国名 スーダン共和国   
英語 Republic of Sudan
首都 ハルツーム(Khartoum)
独立年 1956.1(英/エジプト)
主要言語 アラビア語
面積 186万1484km2
人口 3734万5935人(2017年度統計)
通貨単位 スーダン・ポンド
宗教 イスラム教68%
主要産業 原油、金、羊肉、綿花、ゴム






地理

アフリカ北東部に位置する国。ナイル川上流部、青ナイル、白ナイルの流域にある。

北はエジプト、東はエチオピア、エリトリア、南は南スーダン、
西は中央アフリカ共和国、チャド、北西はリビアに接し、北東は紅海に臨む。

全般に標高200〜500mの高原。北部は乾燥地帯、南部は高温多湿の熱帯雨林。
首都ハルツームの気温は 1月 23℃、7月 32℃。年平均気温 30℃



住民はセム系のアラブ人、ハム系のヌビア人、ベジャ族などがいる。
イスラム教が国教で、アラビア語と英語が公用語であるが、固有の宗教、言語をもつ部族も多い。

住民の大部分が農業、牧畜に従事し、綿花、アラビアゴムが重要輸出品。
他に穀類、ラッカセイ、コーヒー、米などの産がある。牧畜は牛、羊、ヤギ。

工業は小規模な食品工業。金、銅、マンガンなど鉱産資源がある。



歴史

古代、エジプト南部からスーダン北部一帯のナイル川流域はヌビア(Nubia 黄金の国)と呼ばれ、金や木材を産出する重要な土地だった。

最古の王国とされるクシュ王国(Kingdom of Kush BC1070−AD550)は、一度はエジプト新王国に滅ぼされるも、
ヌビアのナパタ(Napata 現在のスーダン北部)を中心に、紀元前10世紀から、4世紀にかけて栄えた。

このクシュ王国が残した「ゲベル・バルカルとナパタ地域の遺跡群」(Gebel Barkal and the Sites of the Napatan Region)は、
2003年にスーダン初の世界遺産となった。

スーダン共和国としては、1956年に成立。2011年7月に、南スーダンが独立するまで、アフリカ大陸で最も広い国土(250万km2)を有していた。


BC1070年 ハム語族のクシュ人が、ナイル川中流域にクシュ王国を建国。首都はナパタ。
1899年 イギリス・エジプトの共同統治下となる。
1956年 スーダン共和国として独立。






首都ハルツーム(Khartoum)

地名の由来は、アラビア語で「象の鼻」という意味。

エチオピアを源流とする青ナイルと、ウガンダを源流とする白ナイルの合流地点にあり、
ここからナイル川となり、最後はエジプトのナイルデルタから地中海に注ぐ。

河川航路の重要な港で、1821年にエジプトのムハンマド・アリー朝(オスマン帝国)が
支配拠点を築き、象牙と奴隷貿易の中継地として栄えた。




美しい街路樹の植えられた市街には、ブティックやおしゃれなカフェが立ち並び、
国際空港のほか、宮殿、官庁、大学などの建物や、大きなショッピングセンターもある。

また多くの宗派の聖堂やモスク、映画館やフードコートもあり、休日は人が集まって賑やか。
お酒はイスラム国家のため手に入らないが、欧米の食品や日本食も手に入れることができる。

紛争による避難民を200万人以上抱えているという事実もあるが、こうした避難民の居住地は
郊外に広がっていて、市街ではそうした光景を見ることはない。

近年、中東の企業が多く進出し、高層ビルなどが次々に建てられている。
それにともない富裕層向けのデザイン性のある家やマンションなどの建設が進んでいる。
人口 64万人(2014年)