国名 コモロ連合
英語 Union of Comoros
首都 モロニ(Moroni)
独立年 1975年7月(フランス)
主要言語 アラビア語、フランス語(公用語)
面積 1862km2(マヨット島を除く)
人口 80万8080人(2017年推計)
通貨単位 コモロ・フラン
宗教 イスラム教スンニ派97%
主要産業 農業、バニラ




地理


モザンビーク海峡の3つの火山島とサンゴ礁からなる。山がちで原生林が繁茂している。
ンジャジジャ島には、活火山カルタラ山(2361m)がある。

高温多湿の熱帯性気候。11〜4月が雨季で、インド洋からモンスーンが吹き込み多量の雨がもたらされる。
サイクロンに襲われることもある。
モロニ 27.2℃(1月) 23.7℃(7月) 年降水量2800mm

キャッサバ、米など自給自足の農業が主体。商品作物として、バニラ、クローブ、シナモンなどの香料植物が栽培されている。
世界最貧国の一つともいわれ、漁業の近代化をめざしている。首都のあるンジャジジャ島と他の2島との経済格差が課題。




歴史
ンジャジジャ島、ンズワニ島、ムワリ島の主要 3島からなる。
(フランスの行政管理下にあるマヨット島を含めるとコモロ諸島となる)

19世紀にフランス領となったが、1975年ンジャジジャ、ンズワニ、ムワリの 3島がコモロ共和国として独立。
キリスト教徒の多いマヨット島は住民投票の結果、フランス海外領としてとどまった。
2001年国民投票により新憲法を採択、現国名のコモロ連合に改称した。

1886年  フランスの保護領に
1975年7月   コモロ共和国として独立 
2001年12月  国名をコモロ連合に改称





シーラカンス(Coelacanth)

シーラカンスは、デボン紀(4億年前)以降に栄えた深海魚だが、
白亜紀(1億年前)に、恐竜と共に絶滅したと考えられていた。

だが1938年、アフリカの東海岸で生息が確認され、学界が騒然となった。
その後、1952年にはコモロ諸島でも発見された。



実は、コモロでは、この発見以前から時折水揚げされ、漁師たちの間では
コモロ語で「食えない魚」を意味する「ゴンベッサ」と呼ばれていた。

太古の魚シーラカンスが、絶滅をまぬがれ、長い間生き延びてきた理由は、
外敵の少ない深海で暮らしてきたことが要因と考えられている。

2021年、シーラカンスが生息するンジャジジャ島沖合にシーラカンス国立公園
(National Park Coelacanth)が設立された。

公園では、ザトウクジラ、ウミガメやデュゴンなども観察できる。