国名 マダガスカル共和国           
英語 Republic of Madagascar    
首都 アンタナナリボ(Antananarivo)    
独立年 1960年6月(フランス)    
主要言語 マラガシ語、仏語    
面積 58万7040km2    
人口 2505万4161人(2017年推計)    
通貨単位 マダガスカル・フラン    
宗教 伝統宗教    
主要産業 農業、バニラ、コーヒー    






地理


高原と山岳地帯は温帯、沿岸部は熱帯モンスーン。
11〜3月の夏季は北東貿易風の吹く雨季、4〜10月の冬季は南東貿易風の吹く乾季。

東海岸は年中高温多雨の熱帯雨林気候で、降水量は3000mmを越える。
西海岸は乾季が長く、北からサバナ気候、ステップ気候、砂漠気候へと変化する。

首都アンタナナリボ 21℃(1月) 14℃(7月) 年平均気温18℃ 年降水量1517mm

古来、アフリカよりもアジアのマレー、インドネシア系、アラブ系との関係が深く、
住民の大部分はマレー系のメリナ族、ベツィミサラカ族、アンテモロ族 。

このほか中国人、インド人、コモロ人、フランス人が居住する。
公用語はインドネシア語群に属するマラガシ語とフランス語。

主産業は米作中心の農業で、ほかにバニラ、コーヒー、カカオ、サイザルアサ、
クローブ、サトウキビなどを産する。バニラの産出量は世界有数。エビなどの漁業も盛ん。

工業は農産物加工のほか、たばこ、マッチ、煉瓦などの日用品製造が主。
クロム鉄鉱、黒鉛を産するが、生産量は不安定。

貿易はコーヒー、バニラをはじめとする農産物の輸出と、工業製品の輸入が多く、
フランスとの取り引きが中心。


首都アンタナナリボは、島中央部、標高 1500mの高地に位置。
熱帯地域であるが、一年を通して気候は温暖。

同国第1の工業都市であるとともに政治、経済の中心地で、外港のトゥアマシナ港とは
鉄道、道路で、脊梁山地中の各都市やマハジャンガ港などとは道路で結ばれ、
食品、衣料、皮革などの加工、たばこ、煉瓦、軽金属、製材などの工業がある。

周辺は米作を中心とする農業地帯で、米、家畜などを集散。
旧王宮 (現博物館) 、動植物園、大学、気象台、パスツール研究所がある。
西方約 45kmにアリボニマモ国際空港がある。人口 140万3449(2001年推計)



歴史

16世紀以降、ヨーロッパ人の進出を受け、1896年、フランスの植民地に。
1958年、国民投票でフランス共同体内の自治共和国となり、1960年に独立を達成。

1975年、社会主義を目指す政権が誕生し、国名をマダガスカル民主共和国に改称。
1992年、国民投票で社会主義に終止符を打つ新憲法が承認され現国名に改称。

1896年  フランスの植民地に
1960年6月 フランスから独立
1975年 クーデターでマダガスカル民主共和国となる
1992年  国名をマダガスカル共和国に改称







バオバブ街道(Baobab Avenue)


モロンダバの町から15kmほどの場所にある「バオバブ街道」。
別名「さかさまの木」と呼ばれる「バオバブ」が林立している。

幹回り最大10m、いずれも樹齢 500〜1000年と考えられている。
とりわけ、サンセット時は幻想的で見逃せない。

この地域では、バオバブは死者の魂が戻って来ると信じられ、
まったく伐採されることがなかったのだという。

バオバブは大木になると幹に10トンもの水を蓄えることが
できるといい、乾燥に強い。


近年、ビタミンやカルシウム、抗酸化物質を多く含むバオバブの実は
アンチエイジング効果のあるフードとして注目を集めている。

日本でも流通しているので、試してみたら如何だろう。