不信のとき 1968年(昭和43年) ドラマ傑作選


商事会社に勤める浅井(小林桂樹)は、子供がないこと以外、何の不満もない生活を送っていた。
だが結婚生活も十年…何か新しい刺激を求めていた。
そんなある日、取引先会社の社長に誘われ、バーのホステス・マチ子(三田佳子)と知り合う。
やがて二人は男女の仲になり、マチ子は子供が欲しいといい、浅井には迷惑をかけない約束で
女の子を出産する。
しかしその後、急性盲腸炎で入院した浅井の見舞いで妻と愛人が鉢合わせ、不倫が発覚してしまう。
順調に出世コースを歩んでいた一人の男が、女で失敗して転落の道を辿る物語。
その男をめぐり、女の火花を散らす妻と愛人を、草笛光子と三田佳子が熱演している。
土下座するしかない浅井だが、全てはマチ子の画策だと妻の道子に告げられる。
なんと不妊症だったのは、浅井の方だったのだ。
浅井は先天性無精子症で、それが分かると安心して浮気をしそうなので、道子は自分が
不妊症ということにしたのだった。
自分の子供を持つことが出来ないと分かった浅井は、マチ子に真実を迫るが、彼女は平然と
恋人の子を産んだといい、300万円を要求する。
「悪女を書かせたら有吉佐和子の右に出る者はいない」と評されるほど、彼女は人間の裏表を
描き出す名手として知られている。
いずれにしても「迷惑かけないから子供が産みたい」に要注意。女は怖い…。
(制作)NTV、東宝(原作)有吉佐和子(脚本)北村篤子
(配役)浅井義雄(小林桂樹)浅井道子(草笛光子)米倉マチ子(三田佳子)
小柳幾造(伴淳三郎)マユミ(大信田礼子)語り(渥美清)
