1928年(昭和3年)

松竹「人の世の姿」(井上正夫、藤野秀夫、田中絹代、小林十九二)1928年(昭和3年)
松竹「妻君廃業」(鈴木伝明、田中絹代、小林十九二、日夏百合絵)1928年(昭和3年)

松竹「御苦労様」(新井淳、渡辺篤、田中絹代、斎藤達雄、吉川満子)1928年(昭和3年)
松竹「陸の王者」(鈴木伝明、八雲恵美子、結城一郎、田中絹代)1928年(昭和3年)

松竹「輝く昭和」(井上正夫、八雲恵美子、半田日出丸、滝口新太郎、田中絹代)1928年(昭和3年)
松竹「青春交響楽」(田中絹代、筑波雪子、八雲恵美子、押本映治)1928年(昭和3年)

松竹「母よ君の名を汚す勿れ」(林千歳、八雲恵美子、田中絹代、新井淳)1928年(昭和3年)
松竹「森の鍛冶屋」(井上正夫、二葉かほる、押本映治、結城一郎、田中絹代)1929年(昭和4年)

松竹「越後獅子」(小村新一郎、飯田蝶子、渡辺篤、田中絹代)1929年(昭和4年)
松竹「彼と人生」(鈴木伝明、田中絹代、藤野秀夫、坂本武)1929年(昭和4年)

松竹「雲雀なく里」(奈良真養、八雲恵美子、田中絹代、鈴木歌子)1929年(昭和4年)
松竹「大都会労働篇」(鈴木伝明、藤野秀夫、新井淳、田中絹代)1929年(昭和4年)

松竹「新女性鑑」(竜田静枝、渡辺篤、小村新一郎、山内光、筑波雪子、田中絹代)1929年(昭和4年)
松竹「陽気な唄」(渡辺篤、田中絹代、結城一朗、大山健二)1929年(昭和4年)

松竹「大学は出たけれど」(高田稔、田中絹代、鈴木歌子、大山健二)1929年(昭和4年)
松竹「山の凱歌」(鈴木伝明、田中絹代、藤野秀夫、武田春郎)1929年(昭和4年)

松竹「親父とその子」(斎藤達雄、吉谷久雄、武田春郎、兵藤静枝、田中絹代)1929年(昭和4年)
松竹「鉄拳制裁」(鈴木伝明、田中絹代、結城一朗、竜田静枝)1930年(昭和5年)

松竹「進軍」(鈴木伝明、藤野秀夫、鈴木歌子、田中絹代)1930年(昭和5年)
松竹「青春譜」(山内光、田中絹代、川崎弘子、水島亮太郎)1930年(昭和5年)

松竹「落第はしたけれど」(斎藤達雄、二葉かほる、青木富夫、若林広雄、田中絹代)1930年(昭和5年)
松竹「女は何処へ行く」(栗島すみ子、高田稔、渡辺篤、田中絹代)1930年(昭和5年)

松竹「微笑む人生」(田中絹代、渡辺篤、斎藤達雄、結城一朗)1930年(昭和5年)
松竹「大都会爆発篇」(鈴木伝明、藤野秀夫、田中絹代、川崎弘子)1930年(昭和5年)

松竹「巨船」(奈良真養、結城一朗、谷崎竜子、田中絹代)1930年(昭和5年)
松竹「絹代物語」(田中絹代、花岡菊子、吉川満子、藤野秀夫、新井淳)1930年(昭和5年)

松竹「愛慾の記」(山内光、田中絹代、結城一朗、花岡菊子)1930年(昭和5年)
松竹「若者よなぜ泣くか」(藤野秀夫、鈴木伝明、筑波雪子、田中絹代)1930年(昭和5年)

松竹「お嬢さん」(栗原すみ子、岡田時彦、斎藤達雄、田中絹代)1930年(昭和5年)
松竹「愛よ人類と共にあれ前篇日本篇」(上山草人、岡田時彦、高峰秀子、田中絹代)1931年(昭和6年)

松竹「愛よ人類と共にあれ後篇米国篇」(上山草人、岡田時彦、高峰秀子、田中絹代)1931年(昭和6年)
松竹「朗かに泣け」(高田稔、岩田祐吉、田中絹代、月田一郎)1931年(昭和6年)

松竹「姉妹前篇」(栗島すみ子、田中絹代、月田一郎、斎藤達雄、竜田静枝、高峰秀子)1931年(昭和6年)
松竹「姉妹後篇」(栗島すみ子、田中絹代、月田一郎、斎藤達雄、竜田静枝、高峰秀子)1931年(昭和6年)

松竹「マダムと女房」(田中絹代、渡辺篤、伊達里子、井上雪子、市村美津子) 1931年(昭和6年)
松竹「金色夜叉」(林長二郎、田中絹代、八雲恵美子、岩田祐吉)1932年(昭和7年)

松竹「花嫁の寝言」(小林十九二、田中絹代、斎藤達雄、江川宇礼雄、大山健二)1933年(昭和8年)
松竹「東京の女」(岡田嘉子、江川宇礼雄、田中絹代、奈良真養)1933年(昭和8年)

松竹「恋の花咲く 伊豆の踊子」(田中絹代、大日方伝、小林十九二、若水絹子)1933年(昭和8年)
松竹「
私の兄さん」(林長二郎、田中絹代、河村黎吉、鈴木歌子)1934年(昭和9年)

松竹「人生のお荷物」(斎藤達雄、吉川満子、大山健二、田中絹代)1935年(昭和10年)
松竹「春琴抄 お琴と佐助」(田中絹代、高田浩吉、斎藤達雄、藤野秀夫)1935年(昭和10年)

松竹「花籠の歌」(田中絹代、佐野周二、徳大寺伸、高峰秀子、笠智衆)1937年(昭和12年)
松竹「母と子」(田中絹代、吉川満子、佐分利信、河村黎吉、徳大寺伸、水戸光子)1938年(昭和13年)

松竹「愛染かつら 前篇」(上原謙、藤野秀夫、葛城文子、森川まさみ、河村黎吉、田中絹代)1938年(昭和13年)
松竹「愛染かつら 後篇」(上原謙、田中絹代、佐分利信、高杉早苗、大山健二、水戸光子)1938年(昭和13年)

松竹「続愛染かつら」(田中絹代、上原謙、佐分利信、大山健二、水戸光子、三桝豊、桑野通子)1939年(昭和14年)
松竹「
花のある雑草」(田中絹代、上原謙、佐分利信、三谷幸子)1939年(昭和14年)

松竹「桑の実は紅い」(田中絹代、上原謙、水戸光子、藤野秀夫、川崎弘子)1939年(昭和14年)
松竹「
愛染かつら 完結篇」(田中絹代、上原謙、佐分利信、大山健二、水戸光子、三桝豊、桑野通子)1939年(昭和14年)

松竹「浪花女」(阪東好太郎、田中絹代、高田浩吉、川浪良太郎)1940年(昭和15年)
松竹「陸軍」(笠智衆、杉村春子、田中絹代、上原謙、東野英治郎、佐分利信、佐野周二)1944年(昭和19年)

松竹「女優須磨子の恋」(田中絹代、山村聡、東野英治郎、千田是也、青山杉作)1947年(昭和22年)
松竹「結婚」(上原謙、田中絹代、東野英治郎、東山千栄子、井川邦子)1947年(昭和22年)

松竹「不死鳥」(田中絹代、黒沢昭二、小杉勇、高橋豊子、佐田啓二)1947年(昭和22年)
松竹「夜の女たち」(田中絹代、高杉早苗、永田光男)1948年(昭和23年)

松竹「風の中の牝鶏」(田中絹代、佐野周二、笠智衆)1948年(昭和23年)
松竹「婚約指環」(宇野重吉、田中絹代、三船敏郎、薄田研二)1950年(昭和25年)

新東宝「宗方姉妹」(田中絹代、高峰秀子、山村聡、上原謙、笠智衆、高杉早苗)1950年(昭和25年)
松竹「おぼろ駕籠」(阪東妻三郎、月形龍之介、田中絹代、山田五十鈴、佐田啓二)1951年(昭和26年)

松竹「稲妻草紙」(阪東妻三郎、田中絹代、木暮実千代、三国連太郎)1951年(昭和26年)
新東宝「おかあさん」(田中絹代、香川京子、岡田英次、三島雅夫、榎並啓子、伊東隆、加東大介)1952年(昭和27年)

新東宝「
西鶴一代女」(田中絹代、三船敏郎、宇野重吉、進藤英太郎)1952年(昭和27年)
松竹「まごころ」(千田是也、田中絹代、津島恵子、高橋貞二、野添ひとみ、三橋達也、淡路恵子)1953年(昭和28年)

大映「雨月物語」(京マチ子、水戸光子、田中絹代、森雅之)1953年(昭和28年)
新東宝「煙突の見える場所」(上原謙、田中絹代、芥川比呂志、高峰秀子)1953年(昭和28年)

大映「山椒大夫」(田中絹代、花柳喜章、香川京子、進藤英太郎、河野秋武、浪花千栄子)1954年(昭和29年)
大映「噂の女」(田中絹代、大谷友右衛門、久我美子、進藤英太郎)1954年(昭和29年)

東宝「渡り鳥いつ帰る」(田中絹代、森繁久彌、高峰秀子、淡路恵子、岡田茉莉子、水戸光子、桂木洋子)1955年(昭和30年)
東宝「流れる」(田中絹代、山田五十鈴、高峰秀子、岡田茉莉子、杉村春子、栗島すみ子)1956年(昭和31年)

東宝「女囚と共に」(原節子、淡路恵子、香川京子、木暮実千代、田中絹代、久我美子、岡田茉莉子)1956年(昭和31年)
独立「異母兄弟」(三国連太郎、豊島八重子、田中絹代、西田昭市)1957年(昭和32年)

東宝「太夫さんより 女体は哀しく」(乙羽信子、淡路恵子、田中絹代、扇千景)1957年(昭和32年)
松竹「楢山節考」(田中絹代、高橋貞二、望月優子、東野英治郎)1958年(昭和33年)

松竹「彼岸花」(佐分利信、田中絹代、有馬稲子、久我美子、佐田啓二、笠智衆、山本富士子)1958年(昭和33年)
東映「浪花の恋の物語」(中村錦之助、有馬稲子、東野英治郎、田中絹代、片岡千恵蔵)1959年(昭和34年)

大映「おとうと」(岸恵子、川口浩、田中絹代、森雅之、岸田今日子)1960年(昭和35年)
大映「地上」(川口浩、野添ひとみ、香川京子、川崎敬三、佐分利信、田中絹代)1957年(昭和32年)

東宝「女体は哀しく」(乙羽信子、淡路恵子、田中絹代、扇千景、小沢栄太郎)1957年(昭和32年)
東宝「赤ひげ」(三船敏郎、香川京子、志村喬、杉村春子、田中絹代)1965年(昭和40年)

松竹「男はつらいよ 寅次郎夢枕」(渥美清、倍賞千恵子、八千草薫、田中絹代、米倉斉加年)1972年(昭和47年)
東宝「サンダカン八番娼館 望郷」(栗原小巻、高橋洋子、田中絹代、浜田光夫)1974年(昭和49年)