頼近美津子 (よりちか みつこ)(1955-2009)


1955年(昭和30年)8月1日生まれ。広島県出身。東京外国語大英米語学科卒。


1978年(昭和53年)NHKに入局。報道番組「ニュースワイド」の司会者を務める。

1980年(昭和55年)バラエティ番組「テレビファソラシド」のレギュラー司会としてブレイク。


「女子アナの元祖」などと言われるが、600倍の競争率を勝ち抜いてNHKに入社した才色兼備
のお嬢様であり、昨今のタレント的な女子アナとは、まさにランクが違って存在していた。


1981年(昭和56年)1月、フジテレビへ移籍、初の女性正社員としてキャスターを務める。

移籍は、同郷にして大学の先輩・田丸美寿々の誘いがあったためである。




もちろん、その裏には、頼近アナを引き抜いて、低迷するフジの起爆剤としたいという
フジテレビ側の思惑があった。

なお、女子アナは契約社員だったが、この二人の登場により、以降は正社員採用となった。

1981年7月には、田丸と共にダイアナ妃結婚の衛星中継をロンドンからレポートしている。


1984年(昭和59年)フジテレビ副社長の鹿内春雄と結婚し、退社。

1988年(昭和63年)夫の鹿内春雄氏がゴルフ中に急性肝不全で死去。

1996年(平成8年)NHK大河ドラマ「秀吉」に出演。信長の妹・お市役を演じる。
そのほか、クラシック・コンサートの司会者としても活躍した。

2009年(平成21年)5月17日、食道がんで死去。享年53歳。