国名 | キルギス共和国 | |||
英語 | Kyrgyz Republic | |||
首都 | ビシュケク | |||
独立年 | 1991年 | |||
主要言語 | キルギス語、ロシア語 | |||
面積 (千Km2) | 199 | |||
人口 (百万人) | 5.5 | |||
通貨単位 | ソム | |||
宗教 | 主としてイスラム教スンニ派(75%)、 | |||
ロシア正教(20%)、その他(5%) | ||||
主要産業 | 農業・畜産業(GDPの約3割)、鉱業(金採掘) |
プラナの塔(The Burana Tower)
ベラサグン(Balasagun)は、10世紀から13世紀まで続いたトルコ系カラハン朝の中心都市の一つとされている。
玄奘三蔵は「大唐西域記」の中で、カラハン朝の王から天竺までの通行手形(ビザ)をもらったと記録している。
だがこの王朝は12世紀、中国の華北からやってきたカラキタイ(西遼)に滅ぼされる。
プラナの塔(僧院)は、11世紀に建てられたが、当時はカラハン朝の遺跡のひとつで高さが45メートルあったといわれる。
しかし、15世紀の地震で崩壊し、現在は24メートルになっている。またこの塔の周辺は石人が展示され野外博物館となっている。
地理
キルギス人は長い間遊牧生活を続けてきたが、現在は定住し、
住民の半数以上が農村に居住する。
その多くは牧羊に従事するが、ビシュケク周辺の平地では灌漑農業が行なわれ、
ワタ、コムギ、テンサイ、タバコ、果樹などが栽培される。
石炭、石油、水銀、タングステン、亜鉛などの地下資源に恵まれ、これらの採取業も発展している。
工業部門では機械 (農業、電気)、繊維 (絹、綿、縫製)、食品などの工業が主要なものである。
また水力資源にも恵まれ、その開発が進んでいる。山国であるため鉄道交通は未発達で、
ハイウェーと航空路が主要交通路である。
歴史
キルギス人は紀元前よりロシアのエニセイ川上流域に居住していたが、13世紀に天山山脈西部に移動したと考えられる。
19世紀後半ロシアの支配下に入り、1926年にキルギス自治共和国が成立した。
1926年、キルギス自治共和国、1936年、キルギス・ソビエト社会主義共和国としてソビエト連邦構成共和国となった。
1991年、キルギスタン共和国として独立。独立国家共同体 CISに加盟。
1992年3月、国際連合加盟。 1993年新憲法を採択し、国名をキルギス共和国に改称。
1885年 | ロシア帝国領となる |
1926年 | キルギス自治ソビエト社会主義共和国が成立 |
1936年 | キルギス・ソビエト社会主義共和国が成立 |
1991年 | 独立を宣言し、国名をキルギスタン共和国に変更 |
1991年 | 独立国家共同体(CIS)加盟 |
1992年 | 国際連合加盟 |
1993年 | 国名をキルギス共和国に変更 |
イシク・クル湖 (Issyk-Kul)
首都ビシュケクから車で約4時間、標高約1,600mの山岳湖イシク・クル湖がある。
玄奘三蔵は天竺に行く途中「大唐西域記」でこの湖について触れ「熱海」と記している。
湖底から温泉が湧き出ているため、マイナス20℃を超える厳しい冬でも凍ることがない。
旧ソ連時代は、立ち入りが禁止されていたため「幻の湖」と呼ばれていた。
現在では人気のリゾート地として、国内外から多くの観光客が訪れている。
湖畔の砂浜には陶器など、水深670mの湖底から流れ着いたものが打ち寄せることがある。
湖底には、シルクロード時代の街の遺跡が水没していることが確認されている。
(住所:天山山脈カラコル地区 Tian Shan Mountains, Karakol, Kyrgyzstan)