杉村春子(すぎむらはるこ)(1906-1997)
1906年(明治39年)1月6日広島県生まれ。山中高等女学校卒。本名、中野春子。
広島女学院音楽教師を経て、1927年(昭和2年)上京、築地小劇場の研究生となった。
同年「何が彼女をさうさせたか」のオルガン弾きで初舞台。
1937年(昭和12年)岸田国士、久保田万太郎らが創立した劇団文学座の結成に参加。
1945年(昭和20年)東京大空襲下で初演された森本薫作「女の一生」の布引けいが当たり役となった。
1990年(平成2年)までに上演回数は900回を超え、日本の演劇史上に金字塔を打ち立てた。
作中の台詞「だれが選んでくれたものでもない、自分で歩き出した道ですもの」は、
生涯女優の一生を貫いた杉村の代名詞となった。
杉村の自然体の演技は多くの俳優に影響を与え、森光子や吉永小百合をはじめ数多くの女優たちから目標とされた。
また、黒澤明や小津安二郎、木下恵介といった名監督たちから重用され多数の100本以上もの作品に出演。
1974年(昭和49年)文化功労賞を受賞。1995年(平成7年)文化勲章の候補にあがったが辞退。
生涯を女優業に捧げ80代になっても精力的に仕事をこなしてたが、1997年(平成9年)4月4日、すい臓がんのため他界。
杉村はがんであることを知らされておらず、亡くなる直前まで台本を読んでいたという。
代表作品
映画
松竹「浅草の灯」(上原謙、高峰三枝子、夏川大二郎、杉村春子)1937年(昭和12年)
東宝「鶯」(勝見庸太郎、御橋公、伊達信、鶴丸睦彦、霧立のぼる、清川虹子、杉村春子)1938年(昭和13年)
東宝「嫁ぐ日まで」(原節子、矢口陽子、沢村貞子、杉村春子)1940年(昭和15年)
東宝「奥村五百子」(杉村春子、滝沢修、千葉早智子、英百合子、赤木蘭子、藤田進)1940年(昭和15年)
東宝「小島の春」(夏川静江、菅井一郎、杉村春子、清水美佐子、水谷史郎)1940年(昭和15年)
東宝「大日向村」(河原崎長十郎、中村翫右衛門、杉村春子、中村メイ子、伊藤智子)1940年(昭和16年)
東宝「白鷺」(入江たか子、黒川弥太郎、丸山定夫、杉村春子)1941年(昭和16年)
新興「嵐の中の乙女」(大井正夫、杉村春子、原不二雄、逢初夢子)1941年(昭和16年)
東宝「わが愛の記」(遠藤慎吾、山岸美代子、三桝万豊、杉村春子)1941年(昭和16年)
日活「次郎物語」(杉幸彦、杉裕之、井染四郎、村田知栄子、轟夕起子、杉村春子)1941年(昭和16年)
日活「海の母」(杉村春子、片山明彦、星ひかる、見明凡太郎)1942年(昭和17年)
東宝「南海の花束」(大日方伝、河津清三郎、大川平八郎、杉村春子)1942年(昭和17年)
大映「山参道」(中田弘二、真山くみ子、杉村春子、見明凡太郎)1942年(昭和17年)
東宝「母の地図」(杉村春子、三津田健、花井蘭子、原節子)1942年(昭和19年)
大映「雛鷲の母」(杉村春子、杉裕之、丸山定夫、見明凡太郎)1944年(昭和19年)
松竹「激流」(小沢栄太郎、丸山定夫、杉村春子、高峰三枝子、水戸光子)1944年(昭和19年)
松竹「陸軍」(笠智衆、杉村春子、田中絹代、上原謙、東野英治郎、佐分利信、佐野周二)1944年(昭和19年)
大映「海の虎」(小杉勇、月丘夢路、若原雅夫、杉村春子)1945年(昭和20年)
東宝「間諜海の薔薇」(藤田進、轟夕起子、河津清三郎、風見章子、杉村春子)1945年(昭和20年)
大映「海を呼ぶ声」(杉村春子、朝雲照代、高山徳右衛門、藤原鶏太)1945年(昭和21年)
松竹「喜劇は終りぬ」(河村黎吉、杉村春子、空あけみ、東野英治郎)1946年(昭和21年)
松竹「大曽根家の朝」(杉村春子、小沢栄太郎、長尾敏之助、徳大寺伸、東野英治郎)1946年(昭和21年)
東宝「浦島太郎の後裔」(藤田進、中村伸郎、杉村春子、高峰秀子)1946年(昭和21年)
東宝「わが青春に悔いなし」(原節子、藤田進、大河内伝次郎、杉村春子)1946年(昭和21年)
東宝「四つの恋の物語」(池部良、久我美子、志村喬、杉村春子)1947年(昭和22年)
松竹「情炎」(佐野周二、水戸光子、高峰三枝子、杉村春子、笠智衆)1947年(昭和22年)
東宝「春のめざめ」(石黒達也、杉村春子、久我美子、志村喬)1947年(昭和22年)
大映「三本指の男」(片岡千恵蔵、三津田健、松浦築枝、風見章子、原節子、杉村春子)1947年(昭和22年)
松竹「誘惑」(原節子、佐分利信、山内明、杉村春子)1948年(昭和23年)
大映「手をつなぐ子等」(笠智衆、初山たかし、香川良介、杉村春子)1948年(昭和23年)
松竹「偉大なるX」(宇佐美淳、津島恵子、清水一郎、杉村春子、笠智衆)1948年(昭和23年)
大映「時の貞操」(原節子、若原雅夫、伊沢一郎、石黒達也、杉村春子、志村喬)1948年(昭和23年)
大映「黒雲街道」(片岡千恵蔵、市川春代、市川右太衛門、杉村春子 、月形龍之介)1948年(昭和24年)
松竹「四谷怪談 前篇」(上原謙、田中絹代、佐田啓二、山根寿子、杉村春子)1949年(昭和24年)
松竹「四谷怪談 後篇」(上原謙、田中絹代、佐田啓二、山根寿子、杉村春子)1949年(昭和24年)
六和「ホルスタイン物語」(水島道太郎、月丘千秋、杉村春子)1949年(昭和24年)
松竹「晩春」(原節子、笠智衆、月丘夢路、宇佐美淳、三島雅夫、杉村春子、三宅邦子)1949年(昭和24年)
松竹「朱唇いまだ消えず」(高杉早苗、佐分利信、久我美子、佐田啓二、杉村春子)1949年(昭和24年)
東映「続不良少女」(灰田勝彦、竜崎一郎、浜田百合子、久我美子、杉村春子)1950年(昭和25年)
東宝「女の四季」(若山セツ子、杉村春子、池部良、東山千栄子)1950年(昭和25年)
東映「七色の花」(竜崎一郎、角梨枝子、原節子、三島雅夫、杉村春子)1950年(昭和25年)
東宝「また逢う日まで」(久我美子、岡田英次、杉村春子)1950年(昭和25年)
松竹「命美わし」(三国連太郎、佐田啓二、淡島千景、桂木洋子、笠智衆、杉村春子)1951年(昭和26年)
東宝「めし」(上原謙、原節子、島崎雪子、杉村春子、小林桂樹、杉葉子、二本柳寛)1951年(昭和26年)
松竹「海の花火」(笠智衆、木暮実千代、佐田啓二、津島恵子、山田五十鈴、杉村春子)1951年(昭和26年)
松竹「麦秋」(原節子、笠智衆、淡島千景、杉村春子、三宅邦子、佐野周二)1951年(昭和26年)
東宝「若い人」(池部良、久慈あさみ、島崎雪子、杉村春子、小沢栄、斎藤達雄)1952年(昭和27年)
大映「千羽鶴」(木暮実千代、乙羽信子、杉村春子)1953年(昭和28年)
松竹「東京物語」(笠智衆、東山千栄子、原節子、杉村春子、山村聡、香川京子)1953年(昭和28年)
東宝「ひまわり娘」(三船敏郎、有馬稲子、杉村春子)1953年(昭和28年)
東宝「晩菊」(杉村春子、沢村貞子、上原謙)1954年(昭和29年)
東宝「芸者小夏」(岡田茉莉子、池部良、森繁久彌、杉村春子)1954年(昭和29年)
松竹「勲章」(佐田啓二、香川京子、千田是也、東野英治郎、小沢栄、杉村春子)1954年(昭和29年)
大映「春琴物語」(京マチ子、花柳喜章、青山杉作、杉村春子、船越英二)1954年(昭和29年)
大映「楊貴妃」(京マチ子、森雅之、山村聡、小沢栄、南田洋子、霧立のぼる、杉村春子)1955年(昭和30年)
大映「心に花の咲く日まで」(淡島千景、芥川比呂志、丹阿弥谷津子、杉村春子、仲谷昇)1955年(昭和30年)
大映「婦系図 湯島の白梅」(山本富士子、鶴田浩二、森雅之、杉村春子、加東大介)1955年(昭和30年)
松竹「野菊の如き君なりき」(田中晋二、有田紀子、杉村春子、田村高広、笠智衆)1955年(昭和30年)
日活「警察日記」(森繁久彌、三島雅夫、三国連太郎、二木てるみ、杉村春子、東野英治郎)1955年(昭和30年)
東宝「流れる」(田中絹代、山田五十鈴、高峰秀子、岡田茉莉子、杉村春子、栗島すみ子)1956年(昭和31年)
松竹「早春」(淡島千景、池部良、高橋貞二、岸恵子、笠智衆、杉村春子)1956年(昭和31年)
松竹「女の足あと」(佐田啓二、石浜朗、有馬稲子、大木実、杉村春子、淡路恵子)1956年(昭和31年)
松竹「東京暮色」(原節子、有馬稲子、笠智衆、杉村春子、山田五十鈴)1957年(昭和32年)
大映「満員電車」(川口浩、笠智衆、杉村春子、小野道子、川崎敬三、船越英二)1957年(昭和32年)
大映「浮草」(中村鴈治郎、京マチ子、若尾文子、川口浩、杉村春子、野添ひとみ、笠智衆)1959年(昭和34年)
松竹「お早よう」(佐田啓二、久我美子、笠智衆、杉村春子、東野英治郎)1959年(昭和34年)
大映「足にさわった女」(京マチ子、ハナ肇、船越英二、大辻伺郎、杉村春子、田宮二郎)1960年(昭和35年)
東宝「娘・妻・母」(三益愛子、原節子、森雅之、高峰秀子、杉村春子、笠智衆) 1960年(昭和35年)
東映「反逆児」(中村錦之助、杉村春子、佐野周二)1961年(昭和36年)
大映「沓掛時次郎」(市川雷蔵、新珠三千代、杉村春子、島田竜三、青木しげる)1961年(昭和36年)
東宝「小早川家の秋」(中村鴈治郎、原節子、司葉子、新珠三千代、森繁久彌、杉村春子)1961年(昭和36年)
東映「反逆児」(中村錦之助、岩崎加根子、佐野周二、杉村春子、東千代之介、月形龍之介)1961年(昭和36年)
東宝「女の座」(笠智衆、高峰秀子、司葉子、星由里子、淡路恵子、草笛光子、杉村春子)1962年(昭和37年)
大映「破戒」(市川雷蔵、長門裕之、三国連太郎、中村鴈治郎、岸田今日子、杉村春子)1962年(昭和37年)
松竹「秋刀魚の味」(岩下志麻、笠智衆、佐田啓二、岡田茉莉子、杉村春子、東野英治郎)1962年(昭和37年)
東宝「侍」(三船敏郎、小林桂樹、松本幸四郎、新珠三千代、八千草薫、杉村春子)1965年(昭和40年)
東宝「赤ひげ」(三船敏郎、加山雄三、香川京子、山崎努、二木てるみ、杉村春子)1965年(昭和40年)
松竹「美しさと哀しみと」(加賀まり子、八千草薫、山村聡、渡辺美佐子、杉村春子)1965年(昭和40年)
東宝「沈丁花」(京マチ子、司葉子、星由里子、杉村春子、宝田明、仲代達矢)1966年(昭和41年)
東宝「化石の森」(萩原健一、二宮さよ子、杉村春子、岩下志麻、八木昌子、田中明夫)1973年(昭和48年)
東宝「悪名 縄張荒らし」(勝新太郎、北大路欣也、中村鴈治郎、十朱幸代、杉村春子)1974年(昭和49年)
東宝「濹東綺譚」(津川雅彦、墨田ユキ、宮崎淑子、八神康子、浜村純、杉村春子、乙羽信子)1992年(平成4年)
ヘラルド「午後の遺言状」(杉村春子、乙羽信子、永島敏行、倍賞美津子、麿赤児、津川雅彦)1995年(平成7年)
テレビドラマ
TBS「五重塔」(中村勘三郎、尾上松緑、杉村春子、芥川比呂志、小池朝雄)1958年(昭和33年)
NHK「道」(佐分利信、杉村春子、薄田研二、文野朋子、野口ふみえ、松村達雄)1961年(昭和36年)
TBS「袋を渡せば」(山内明、香川京子、杉村春子、北沢典子、垂水悟郎)1964年(昭和39年)
HTV「ささら、もさら」(中村玉緒、藤田弓子、高峰秀子、杉村春子)1970年(昭和45年)
NET「きんぎょの夢」(若尾文子、池部良、杉村春子、井川比佐志、高山ナツキ)1971年(昭和46年)
NTV「つくし誰の子」(池内淳子、近藤正臣、沢田雅美、三浦真弓、杉村春子)1971年(昭和46年)
NTV「たんぽぽ」(宇津井健、音無美紀子、松原智恵子、長山藍子、杉村春子) 1973年(昭和48年)
TBS「家族あわせ」(山岡久乃、篠田三郎、結城美栄子、永野裕紀子、杉村春子)1974年(昭和49年)
TBS「おんなの家」(杉村春子、山岡久乃、奈良岡朋子、和泉雅子、池内淳子)1974年(昭和49年)
NTV「たんぽぽ」(宇津井健、音無美紀子、あおい輝彦、長山藍子、杉村春子)1975年(昭和50年)
TBS「三男三女婿一匹」(森繁久彌、山岡久乃、細川俊之。井上順、杉村春子)1978年(昭和53年)
フジ「下町のおんな 風子」(秋吉久美子、杉村春子、大村崑、岡本信人、山村聡)1978年(昭和53年)
TBS「これが私の娘です」(杉村春子、和泉雅子、大出俊、松村達雄)1978年(昭和53年)
TBS「女たちの忠臣蔵」(宇津井健、池内淳子、佐久間良子、香川京子、杉村春子)1979年(昭和54年)
NTV「かたぐるま」(加山雄三、桜田淳子、杉村春子、山岡久乃、赤木春恵)1979年(昭和54年)
NTV「竹とんぼ」(宇津井健、井上純一、石野真子、藤谷美和子、杉村春子)1980年(昭和55年)
TBS「関ヶ原」(加藤剛、三船敏郎、森繁久彌、三国連太郎、松坂慶子、杉村春子)1981年(昭和56年)
フジ「花の影」(古手川祐子、夏目雅子、山本陽子、若尾文子、高峰三枝子、杉村春子)1982年(昭和57年)
フジ「湖水祭」(多岐川裕美、田村亮、尾藤イサオ、杉村春子、新珠三千代、平幹二朗)1983年(昭和58年)
フジ「花ホテル」(山本陽子、名高達郎、益田喜頓、大和田伸也、山本学、杉村春子)1983年(昭和58年)
NHK「春よ、来い」(安田成美、香坂みゆき、長門勇、倍賞美津子、高橋英樹、杉村春子)1995年(平成7年)
舞台(文学座)
「四月盡」 (作:久保田万太郎 役:おつね)1938年(昭和13年)
「別れも愉し」 (作:ジュール・ルナール 翻訳:岸田国士 役:ブランシュ)1938年(昭和13年)
「我が家の平和」 (作:クゥルトリーヌ 翻案:文学座脚本部 演出:岸田国士 役:蘭子)1938年(昭和13年)
「クノック」 (作:ジュール・ロマン 翻訳:岩田豊雄 演出:阿部正雄 役:紫衣の女)1938年(昭和13年)
「クラス會」 (作:岡田禎子 演出:久保田万太郎 役:きよ)1938年(昭和13年)
「魚族」 (作:小山祐士 演出:岸田国士 役:レイ)1938年(昭和13年)
「ゆく年」 (作:久保田万太郎 演出:久保田万太郎 役:おまき)1938年(昭和13年)
「秋水嶺」 (作:内村直也 演出:岸田国士 役:その妻)1938年(昭和13年)
「釣堀にて」 (作:久保田万太郎 演出:久保田万太郎 役:春次)1938年(昭和13年)
「かどで」 (作:森本薫 役:やす子)1939年(昭和14年)
「蒼海亭(マリウス)」 (作:マルセル・パニョル 演出:岩田豊雄 役:オノリーヌ)1939年(昭和14年)
「螢」 (作:久保田万太郎 演出:戌井市郎 役:とき)1939年(昭和14年)
「はる・あき」 (作:田中澄江 演出:田中千禾夫 役:吉本花乃)1939年(昭和14年)
「旧友」 (作:エドモン・セエ 翻案:辰野隆 演出:岩田豊雄 役:その妻)1939年(昭和14年)
「太陽の子」 (作:真船豊 演出:久保田万太郎 役:桐山絹子)1939年(昭和14年)
「売られる開墾地」 (作:栃沢冬樹 演出:久保田万太郎 役:おとら・おとみ)1939年(昭和14年)
「ハムレット(王妃諌言の場)」 (作:シェイクスピア 役:ガートルード)1940年(昭和15年)
「炬火おくり」 (作:ポール・エルヴュー 役:サビイヌ・ルヴェエル)1940年(昭和15年)
「歯車」 (作:内村直也 演出:岸田国士 役:妻しめの)1940年(昭和15年)
「野鴨」 (作:ヘイリック・イプセン 役:ギイナ・エークダル)1940年(昭和15年)
「ルリュ爺さんの遺言」 (作:マルタン・デュ・ガール 役:ラ・トウリイヌ)1940年(昭和15年)
「短夜」 (作:久保田万太郎 演出:久保田万太郎 役:おふさ)1940年(昭和15年)
「ファニー」 (作:マルセル・パニョル 翻訳:水戸俊雄 演出:里見弴 役:ファニー)1940年(昭和15年)
「陳夫人」 (作:庄司総一 演出:久保田万太郎 役:陳安子)1941年(昭和16年)
「わが町」 (作:ソーントン・ワイルダー 役:会衆及び死者)1941年(昭和16年)
「砂の上」 (作:久保田万太郎 演出:久保田万太郎 役:おしん)1941年(昭和16年)
「佐宗医院」 (作:植草圭之助 演出:長岡輝子 役:佐宗真紀子)1941年(昭和16年)
「黄塵」 原(作:上田広 演出:田中千禾夫 役:晋翠林)1942年(昭和17年)
「富島松五郎伝」 原(作:岩下俊 演出:里見弴 役:吉岡良子)1942年(昭和17年)
「落葉松」 (作:松岡力雄 演出:田中千禾夫 役:かね)1942年(昭和17年)
「地底の花嫁」 (作:菊田一夫 演出:北側勇 役:そのかみさん)1942年(昭和17年)
「家族」 (作:川口松太郎 演出:長岡輝子 役:そのかみさん)1942年(昭和17年)
「鶉」 (作:真船豊 演出:久保田万太郎 役:妻織子)1942年(昭和17年)
「町の音」 (作:久保田万太郎 演出:久保田万太郎 役:おつる)1942年(昭和17年)
「松花江の月」 (作:真船豊 演出:戌井市郎 役:陰の歌)1943年(昭和18年)
「病院船」 (作:岡田禎子 演出:鈴木英輔 役:森婦長)1943年(昭和18年)
「北京の幽霊」 (作:飯沢匡 演出:長岡輝子 役:曽伸英)1943年(昭和18年)
「驟雨」 (作:岸田国士 役:朋子)1943年(昭和18年)
「お豊さん」 原(作:渡辺喜恵子 演出:田中千禾夫 役:お豊さん)1943年(昭和18年)
「勤王届出」 原(作:丹羽文雄 演出:岩田豊雄 役:妻 まき)1943年(昭和18年)
「田園」 (作:真船豊 演出:真船豊 役:妻 やす)1943年(昭和18年)
「怒涛」 (作:森本薫 演出:久保田万太郎 役:妻 富子)1944年(昭和19年)
「鳥獣合戦」 (作:飯沢匡 演出:戌井市郎 役:梟ハラグ大使)1944年(昭和19年)
「客」 (作:シャルル・ヴィルドラック 翻案:辰野隆 役:その妻)1944年(昭和19年)
「棒押し」 (作:亀屋原徳 演出:戌井市郎 役:娘お静)1944年(昭和19年)
「女の一生」 (作:森本薫 演出:久保田万太郎 役:布引けい)1945年(昭和20年)
※以後、1990年まで通算947回公演。
「太平洋の防波堤」 (作:八木隆一郎 演出:戌井市郎 役:綱元の女主人 柴山くら)1945年(昭和20年)
「河」 (作:和田勝一 演出:中村信成 役:その妻 夏子)1946年(昭和21年)
「二十六番館」 (作:川口一郎 演出:川口一郎 役:長尾春子)1946年(昭和21年)
「水泥棒」 (作:真船豊 演出:中村信成 役:お民)1946年(昭和21年)
「故郷の声」 (作:八木隆一郎 演出:大江良太郎 役:たきえ)1946年(昭和21年)
「或る女」 原(作:有島武郎 演出:久保田万太郎 役:早月葉子)1946年(昭和21年)
「孤客」 (作:モリエール 翻訳:辰野隆 演出:戌井市郎 役:セリメエヌ)1947年(昭和22年)
「マリウス」 (作:マルセル・パニョル 役:ファニー)1947年(昭和22年)
「フィガロの結婚」 (作:ボオマルシェ 役:シュザンヌ)1947年(昭和22年)
「過去」 (作:ポルト・リッシュ 役:ドミニック・ブリエンヌ)1947年(昭和22年)
「あきくさばなし」 (作:久保田万太郎 演出:久保田万太郎 役:おしま)1947年(昭和22年)
「歳月」 (作:岸田国士 演出:菅原卓/原千代海 役:八州子)1947年(昭和22年)
「シラノ・ド・ベルジュラック」 (作:エドモン・ロスタン 役:ロクサアヌ)1947年(昭和22年)
「夢を喰う女」 (作:野上彰 演出:岸田国士 役:黒田友子)1948年(昭和23年)
「声」 (作:ジャン・コクトー 翻訳:岸田国士 演出:岩田豊雄 役:女)1948年(昭和23年)
「南の風」 (作:ジュウル・ルナアル 翻案:辰野隆 演出:辰野隆 役:佐野英子)1948年(昭和23年)
「姫岩」 (作:田村秋子 演出:里見弴 役:やす代)1949年(昭和24年)
「速水女塾」 (作:岸田 国士 演出:久保田万太郎 役:八坂登志子)1949年(昭和24年)
「ママの貯金」 (作:キャスリン・フォーブス 演出:川口一郎 役:エッシイ・ブラウン)1949年(昭和24年)
「キティ颱風」 (作:福田恆存 演出:長岡輝子 役:大村咲子)1950年(昭和25年)
「華々しき一族」 (作:森本薫 演出:戌井市郎 役:諏訪)1950年(昭和25年) ※以後、1996年まで309回公演。
「娼婦マヤ」 (作:シモン・ギャンチョン 翻訳:小松清 演出:長岡輝子 役:ベラ)1950年(昭和25年)
「道遠からん」 (作:岸田国士 演出:岸田国士/福田恆存 役:イワ)1950年(昭和25年)
「釣堀にて」 (作:久保田万太郎 演出:久保田万太郎 役:春次)1951年(昭和26年)
「ワーニャ伯父さん」 (作:アントン・チェーホフ 役:エレーナ)1951年(昭和26年)
「武蔵野夫人」 原(作:大岡昇平 脚色:福田恆存 演出:戌井市郎 役:富子)1951年(昭和26年)
「シラノ・ド・ベルジュラック」 (作:エドモン・ロスタン 役:ロクサアヌ)1951年(昭和26年)
「稲妻」 (作:真船豊 演出:真船豊 役:その妻嘉子)1951年(昭和26年)
「セザール」 (作:マルセル・パニョル 役:ファニー)1952年(昭和27年)
「祖国喪失」 原(作:福田善衛 脚色:加藤道夫 演出:加藤道夫 役:陳秋瑾)1952年(昭和27年)
「退屈な時間」 (作:森本薫 演出:戌井市郎 役:香那枝)1952年(昭和27年)
「龍を撫でた男」 (作:福田恆存 演出:長岡輝子 役:蘭子)1952年(昭和27年)
「欲望という名の電車」 (作:テネシー・ウィリアムズ 演出:川口一郎 役:ブランシ・デュボア)1953年(昭和28年)
※以後、1987年まで通算593回公演。
「富島松五郎伝」 原(作:岩下俊作 脚色:森本薫 演出:戌井市郎 役:良子)1953年(昭和28年)
「あかんぼ頌」 (作:アンドレ・ルッサン 役:オランプ・ジャッケ)1953年(昭和28年)
「どん底」 (作:アクシム・ゴーリキイ 翻訳:神西清 演出:岸田 国士 役:クヴァシニャー)1954年(昭和29年)
「牛山ホテル」 (作:岸田国士 演出:久保田万太郎 役:藤木さと)1954年(昭和29年)
「二号」 (作:飯沢匡 演出:飯沢匤 役:御園とく)1954年(昭和29年)
「ハムレット」 (作:シェイクスピア 翻訳:福田恆存 演出:福田恆存 役:ガートルード)1955年(昭和30年)
「明暗」 (作:福田恆存 演出:戌井市郎 役:松子)1956年(昭和31年)
「鹿鳴館」 (作:三島由紀夫 演出:松浦竹夫 役:同夫人朝子)1956年(昭和31年)
「大寺学校」 (作:久保田万太郎 演出:久保田万太郎 役:祝賀会の客)1957年(昭和32年)
「大障碍」 (作:三島由紀夫 演出:飯沢匤 役:岑子)1957年(昭和32年)
「楊気妃」 (作:飯沢匡 演出:飯沢匤 役:楊貴妃)1957年(昭和32年)
「明智光秀」 (作:福田恆存 演出:福田恆存 役:皐月及び妖婆)1957年(昭和32年)
「ワーニャ伯父さん」 (作:アントン・チェーホフ 翻訳:神西清 演出:久保田万太郎 役:エレーナ)1958年(昭和33年)
「国性爺」 (作:矢代静一 演出:戌井市郎 役:錦祥女)1958年(昭和33年)
「薔薇と海賊」 (作:三島由紀夫 演出:松浦竹夫 役:楓阿里子)1958年(昭和33年)
「マクベス」 (作:シェイクスピア 翻訳:福田恆存 演出:福田恆存 役:マクベス夫人)1958年(昭和33年)
「がらしあ細川夫人」 (作:田中澄江 演出:田中千禾夫/田中澄江 役:お玉)1959年(昭和34年)
「ニーナ」 (作:アンドレ・ルッサン 翻訳:鈴木力衛/和田誠一 演出:戌井市郎 役:ニーナ)1959年(昭和34年)
「熱帯樹」 (作:三島由紀夫 演出:松浦竹夫 役:律子)1960年(昭和35年)
「鼬」 (作:真船豊 演出:戌井市郎/鈴木邦雄 役:おとり)1960年(昭和35年)
「塔」 (作:飯沢匡 演出:飯沢匤 役:真杉ハツ)1960年(昭和35年)
「女の一生」 (作:森本薫 演出:久保田万太郎/戌井市郎 役:布引けい)1960年(昭和35年)
「地獄のオルフェウス」 (作:テネシー・ウィリアムズ 翻訳:鳴海四郎 演出:荒川哲生 役:レディ・トーランス)1961年(昭和36年)
「十日の菊」 (作:三島由紀夫 演出:松浦竹夫 役:奥山菊)1961年(昭和36年)
「光明皇后」 (作:有吉佐和子 演出:戌井市郎 役:光明子)1962年(昭和37年)
「守銭奴」 (作:モリエール 翻訳:鈴木力衛 演出:岩田豊雄/戌井市郎 役:フロジーヌ)1962年(昭和37年)
「クレランバール(愛の狂人)」 (作:マルセル・エーメ 翻訳:原千代海 演出:長岡輝子 役:ルイーズ)1963年(昭和38年)
「日本の孤島」 (作:小山祐士 演出:小山祐士 役:いその)1963年(昭和38年)
「トスカ」 (作:ヴィクトリアン・サルドウ 脚色:三島由紀夫 演出:戌井市郎 役:フロリア・トスカ)1963年(昭和38年)
「欲望という名の電車」 (作:テネシー・ウィリアムズ 翻訳:鳴海四郎 演出:木村光一 役:ブランチ・デュボア)1964年(昭和39年)
「無害な毒薬」 (作:飯沢匡 演出:飯沢匤 役:三村珠代)1965年(昭和40年)
「長夜」 (作:久保田万太郎 演出:楠本章介 役:たま)1965年(昭和40年)
「かもめ」 (作:アントン・チェーホフ 翻訳:神西清 翻訳補:池田健太郎 演出:戌井市郎 役:アルカーヂナ)1965年(昭和40年)
「女学者」 (作:モリエール 翻訳:鈴木力衛 演出:安藤信也 役:フィラマント)1966年(昭和41年)
「山嬖」 (作:水上勉 演出:木村光一 役:瀬村たね)1966年(昭和41年)
「シラノ・ド・ベルジュラック」 (作:エドモン・ロスタン 演出:木村光一/安藤信也 役:ロクサーヌ)1967年(昭和42年)
「女の一生」 (作:森本薫 補訂:戌井市郎 演出:戌井市郎 役:布引けい)1967年(昭和42年)
「海鳴」 (作:水上勉 演出:木村光一 役:半沢りん)1967年(昭和42年)
「津和野」 (作:人見喜久彦 演出:戌井市郎 役:えう)1968年(昭和43年)
「衣装」 (作:森本薫 演出:戌井市郎 役:勢喜)1968年(昭和43年)
「メアリー・スチュアート」 (作:フリードリッヒ・シラー 翻訳:岩淵達治 演出:木村光一 役:メアリー)1968年(昭和43年)
「五稜郭血書」 (作:久保栄 演出:岩村久雄 役:居留地お滝)1969年(昭和44年)
「冬の花‐ヒロシマのこころ‐」 (作:小山祐士 演出:木村光一 役:公枝)1970年(昭和45年)
「華岡青洲の妻」 (作:有吉佐和子 演出:戌井市郎 役:於継)1970年(昭和45年)※以後、1996年まで634回公演。
「花の館」 (作:司馬遼太郎 演出:出口典雄 役:日野 富子)1970年(昭和45年)
「怒涛」 (作:森本薫 演出:岩村久雄 役:富子)1971年(昭和46年)
「にごりえ‐樋口一葉による‐」 (作:水木洋子 演出:戌井市郎 役:おえん)1971年(昭和46年)
「沈氏の日本婦人」 (作:飯沢匡 演出:飯沢匤 役:まち子)1972年(昭和47年)
「ふるあめりかに袖はぬらさじ」 (作:有吉佐和子 演出:戌井市郎 役:お園)1972年(昭和47年)※以後、1995年まで365回公演。
「おさい謙三」 (作:水木洋子 演出:戌井市郎 役:おさい)1973年(昭和48年)
「怪談牡丹燈籠」 原(作:三遊亭円朝 脚色:大西信行 演出:戌井市郎 役:お峰・お米)1974年(昭和49年)※以後、1995年まで304回公演。
「天守物語」 (作:泉鏡花 演出:戌井市郎 役:富姫)1974年(昭和49年)
「鬼灯‐摂津守の叛乱‐」 (作:司馬遼太郎 演出:岩村久雄 役:安見野)1975年(昭和50年)
「開花草紙 電信お玉」 (作:大西信行 演出:戌井市郎 役:浅尾多麻のちに電信お玉)1976年(昭和51年)
「土曜・日曜・月曜」 (作:エドゥアルド・デ・フィリッポ 翻訳:田之倉稔 演出:木村光一 役:ローザ)1976年(昭和51年)
「女たち‐九女八一座の人々‐」 (作:大西信行 演出:戌井市郎 役:市川九女八、のちに守住月華)1977年(昭和52年)
「金木犀はまだ咲かない」 (作:小山祐士 演出:木村光一 役:その妻カツ、伯方島の門田まさ子)1977年(昭和52年)
「五重奏」 (作:ピーター・シェファー 翻訳:小田島雄志 演出:岩村久雄 役:ルイーズ)1978年(昭和53年)
「日の浦姫物語」」 (作:井上ひさし 演出:木村光一 役:日の浦姫)1978年(昭和53年)
「地獄のオルフェ」 (作:テネシー・ウィリアムズ 翻訳:鳴海四郎 演出:木村光一 役:レディ・トーランス)1979年(昭和54年)
「もず」 (作:水木洋子 演出:戌井市郎 役:すが子)1979年(昭和54年)
「乱‐かな女覚え書‐」 (作:宮本研 演出:戌井市郎 役:かな)1980年(昭和55年)
「新釈 金色夜叉」 (作:宮本研 演出:戌井市郎 役:赤樫満枝)1981年(昭和56年)
「おきり」 (作:久保田万太郎 演出:戌井市郎 役:おうた)1982年(昭和57年)
「螢」 (作:久保田万太郎 演出:龍岡晋 役:とき)1982年(昭和57年)
「桜の園」 (作:アントン・チェーホフ 翻訳:和田豊 演出:和田豊 役:ラネーフスカヤ)1982年(昭和57年)
「横濱物語」 (作:八木柊一郎 演出:戌井市郎 役:半井喜恵)1983年(昭和58年)
「近松女敵討」 (作:水木洋子 演出:江守徹 役:おさい)1984年(昭和59年)
「続・二号」 (作:飯沢匡 演出:飯沢匤 役:御園とく)1984年(昭和59年)
「マリウス」 (作:マルセル・パニョル 翻訳:水戸俊雄 演出:里見弴 役:ファニー)1985年(昭和60年)
「ウエストサイドワルツ」 (作:アーネスト・トンプソン 演出:江守徹 役:マーガレット・メアリー・エルダーダイス)1985年(昭和60年)
「欲望という名の電車」 (作:テネシー・ウィリアムズ 翻訳:鳴海四郎 演出:江守徹 役:ブランチ・デュボア)1986年(昭和61年)
「ふりだした雪」 (作:久保田万太郎 演出:加藤武 役:おすみ)1986年(昭和61年)
「かもめ」 (作:アントン・チェーホフ 翻訳:池田健太郎 演出:江守徹 役:アルカーヂナ)1986年(昭和61年)
「近松女敵討」 (作:水木洋子 演出:江守徹 役:おさい)1988年(昭和63年)
「奥の億」 (作:大西信行 演出:江守徹 役:佐士山テル)1989年(昭和64年)
「似顔絵のひと」 (作:江守徹 演出:江守徹 役:桜井道子)1990年(平成2年)
「好色一代男」 (作:八木柊一郎 演出:戌井市郎 役:津那)1991年(平成3年)
「アナザータイム -幸せのあの日のときー」 (作:ロナルド・ハーウッド 演出:加藤武 役:ベル・ランズ)1992年(平成4年)
「その先は知らず」 (作:江守徹 演出:江守徹 役:お琴)1992年(平成4年)
「夜のキャンヴァス」 (作:江守徹 演出:江守徹 役:川嶋すみれ)1993年(平成5年)
「鼻」 (作:別役実 演出:藤原新平 役:声)1994年(平成6年)
「絹布の法被」 (作:江守徹 演出:江守徹 役:日比野せつ)1995年(平成7年)
「華岡青洲の妻」 (作:有吉佐和子 演出:戌井市郎 役:於継)1996年(平成8年)
「華々しき一族」 (作:森本薫 演出:戌井市郎 役:諏訪)1996年(平成8年)