並木路子(なみきみちこ)(1921−2001年)
1921年(大正10年)9月30日東京浅草生まれ。本名、南郷庸子(なんごうつねこ)旧姓、小林庸子。
1936年(昭和11年)松竹少女歌劇学校に入り、1937年(昭和12年)東京・浅草国際劇場で初舞台。
終戦直後の1945年(昭和20年)9月、戦後初の映画「そよかぜ」(佐々木康監督)にヒロインとして主演。
「リンゴの唄」は挿入歌として流れ、並木自身がりんご園で楽しそうにこの歌を口ずさむシーンが
爆発的人気を呼んだ。
翌1946年(昭和21年)レコード化され、当初はB面の扱いだったが、明るい歌声と軽快なメロディーが、
敗戦に打ちひしがれていた庶民の心をつかんだ。
戦後の歌謡曲初の大ヒットとなり、発売3カ月で7万枚が売れ、17円50銭のレコードが、
やみ市では100円の値がついたという。
代表作品
松竹「そよかぜ」(並木路子、佐野周二、上原謙)1945年(昭和20年)
大映「のど自慢狂時代」(花菱アチャコ、並木路子、灰田勝彦、美空ひばり)1949年(昭和24年)
松竹「鐘の鳴る丘 クロの巻」(佐田啓二、並木路子、野坂聰助、高杉妙子)1949年(昭和24年)
松竹「危険な年齢」(佐田啓二、並木路子、津島恵子、鶴田浩二)1950年(昭和25年)
新東宝「バナナ娘」(並木路子、柳家金語楼、田崎潤、清川虹子)1950年(昭和25年)
コロムビア「リンゴの唄」(並木路子、霧島昇)1946年(昭和21年)