国名 | キリバス共和国 | ![]() |
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英語 | Republic of Kiribati | |||
首都 | タラワ(Tarawa) | |||
独立年 | 1979年7月(イギリス) | |||
主要言語 | キリバス語、英語 | |||
面積 | 811km2 | |||
人口 | 10万8145人(2017年推計) | |||
通貨単位 | オーストラリア・ドル | |||
宗教 | キリスト教 | |||
主要産業 | コプラ、ココナッツ、観光 |
地理
中部太平洋、北緯4°〜南緯3°、東経 172°〜177°にある
ギルバート諸島 (面積 272km2) およびバナバ島、
フェニックス諸島、ライン諸島からなる国。
バナバ島を除きすべて環礁。
熱帯海洋性気候で、3〜10月は北東貿易風の影響で
しのぎやすいが、11〜2月は雨季となる。
首都タラワ 28℃(1月) 28℃(7月)
年平均気温28℃ 年降水量1926mm
人口の 90%以上がギルバート諸島に集中し、残りの島の
住民の多くもギルバート諸島からの移住者。
住民はミクロネシア系で、言語はキリバス語と英語 。
自給農業のほかコプラなどを産し、漁業が行なわれる。
輸出の大部分を占めたバナバ島のリン鉱石は 1979年枯渇し、
イギリスの財政援助とリン鉱石収入の積立基金が経済を支える。
首都タラワは、面積31km2、24の島々から成り、うち8島は無人島。
太平洋戦争中の日米激戦地として知られる。
南部のペティオから、ボンリキまでが南タラワと呼ばれ、
キリバスの政治・経済の中心地となっている。
ボンリキに国際空港がある。人口6万3000(2021年推計)
キリスィマスィ島(Kiritimati) は、キリバスの東端に位置し、面積388km2、珊瑚礁の島としては最大級。別名クリスマス島。
名前の由来はイギリスのジェームス・クックが、1777年のクリスマスにこの島に到達したことによる。
年間を通して30℃前後と気温が高いものの、乾燥性気候のため湿度が低く、過ごし易い。
日付変更線に最も近い位置にあることから、世界で最初に朝を迎える場所として知られる。
かつて欧米の統治を受けた名残りで「ロンドン」「パリ」「ポーランド」という地名がある。
パリは、居住していたフランス人が祖国をしのんで勝手に命名。
歴史
1606年、スペイン人がギルバート諸島を発見
1892年、ギルバート諸島がエリス諸島 (現ツバル) とともにイギリス保護領となる。
1916年、バナバ島を加えてギルバート・エリス諸島植民地が形成された。
1975年、エリス諸島が分離、1979年独立した。
1606年 | スペイン人、ギルバート諸島を発見 |
1916年 | イギリスの植民地に |
1979年7月 |
キリバス共和国として独立 |
キリバス・タイム (Kiribati Time)
キリバスの人々はおおらかで屈託がない。
豊富な水産資源により、日常生活に心配がなく、何事においても執着というものがない。
そんなところもあってか、時間に対してもおおらか。
約束の時間に行くと誰もいなかったり、何も用意されていなかったりする。
たとえば結婚式が夕方6時に始まるからと招待を受けても、その時間に行く人はまずいない。
料理も全く準備されていない。だいたい1、2時間遅れが相場である。
現地の人は、このようなのんびりした時間感覚を「キリバス・タイム」と呼んでいる。
ホテルのチェックインの時間に行って誰もいないこともあるかもしれない。
腹を立てずに、郷に入れば郷に従うの精神でキリバスを理解しよう。
「キリバス共和国ガイドブック」(太平洋諸島センター編)より