水戸光子(みとみつこ)(1919-1981)
1919年(大正8年)3月23日福島県生まれ。岡崎市立高等女学校中退。本名、関場ミツ子。
女学校を中退後、熱海でウェイトレスをしていたところスカウトされ松竹に入社。
1935年(昭和10年)清水宏監督「若旦那 春爛漫」で銀幕デビュー。
明るい庶民的な役が多く、吉村公三郎監督「暖流」では病院建て直しを担う主人公にひたすら想いを寄せる
看護婦役を好演、一躍人気スターの仲間入りを果たした。
1945年(昭和20年)俳優の森川信と結婚、女優を引退。一児をもうける。
1946年(昭和21年)離婚。10月公開の「お光の縁談」で女優復帰。
1974年(昭和49年)戦後29年目にしてルバング島から帰還した小野田寛郎元少尉が「好きな女性のタイプ」
として水戸光子の名前を挙げたことからマスコミの話題となり「時の人」ともなった。
代表作品
松竹「若旦那 春爛漫」(近衛敏明、高杉早苗、桑野通子、水戸光子)1935年(昭和10年)
松竹「船頭可愛いや」(桑野通子、上原謙、河村黎吉、市村美津子、水戸光子)1935年(昭和10年)
松竹「君と歌えば」(水戸光子、小林十九二、高峰三枝子、河村黎吉 )1937年(昭和12年)
松竹「花嫁かるた」(上原謙、桑野通子、高杉早苗、忍節子、水戸光子、高峰秀子)1937年(昭和12年)
松竹「荒城の月」(高峰三枝子、佐野周二、佐分利信、高杉早苗、水戸光子、飯田蝶子)1937年(昭和12年)
松竹「南風」(田中絹代、徳大寺伸、佐分利信、河村黎吉、笠智衆、水戸光子)1939年(昭和14年)
松竹「新女性問答」(桑野通子、川崎弘子、三宅邦子、水戸光子、坪内美子、徳大寺伸)1939年(昭和14年)
松竹「暖流」(佐分利信、高峰三枝子、水戸光子、徳大寺伸、藤野秀夫)1939年(昭和14年)
松竹「花の雷雨」(水戸光子、佐分利信、木暮実千代、徳大寺伸、槙芙佐子)1940年(昭和15年)
松竹「絹代の初恋」(田中絹代、井川邦子、河村黎吉、佐分利信、水戸光子)1940年(昭和15年)
松竹「蘇州の夜」(佐野周二、李香蘭、斎藤達雄、水戸光子)1941年(昭和16年)
松竹「花は偽らず」(高峰三枝子、徳大寺伸、佐分利信、葛城文子、水戸光子)1941年(昭和16年)
松竹「父ありき」(笠智衆、佐野周二、佐分利信、坂本武、水戸光子)1942年(昭和17年)
松竹「花咲く港」(小沢栄太郎、上原謙、水戸光子、笠智衆、東山千栄子)1943年(昭和18年)
大映「殺すが如く」(水戸光子、若原雅夫、羽島敏子、東野英治郎)1948年(昭和23年)
大映「王将」(阪東妻三郎、水戸光子、三条美紀、奈加テルコ)1948年(昭和23年)
大映「土曜夫人」(水戸光子、若原雅夫、河津清三郎、片山明彦)1948年(昭和23年)
大映「わたしの名は情婦」(水戸光子、二本柳寛、菅井一郎、沢村貞子)1949年(昭和24年)
大映「泥にまみれて」(水戸光子、角梨枝子、村田知英子、小沢栄)1951年(昭和26年)
大映「死の街を脱れて」(菅原謙二、水戸光子、若尾文子)1952年(昭和27年)
大映「丹下左膳」(大河内伝次郎、水戸光子、山本富士子、沢村晶子)1953年(昭和28年)
大映「雨月物語」(京マチ子、水戸光子、田中絹代、森雅之、小沢栄)1953年(昭和28年)
東宝「宮本武蔵」(三船敏郎、八千草薫、三国連太郎、水戸光子、岡田茉莉子)1954年(昭和29年)
新東宝「大阪の宿」(佐野周二、乙羽信子、水戸光子、川崎弘子、左幸子)1954年(昭和29年)