国名 ラトビア共和国                            
英語 Republic of Latvia  
首都 リガ  
独立年 1991年  
主要言語 ラトビア語  
面積 (千Km2) 65  
人口 (百万人) 2.2  
通貨単位 ユーロ  
宗教 プロテスタント (ルター派)、  
カトリック、ロシア正教  
主要産業  農業は、畜産と酪農が中心、   
  工業は、化学、木材加工など。首都リガは、  
  貿易港として西欧諸国との拠点となっている。  


リガ (Riga)

ラトビアの首都リガは、バルト海のリガ湾に注ぐダウガヴァ(西ドビナ) 川の河口から約 15km上流にある港湾都市。
右岸の旧市街を中心に発展、市域は左岸にも広がっている。

1201年記録に現れ、1282年ハンザ同盟に加わり、バルト海沿岸地方の重要な交易中心地となった。
1997年、世界遺産の文化遺産に登録された旧市街には 13世紀創建のドムスカヤ聖堂、14世紀の城など古い建築物が保存されている。






地理

北西部はバルト海およびリガ湾に面する。

国土の大部分は低い平原(最高点311m)中央部をダウガヴァ川が貫流する。
湖沼が多く、森林は国土の約37%を占める。

気候は海洋性から大陸性への遷移地帯で、平均気温は1月-7~-2℃、
7月 17℃。年降水量 700~800mm。

住民の半数以上がラトビア人で、約3分の1はロシア人。公用語はラトビア語。


主要工業は電機、電子、鉄道車両、医薬品、製紙、化学繊維、
家具、食品 (水産物加工、食肉、乳製品) など。

主要農業部門は酪農と養豚で、ベーコン製造が盛ん。
また海岸と鉱泉地が保養地として利用される。

古くから琥珀の産地として知られる。

国内は鉄道・道路網が発達し、バルト海の海運の中心地でもある。




歴史

BC2000年頃、スラブ系ラトビア人(Latvian)がバルト海沿岸のダウガヴァ川北岸に定住した。
12世紀にはバルト族のラトビア人による国家も出現したが、13世紀ドイツ騎士団、16世紀ポーランド、スウェーデン、18世紀ロシアの支配下に入った。

1918年、独立したが、1940年、ソビエト連邦に編入され、ラトビア・ソビエト社会主義共和国として、
ソ連で生産・生活水準の最も高い共和国の一つとなった。

1990年5月、独立を宣言。
1991年9月、独立を達成して現国名となり、国際連合に加盟。
2004年にはヨーロッパ連合 EU、北大西洋条約機構 NATOに加盟。


BC2000年 ラトビア人がバルト海沿岸に定住
1237年 ドイツ騎士団の支配下になる
1583年 ポーランド・リトアニア共和国の支配下になる
1629年 スウェーデンの支配下になる
1730年 ロシア帝国の支配下になる
1918年 ラトビア共和国として独立宣言
1940年 ラトビア・ソビエト社会主義共和国の成立
1991年 ラトビア共和国として独立を回復。国連加盟
2004年 北大西洋条約機構(NATO)・欧州連合(EU)に加盟






          ミトン (mitten)

寒いためか、手袋などの手工芸が盛んなラトビア。

ラトビアのミトンは、先が三角形に尖ったデザイン。
この三角形は、空気をためて保温する効果がある。

繊細なウールで編まれ、使い込むほどに目が詰まり、
防寒性が増すのも特徴である。

 
    お互いに贈りあったり、
婚礼には花嫁が手袋を編み、
列席者にプレゼントする習慣がある。

ミトンの歴史は長く、民族衣装の
一部としてラトビア人の伝統と誇り
になっている。