キャスター 2025年(令和7年) ドラマ傑作選


夜の報道番組の新キャスターに進藤壮一(阿部寛)が就任した。
このテレビ局の看板番組だが、近年は視聴率が低迷。
そのテコ入れで、民放局会長(高橋英樹)が公共放送から、彼を引き抜いたのだ。
進藤は就任初日「この番組を正すために来た」とスタッフに言い放ち、
慣例を破るスタイルを次々と宣言。
総合演出に抜擢されたばかりの崎久保(永野芽郁)は、進藤とベテランスタッフ
の間で板挟み状態になる。
報道番組を舞台に、キャスターらが、闇に葬られた真実を追及する社会派エンターテインメント。
毎回の放送内容を見ると、政治家絡みの贈収賄疑惑(第1話)、オンラインカジノ(第2話)、
万能細胞(第3話)など、現実にあった事件を想起させるテーマをかなり攻めた形で取り上げている。
真実のためには、手段を選ばないキャスター・進藤を、阿部寛が濃厚に演じている。
臓器移植を扱った第6話では、番組のスタッフである崎久保(永野芽郁)が、過去に彼女の姉が、違法に
売買された臓器の移植を受けようとしたが、進藤にスクープされ、手術を受けられずに死んだと批判する。
「スクープを間違いだったと思ったことはない」とはねつける進藤との対立が描かれるなど、
真実を報道することの功罪をテーマにしている。
ところで、4月24日付けの週刊文春で、崎久保役を演じている永野芽郁の不倫疑惑が報じられた。
ちなみに各局のワイドショーはこの件をほぼ報じていない。理由は、彼女の所属事務所が、
俳優・アーティスト・アイドルまで幅広い人気タレントを擁している「スターダスト」だからだ。
これもまた日本の「報道番組」の現実なのである。
(制作)TBS(脚本)槌谷健、及川真実、谷碧仁
(主題歌)tuki.「騙シ愛」(作詞作曲:tuki.)
(配役)進藤壮一(阿部寛)崎久保華(永野芽郁)本橋悠介(道枝駿佑)国定義雄(高橋英樹)
山井和之(音尾琢真)海馬浩司(岡部たかし)市之瀬咲子(宮澤エマ)羽生剛(北大路欣也)
