幸福の断章 1978年(昭和53年) ドラマ傑作選
旅行雑誌の編集長・立木英夫(平幹二朗)は、取材先の佐渡で思いがけない知らせを受ける。
義弟の剛(佐藤佑介)が交通事故を起こし、同業者を死傷させてしまったというのだ。
被害者・久米島(川津祐介)の妻・絹子(山本陽子)は、かつての英夫の恋人だった。
その後二人の悲劇的な再会が始まった。
病身の妻を抱えた生真面目な中年男が、恋の道に落ち込んだらどうなるかを描いたメロドラマ。
ドラマの冒頭は、サンフランシスコでのヒロイン・絹子(山本陽子)と、久米島一夫(川津祐介)の
華麗な挙式シーンから始まる。
式には、ヒロインのかつての恋人・英夫(平幹二朗)も出席しており、この三者三様の立ち位置を
それとなく明らかにしている。
英夫は、絹子がライバル誌の編集長と結婚すると、体の弱い朋子(酒井和歌子)と見合い結婚した。
ところが朋子の弟が車で、その編集長・久米島をひき殺してしまう。
久米島の母親・はる子(清川虹子)は逆上し、事故の補償金として、英夫に一億円を要求してきた。
しかも、英夫の妻・朋子の心臓病も、この事件によって再発し、英夫は辛い立場に立たされてしまう。
(制作)MBS(毎日放送)松竹(脚本)岡本克巳
(配役)久米島絹子(山本陽子)久米島一夫(川津祐介)久米島はる子(清川虹子)国崎(柳生博)
立木英夫(平幹二朗)立木朋子(酒井和歌子)剛(佐藤佑介)ゆかり(由美かおる)河野(佐藤慶)