国名 ジンバブエ共和国           
英語 Republic of Zimbabwe    
首都 ハラレ(Harare)    
独立年 1980年4月(イギリス)    
主要言語 英語、ショナ語、ヌデベレ語    
面積 39万0580km2    
人口 1380万5084人(2017年推計)    
通貨単位 アメリカ・ドル    
宗教 キリスト教60%、伝統宗教25%    
主要産業 葉タバコ、金、ニッケル    






地理


国土の大部分は標高 500〜1500mのサバナの高原。
北西部をザンベジ川、南部をリンポポ川で画され、その支流と東南部のサビ川が主要河川。

ザンベジ川上流には、ザンビアにまたがる世界有数の人造湖カリバ湖やビクトリア滝がある。
高地にあるため年平均気温は 15℃前後でしのぎやすい。

鉱産資源が豊富で、金、ダイヤモンド、アスベスト、銅、石炭、クロム、ニッケルなどを産出。
タバコ、トウモロコシ、サトウキビ、茶、ワタなどの栽培が盛んなほか、食品、繊維などの工業も発達。



住民の約 9割がショナ族、ヌデベレ族などのバンツー語系諸族で、宗教は民族固有の原始宗教、キリスト教など。
公用語は英語のほか、諸部族の言語など 16言語が指定されている。


首都ハラレは、標高 1472mの高地に位置。
熱帯にあるが高地のため気候は温和で、年平均気温 18.7℃、年降水量 897mm。

1890年イギリス南アフリカ会社が城塞を築いたのが町の起源。
旧地名は当時のイギリス首相ソールズベリー卿にちなむ。
第2次世界大戦後、飛躍的に工業化が進み、商工業の中心地となった。

バージニアタバコの主産地である農業地帯と金鉱を控え、鉄鋼、織物をはじめ、それらの加工業が盛ん。
たばこ、砂糖、乳製品、金などを集散。街路樹のある大通りが交差し、近代的な高層建築が並ぶ。

教会、図書館、博物館、美術館、各種研究機関、大学、病院など教育、文化施設も完備。
東郊 13kmのケンタッキーに国際空港があり、隣接諸国からの道路、鉄道も集中する。人口 160万6000(2009推計)。




歴史

11世紀、ジンバブエ南部、サビ川流域を拠点とする統一国家「グレート・ジンバブエ王国」が成立。
13世紀から14世紀にかけて、金や象牙などアラビア半島や西アジアとの交易の拠点として栄えた。

しかし15世紀以降、人口過剰や資源の枯渇など様々な要因によって王国は次第に衰退した。
王国の衰退後、地域勢力が台頭し、ジンバブエの地は断続的な政治的変動を経験した。

1889年、現在のジンバブエとザンビアにあたる地域は、イギリスの企業家、セシル・ローズが
率いる南アフリカ会社の占領下に置かれた。
この地は、セシル・ローズの名をとって「ローデシア」と呼ばれた。

1964年、ローデシア北部が、ザンビア共和国として独立すると、イギリスは、
残ったローデシア南部に対して、少数の白人が権力を握る人種差別政策をとった。

だが、これが国際社会の非難を浴び、ついに1980年4月、アフリカ人を含めた総選挙による
ジンバブエ共和国が誕生した。


11世紀 ジンバブエ王国が成立
1889年  セシル・ローズ率いる英国南アフリカ会社による占領
1911年   南ローデシアとしてイギリスの植民地となる
1980年4月  ジンバブエ共和国として独立





ビクトリアの滝 (Victoria Falls)

アフリカのジンバブエとザンビアの国境にまたがる巨大なビクトリアの滝。
ナイアガラの滝、イグアスの滝と並んで「世界三大瀑布」の一つに数えられる世界遺産。

幅約2km、落差108mからは、毎分5億リットルの水が時速150kmで流れ落ちる。
滝へのアクセスは、ビクトリアフォールズ空港から車で20分。

隣接する国立公園の遊歩道から見るもよし、ヘリコプターで上空から眺めるのもよし。


雨季で最も水量の多い1月〜8月に訪れるのがおすすめ。

なお、滝の周辺は国立公園(Victoria Falls National Park)になっており、野生動物が
数多く生息している。

アフリカゾウに乗って水牛やライオン、チータなどを見に行くサファリ・ツアーも
開催されている。ぜひ参加してみよう。