六月の危険な花嫁   1982年(昭和57年)       ドラマ傑作選

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結婚式場の巫女をしながら夜学に通うかね子(夏目雅子)は、男に縁がない。


そんなかね子の前に、ようやく好感の持てる男性が現れた。

同じ夜学に通う若い刑事・堀川(岩城滉一)だった。


堀川は同郷だったこともあって、間もなく二人の仲は交際に発展する。

一時は結婚も意識するほどだったが、やがて彼に対する物足りなさを感じ始める。


ちょうどそんな時プレイボーイ風の男・松岡(石立鉄男)と知り合う。



誘われるがまま、初めてのディスコ、そして初めてのラブホテルへ。

この一度の情事で彼女は妊娠してしまう。


中絶のため松岡のマンションを訪れたかね子の目の前に、半裸の女性の死体が。

殺害された女性は、女子寮で同室の真紀(西川峰子)だった。

そしてこの事件を堀川が担当することになった。


聞き込みを始めた堀川は、目撃者の証言から、松岡を真紀殺しの容疑で署に連行。

だが松岡は、無実を訴える。何者かが自分の名を騙り、彼女をマンションに誘い出し、

殺害したのだと。松岡にはアリバイもあったため、逮捕されずに釈放された。


一方、かね子は路上で何者かに襲われ、負傷した彼女は、病院に担ぎ込まれる。

この事件と、かね子の妊娠にショックを受けた堀川は、事件の重要人物であり、

かね子を妊娠させた男・松岡に私情を交えて殴りかかった。


堀川を裏切った重大さに気づいたかね子は、病院の屋上から飛び降りようとする。

それを止めたのは、ひそかに見舞いに来た松岡だった。

そして松岡は、かね子に愛の告白をする。

だが、堀川と松岡のあいだで、かね子は葛藤するのだった…。



初対面の男とラブホテルに行き、あろうことか妊娠してしまったヒロインが、

殺人事件に巻き込まれる、というサスペンス劇。

彼女は、式場の巫女という貞淑な仕事をしており、夜学に通うほど真面目な生活を

しているのに、あろうことか、あっけなくラブホテルに連れ込まれてしまった。


なにかと「ありえない」設定が多い本作だが、制作があの「大映テレビ」なので

現実ばなれした設定は、ある程度やむを得ないようだ。

実は本作は、大映テレビの常連であった石立鉄男と夏目雅子の所属事務所が同じで

あったことから実現したものである。


大映テレビの瀬川昌治監督は、山口百恵や堀ちえみといった著名女優を育てており、

本作への出演は彼女にとって、一つの成長の場となったかも知れない。



(制作)TBS、大映テレビ(脚本)瀬川昌治

(主題歌)高樹澪「ダンスはうまく踊れない」(作詞作曲:井上陽水)

(配役)石山かね子(夏目雅子)堀川直人(岩城滉一)松岡孝(石立鉄男)高村真紀(西川峰子)

野路清(鈴木ヒロミツ)捜査課主任(前田吟)美沙(芦川よしみ)千恵(上田美恵)マリ(野川愛)


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