国名 モーリシャス共和国            
英語 Republic of Mauritius  
首都 ポートルイス(Port Louis)  
独立年 1968年3月(イギリス)  
主要言語 英語、仏語、クレオル語  
面積 2040km2  
人口 135万6388人(2017年推計)  
通貨単位 モーリシャス・ルピー  
宗教 ヒンドゥー教  
主要産業 サトウキビ、衣類  






地理

インド洋南西部、マダガスカル島東方約 800kmにある島国。
周囲をサンゴ礁に囲まれた古い火山島で、北部は平野、南部は山地(最高点 828m)

南東貿易風地帯にあり、南東部は湿潤、北西部は乾燥する。
年平均気温は首都ポートルイスで 23℃。年降水量は西部の海岸で約 900mm、
南東部で約 1500mm、中央の高地では 5000mmをこえる。しばしばサイクロンに襲われる。
原生林はほとんどなくなり、珍鳥ドードーも絶滅。

住民はすべて移住者とその子孫で、3分の2がインド=パキスタン人、アフリカ人あるいは
インド=パキスタン人とヨーロッパ人との混血が 4分の1を占め、
ほかは中国人、フランス人を主とするヨーロッパ人など。人口密度はきわめて高い。

ヒンドゥー教、キリスト教のカトリック、イスラム教などが混在。
公用語は英語だが、クレオル語が広く用いられる。

海上交通の要地にあるため、1869年のスエズ運河開通まではインド洋航路の要衝であった。

主産業は長らくサトウキビ栽培と製糖業で、ほかに茶、タバコなどを産したが、
1980年代以降の多角化政策が奏効し、輸出加工区に投資を集め、繊維、食品加工などの工業、観光、
金融業などが急成長を遂げている。日本やインドの技術供与による漁業も重要度を増している。


首都ポートルイスは、基幹産業である砂糖の積み出し港、遠洋漁業の寄港地として栄える港湾都市。

半日もあれば町全体を見て回れるほどの広さだが、マリーナ付近には近代的な高層ビルや
ショッピングセンター、博物館などの見どころが集まり、リゾート大国の首都としての
機能を果たしている。

碁盤目状の市街地には、古いコロニアル建築やヒンドゥー寺院、モスクが点在し、
無国籍な雰囲気。
丘の上にはアデレード砦、南側にはイギリスが作った競馬場がある。人口 14万9054(2008年推計)



歴史

1510年、ポルトガル人が到来、当時は無人島であった。
1598年、オランダが領有、1715年、フランス領、1814年、イギリス領となった。
1968年、イギリス連邦の一員として独立。1992年連邦を離れ、共和制に移行。


1598年 オランダ領
1715年 フランス領
1814年 イギリス領
1968年3月  イギリス連邦内の立憲君主国として独立 
1992年3月  共和制へ移行、モーリシャス共和国の成立







     


海の滝(Underwater Waterfall)


海の中に見える大きな溝に、コバルトブルーの海水が流れ込んでいるような光景。
これはモーリシャス共和国を南西の方角から眺めたもの。

実際には滝ではなく、海底の地形と光の屈折によって生じる錯覚現象で、
海中のサンゴ礁や砂の地形が、上空から見ると滝のように見えている。

海の透明度が高い同国ならではの絶景で、錯覚とわかっていても目が離せないほどだ。

この絶景を見学するのには、もちろん空から見下ろさなくはならない。
ヘリを予約する必要があるので、旅行会社のツアーに参加するのがおすすめだ。