国名 ベリーズ            
英語 Belize  
首都 ベルモパン(Belmopan)  
独立年 1981年9月(イギリス)  
主要言語 英語、スペイン語  
面積 2万2966km2  
人口 36万0346人(2017年推計)  
通貨単位 ベリーズ・ドル  
宗教 キリスト教83%  
主要産業 砂糖、バナナ、木材  






地理

メキシコ湾に突出したユカタン半島の東南部に位置し、カリブ海に面する小国。
全般に平坦で、北部と海岸部は低湿地が広がり、国土の60%が森林に覆われている。

多数の河川が東流する。沿岸部には大規模なサンゴ礁が発達している。
年中高温の亜熱帯モンスーン気候で、10〜11月が雨季、2〜3月が乾季となる。

概して沿岸部には黒人、内陸にはインディオが住み、ほかに少数のインド人や
スペイン人が住むが、混血が進んでいる。
英語が公用語であるが、スペイン語を話す住民も多い。

かつては経済の主柱は木材輸出であったが、近年サトウキビ、柑橘類、バナナの栽培が
盛んとなり、1960年までにはこれらの輸出額が木材輸出を上回った。

1980年代にはトウモロコシ、米、豆類、芋類など消費用作物の栽培も増加した。
工業は未発達で、果実加工、製材、製糖などが行なわれる程度である。

交通はベリーズ・シティを中心とする道路網のほか、空路、沿岸航路が中心で、
鉄道は木材運搬用以外にない。  


首都ベルモパンは、旧首都ベリーズ・シティの西南西約 70kmにあり、ベリーズ川に臨む。

カリブ海に面するベリーズ・シティーが 1961年 10月ハリケーンと津波によって大きな被害を受けたため、
その被害の及ばない内陸の地に新首都として建設された。

1966年建設開始、1970年政府機関が移転し、首都となった。
首都としての華やかさはなく「中米で最も牧歌的な首都」といわれている。

昼間はひとりでも歩けるほど治安もよい。住民はほとんどが政府関係者。
周辺はかつてマヤの要塞だったため、マヤ文化の影響を大きく受けている。
人口 1万3351(2010年推計)



歴史

4世紀から9世紀に栄えたマヤ文明の一部だったこの地に、コロンブスが来航したのは1502年。
その後、スペイン領を経て、1862年からはイギリスの植民地へ。自治権の獲得は1964年。
1973年、イギリス領ホンジュラスから現国名に改称し、1981年に独立した。

1502年 コロンブスが発見
1524年 スペイン領に
1862年 イギリス領ホンジュラスとしてイギリス領に
1973年 国名をベリーズに改称
1981年9月  イギリスから独立






ベリーズ動物園(The Belize Zoo)


首都ベルモパンから車で約40分北東に向かうと、ベリーズの国鳥であるトゥーカンや、
国獣のバクがいる動物園「ベリーズ動物園」がある。

ジャングルを切り開いて作られた動物園で、野生へ帰れなくなった動物たちが暮らす
保護施設として、彼らが生息していた自然環境に近い状態で飼育が行われている。

トゥーカン(Toucan)は、日本では、巨嘴鳥(オオハシ)と呼ばれている。
これが自然の色とは思えない、絵具で描いたような鮮やかで大きいくちばしが特徴。

雑食性で、主に果実を食べるが、昆虫なども食べる。
エサを見つけると、いったんくちばしで上に放り投げてから器用に食べる。

園内では、トゥーカンのエサやり体験やジャガーの肉球やふわふわのお腹にも
タッチできるふれあい体験が人気のオプションとなっている。