国名 タジキスタン共和国            
英語 Republic of Tajikistan  
首都 ドゥシャンベ  
独立年 1991年  
主要言語 タジク語、ロシア語  
面積 (千Km2) 143  
人口 (百万人) 8.2  
通貨単位 ソモニ  
宗教 タジク人の中ではイスラム教スンニ派が最も優勢。
パミール地方にはシーア派の一派イスマーイール派の信者も多い。
 
主要産業 農業(綿花)、アルミニウム生産、水力発電  
       
  
ドゥシャンベ (Dushanbe)

ドゥシャンベとは「月曜日」という意味。
かって月曜日に市が立ったことに由来する名前である。

首都ドゥシャンベは、旧ソビエト連邦時代に形成された都市で、
1924年、タジク自治共和国の首都に選ばれてから急速に発展した。

タジキスタンの教育、文化の中心地で、工科、教育、医科、農業の各大学、
科学アカデミー、劇場、歴史・郷土博物館などがある。

市街が整備されて、高層建築も多くなり、緑化が進められている。


市内中心部に位置する記念碑は、9世紀のイスラム君主
サーマーニー(Ismail Samani)の像である。

レーニン像が立っていた場所に立てられている。
レーニン公園もサーマーニー公園と名前を変えた。

サーマーニーは中央アジア最後のペルシア王朝を興した人物。
ペルシア系の人々が住むタジキスタンの英雄となっている。
   




地理 

アフガニスタンとの国境にほぼ沿ってアムダリア川の上流をなすヴァフシュ川が流れ、
国土の大半は同川流域に属する。半砂漠、ステップ、山地草原が大部分を占める。

顕著な大陸性気候で、標高による差も大きい。東部は乾燥し、年降水量 200mm以下であるが、
西部は比較的降水量が多く、北西部の山地では 1500mm以上に上る。

住民の大部分が農村に居住し、灌漑地帯でワタ、イネ、トウモロコシ、野菜、ブドウその他の果樹を、
非灌漑地帯でコムギ、オオムギなどを栽培している。

またヤギ、ヒツジ、ウシの放牧も行なわれ、パミール高原ではヤクの飼育が行なわれる。
工業部門は繊維 (繰綿、綿布、絹織物、絨毯) 、食品 (果実・野菜缶詰、油脂、製粉、ワイン)
などの小規模な工業が中心で、機械、化学 (肥料) などの工業もある。

また豊富な水力資源を利用して生産される電力をもとに、アルミニウム、電気化学などの工業
も発展しつつある。国内の交通は自動車交通が中心で、航空交通も発達している。





歴史

19世紀半ばにロシア領となり、1924年ウズベク共和国に属するタジク自治共和国が成立。
1929年、タジク・ソビエト社会主義共和国としてソビエト連邦構成共和国となった。

1991年、タジキスタン共和国に改称して独立。独立国家共同体 CISに参加。
1992年、国際連合加盟。

1924年 ウズベク・社会主義共和国内のタジク自治ソビエト社会主義共和国が成立
1929年 タジク・ソビエト社会主義共和国としてソ連邦を構成する共和国となる
1991年 独立を宣言し、国名をタジキスタン共和国に変更
1991年 独立国家共同体(CIS)加盟
1992年 国際連合加盟









クリカロン湖 (Lake Kulikalon)


首都ドゥシャンベから車で約4時間、チムタルガ峰(Chimtarga)の中腹にある神秘の湖・クリカロン湖。

クリカロン湖は、海抜2800m、万年氷河に覆われた高峰に囲まれた氷河湖である。
現地の言葉では大湖(Big Lake)と呼ばれ、氷河の融解水で満たされているため湖水の透明度が非常に高い。

水位は夏にピークに達し、アルトゥシュ川(Artuch River)に流れて水を抜かれる。
湖と周辺地域は国際鳥類保護団体によって重要鳥類保護区に指定されている。

一般の観光客にとっては近づきがたい場所にあるが、登山者やハイカーにとっては
大自然を堪能できる魅力あふれる最高の景勝地となっている。

また湖に面した山小屋に宿泊することもでき、周囲には小さな売店も完備されている。

氷河に覆われた山々を背景に、眼下にはエメラルドブルーの湖、周囲には木々の緑が広がり、
その色鮮やかなコントラストに思わず息を呑まずにいられない。

(住所:アルトゥシュ村 Kulikalon, Artuch 735500, Tajikistan)。