国名 | ベラルーシ共和国 | |||
英語 | Republic of Belarus | |||
首都 | ミンスク | |||
独立年 | 1991年 | |||
主要言語 | ベラルーシ語、ロシア語 | |||
面積 (千Km2) | 208 | |||
人口 (百万人) | 9.4 | |||
通貨単位 | ベラルーシ・ルーブル | |||
宗教 | ロシア正教(84%)、カトリック(7%) | |||
主要産業 | 加工業(23.2%)、商業(12.1%)、 | |||
農林畜産業(7.7%)、建設業(6.9%) |
ミール城(Mir Castle)
フロドナ州の町ミールにある城。16世紀前半に地元の有力者によりゴシック様式で建造。
16世紀後半にリトアニア大公国およびポーランド王国の貴族ラジビウ家の手に渡り、ルネサンス様式に改築された。
五つの塔をもつ城壁に囲まれ、赤レンガを多用した外観で知られる。
2000年に「ミール地方の城と関連建物群」(Mir Castle Complex)の名称で世界遺産(文化遺産)に登録された。
地理
東ヨーロッパ平野の西部に位置し、氷河作用を受けた平地からなり、
沼沢地や湖沼が多い。
気候は穏やかな大陸性で、平均気温は 1月-4~-8℃、7月 18℃。
東スラブ族のベラルーシ人の国で、人口の81.2%を占める。
ロシア人の比率は高く11.4%、次いでポーランド人が3.9%、
ウクライナ人が2.4%、ユダヤ人その他1.1%などが住む。
工業は、機械 (ダンプカー、トラクタ、オートバイ、自転車、時計) 、化学
(石油、カリウム)木材加工、繊維 (アマ) 、食品などが発達している。
鉄道・道路網が発達し、モスクワと東ヨーロッパを結ぶ路線が国内を通る。
またバルト海と黒海を結ぶ水路も通っている。
地下資源は泥炭、岩塩、カリウム塩、リン灰石などがある。
石油はその9割をロシアに依存しており、対ロシア接近を図らざるをえない状況にある。
農業はアマ、ジャガイモ、コムギの栽培、ウシ、ブタの飼育など。
1986年ウクライナで発生したチェルノブイリ原発事故によって、大きな影響を受け、
耕地の5分の1が汚染され、耕作できなくなり、苦境に陥っている。
歴史
早くから東スラブ人がこの地に住みつき、8~9世紀にはすでにミンスク、ポロツクなどに小公国が形成されていた。
13~14世紀リトアニアに併合され、その後リトアニアとポーランドの連合に伴ってポーランドの支配下に入った。
18世紀末3回に及ぶポーランド分割の結果、ロシア領となった。
1919年、白ロシア・ソビエト社会主義共和国が成立、1922年、ソ連に加盟した。
その後、1991年8月、独立を宣言して現国名に改め、独立国家共同体 CISに加盟した。
1569年 | ポーランド・リトアニア連合国の支配下 |
1795年 | ポーランド分割でロシア領となる |
1919年 | ベラルーシ(白ロシア)・ソビエト社会主義共和国成立 |
1922年 | ソビエト連邦に加盟 |
1991年 | 独立を宣言し、国名をベラルーシ共和国に変更 |
1991年 | 独立国家共同体(CIS)加盟 |
バイソン(Bison)
ベラルーシとポーランドとの国境にまたがるベラヴェジの森に棲んでいるバイソン。
日本では野牛(やぎゅう)と呼ばれている。
頭部が大きく、背中から肩の部分が隆起しており、体重は1トンに達する。
ベラヴェジの森はかつて王族・皇帝などの狩猟場となっていた。
乱獲により一時は絶滅の寸前まで追い込まれたが、今では少しずつ持ち直している。
この森には、バイソンのほか、オオカミやオオヤマネコをはじめ、500種以上の動物が
生息しており、ヨーロッパに残された最後の原生林とされている。
人の手が及んでおらず、森が紀元前からそのままの姿で残されているため、
1992年、ユネスコの世界遺産(自然遺産)に登録された。
ベラルーシ南西部の都市ブレスト(Brest)からベラヴェジの森まで車で1時間30分。
森の中には動物園もあり、野外で飼育されているバイソンを見学できる。
(住所:Bialowieza Forest, Belarus)