佐分利信 (さぶりしん) (1909-1982)

1909年(明治42年)2月12日生まれ。北海道出身。日本俳優学校卒。本名、石崎由雄。

渋みのある演技で活躍した昭和期の二枚目俳優のひとり。愛称は「サブリどん」。

1929年(昭和4年)日本俳優学校に入学。同校卒業後、昭和5年、日活に入社して島津元の芸名で俳優となった。
1931年(昭和6年)内田吐夢監督「日本嬢」に脇役として出演し銀幕デビュー。

同年の熊谷久虎監督「動員令」では主役に抜擢され、それまでの俳優にない朴訥な演技が注目された。

1932年(昭和7年)「さらば東京」で共演した黒木しのぶと同棲ののち結婚する。
仕事する日は必ず玄関で握手してから出かけるなど大変な愛妻家だった。

1933年(昭和8年)日活を退社し、昭和10年松竹に移籍、このとき芸名を佐分利信に改名。
上原謙、佐野周二と「松竹三羽烏」を結成、戦前の松竹看板スターとして活躍した。

戦後は、俳優の傍ら監督業にも進出し、社会性のある意欲作を発表し、脚光を浴びた。
1982年(昭和57年)9月、肝臓癌で死去。享年73。








代表作品

日活「日本嬢」(入江たか子、島耕二、菅井一郎、夏川静江、島津元)1931年(昭和6年)
日活「動員令」(島津元、佐久間妙子、中村寿郎、沖悦二、橘喜久子)1931年(昭和6年)

日活「三面記事」(島耕二、高津愛子、菅井一郎、唐松沢子、島津元)1931年(昭和6年)
日活「北満の偵察」(大島屯、島津元、佐久間妙子)1931年(昭和6年)

日活「爆弾三勇士」(島津元、宇留木浩、城木晃、尾上助三郎)1932年(昭和7年)
日活「さらば東京」(山本嘉一、城木晃、島津元、曽我阿以子)1932年(昭和7年)

日活「港の抒情詩」(島津元、市川春代、高津愛子、田村邦男)1932年(昭和7年)
日活「女性陣」(高津愛子、山路ふみ子、一木札二、島津元)1933年(昭和8年)

松竹「あこがれ」(高杉早苗、佐分利信、忍節子、小林十九二)1935年(昭和10年)
松竹「せめて今宵を」(田中絹代、佐分利信、上原謙、小林十九二)1935年(昭和10年)

松竹「人生のお荷物」(斎藤達雄、吉川満子、田中絹代、佐分利信)1935年(昭和10年)
松竹「花嫁くらべ」(田中絹代、佐分利信、飯田蝶子)1935年(昭和10年)

松竹「感情山脈」(桑野通子、佐分利信、山内光、坪内美子)1936年(昭和11年)
松竹「家族会議」(佐分利信、高田浩吉、及川道子、高杉早苗、桑野通子)1936年(昭和11年)

松竹「朧夜の女」(飯塚敏子、徳大寺伸、飯田蝶子、佐分利信)1936年(昭和11年)
松竹「下田夜曲」(佐分利信、八雲恵美子、水島光代)1936年(昭和11年)

松竹「双鏡」(三宅邦子、佐分利信、吉川満子)1936年(昭和11年)
松竹「男性対女性」(藤野秀夫、佐分利信、上原謙、田中絹代、桑野通子、高杉早苗)1936年(昭和11年)

松竹「人妻椿 前篇」(佐分利信、川崎弘子、上原謙、笠智衆)1936年(昭和11年)
松竹「人妻椿 後篇」(佐分利信、川崎弘子、上原謙、笠智衆)1936年(昭和11年)

松竹「新道 前篇朱実の巻」(田中絹代、川崎弘子、佐野周二、上原謙、佐分利信)1936年(昭和11年)
松竹「新道 後篇良太の巻」(田中絹代、川崎弘子、上原謙、佐分利信、斎藤達雄)1936年(昭和11年)

松竹「わが母の書」(田中絹代、高杉早苗、桑野通子、上原謙、佐分利信、佐野周二)1936年(昭和11年)
松竹「朱と緑 朱の巻」(高杉早苗、上原謙、高峰三枝子、佐分利信)1937年(昭和12年)

松竹「朱と緑 緑の巻」(高杉早苗、上原謙、高峰三枝子、佐分利信)1937年(昭和12年)
松竹「金色夜叉」(夏川大二郎、川崎弘子、佐野周二、佐分利信、高峰三枝子)1937年(昭和12年)

松竹「荒城の月」(佐野周二、佐分利信、高杉早苗、高峰三枝子、水戸光子)1937年(昭和12年)
松竹「婚約三羽烏」(佐野周二、上原謙、佐分利信、高峰三枝子)1937年(昭和12年)

松竹「按摩と女」(高峰三枝子、徳大寺伸、日守新一、爆弾小僧、佐分利信)1938年(昭和13年)
松竹「母と子」(田中絹代、吉川満子、佐分利信、河村黎吉、徳大寺伸、水戸光子)1938年(昭和13年)

松竹「家庭日記」(佐分利信、高杉早苗、上原謙、桑野通子、三宅邦子、藤野秀夫) 1938年(昭和13年)
松竹「愛染かつら 後篇」(上原謙、田中絹代、佐分利信、高杉早苗、水戸光子)1938年(昭和13年)

松竹「続愛染かつら」(田中絹代、上原謙、佐分利信、大山健二、水戸光子、桑野通子)1939年(昭和14年)
松竹「愛染かつら 完結篇」(田中絹代、上原謙、佐分利信、水戸光子、桑野通子)1939年(昭和14年)

松竹「兄とその妹」(佐分利信、三宅邦子、桑野通子、上原謙)1939年(昭和14年)
松竹「暖流」(佐分利信、高峰三枝子、水戸光子)1939年(昭和14年)

松竹「西住戦車長伝」(上原謙、佐分利信、近衛敏明、児玉一郎)1940年(昭和15年)
松竹「男への条件」(佐分利信、高峰三枝子、高倉彰、北見礼子、三浦光子)1941年(昭和16年)

松竹「
戸田家の兄妹」(佐分利信、高峰三枝子、桑野通子、藤野秀夫、葛城文子)1941年(昭和16年)
松竹「父ありき」(笠智衆、佐野周二、津田晴彦、佐分利信、坂本武、水戸光子)1942年(昭和17年)

松竹「
人間同志」(斎藤達雄、桑野通子、佐分利信、河村黎吉、川崎弘子、岡村文子)1942年(昭和17年)
松竹「陸軍」(笠智衆、杉村春子、田中絹代、上原謙、佐分利信、佐野周二)1944年(昭和19年)

東宝「日常の戦ひ」(佐分利信、轟夕起子、藤田進、中北千枝子、志村喬)1944年(昭和19年)
松竹「別れのタンゴ」(高峰三枝子、佐分利信、若原雅夫、高杉妙子)1949年(昭和24年)

松竹「花の素顔」(木暮実千代、折原啓子、佐分利信、若原雅夫、岡田英次)1949年(昭和24年)
松竹「朱唇いまだ消えず」(高杉早苗、佐分利信、久我美子、佐田啓二、杉村春子)1949年(昭和24年)

松竹「
帰郷」(佐分利信、木暮実千代、津島恵子、徳大寺伸、山村聡)1950年(昭和25年)
松竹「初恋問答」(山口淑子、佐分利信、佐野周二、宇佐美淳、井川邦子、高橋とよ)1950年(昭和25年)

松竹「自由学校」(佐分利信、高峰三枝子、淡島千景、佐田啓二、杉村春子、笠智衆)1951年(昭和26年)
松竹「お茶漬の味」(佐分利信、木暮実千代、鶴田浩二、笠智衆、淡島千景、津島恵子)1952年(昭和27年)

大映「地上」(川口浩、野添ひとみ、香川京子、川崎敬三、佐分利信、田中絹代)1957年(昭和32年)
東宝「夜の鴎」(高堂国典、桜むつ子、新珠三千代、佐野周二、佐分利信)1957年(昭和32年)

松竹「彼岸花」(佐分利信、田中絹代、有馬稲子、久我美子、佐田啓二、山本富士子)1958年(昭和33年)
大映「渇き」(山本富士子、川崎敬三、叶順子、佐分利信、柴田吾郎)1958年(昭和33年)

松竹「乙女の祈り」(佐分利信、鰐淵晴子、巌本真理、野々浩介、松村達雄)1959年(昭和34年)
松竹「白い牙」(牧紀子、佐分利信、桂木洋子、南原宏治、三上真一郎、有沢正子)1960年(昭和35年)

松竹「秋日和」(原節子、司葉子、岡田茉莉子、佐分利信、佐田啓二、笠智衆)1960年(昭和35年)
松竹「猟銃」(佐分利信、岡田茉莉子、佐田啓二、山本富士子、鰐淵晴子、乙羽信子)1961年(昭和36年)

東宝「華麗なる一族」(佐分利信、仲代達矢、月丘夢路、京マチ子、田宮二郎)1974年(昭和49年)
東宝「獄門島」(石坂浩二、佐分利信、大原麗子、司葉子、坂口良子)1977年(昭和52年)

松竹「事件」(松坂慶子、永島敏行、大竹しのぶ、佐分利信、丹波哲郎、森繁久彌)1978年(昭和53年)
東宝「地震列島」(勝野洋、松尾嘉代、永島敏行、多岐川裕美、佐分利信、松村達雄)1980年(昭和55年)