市川雷蔵(いちかわらいぞう) (1931-1969)
1931年(昭和6年)8月29日京都生まれ。大阪府立天王寺高校中退。本名、太田吉哉(おおたよしや)
歌舞伎俳優をへて1954年(昭和29年)大映に入社、同年「花の白虎隊」で主役デビュー。
品のある色気、華麗さと鋭さ、繊細にしてクール、暗い情念と孤独感を宿した甘い容姿で
ファンから「雷(らい)さま」と親しまれた。
時代劇を中心に活躍したが、市川崑監督の「炎上」「破戒」のような現代劇でも人気を博した。
1963年(昭和38年)大映の大黒柱、長谷川一夫の引退後は、「眠狂四郎シリーズ」でヒットを飛ばし、
勝新太郎とともに「大映の二枚看板」として会社を支えた。
1969年(昭和44年)癌で倒れ「病み衰えた顔を誰にも見られたくない」と全ての見舞いを断り続け、37歳で早逝した。
代表作品
大映「花の白虎隊」(市川雷蔵、花柳武治、勝新太郎、峰幸子)1954年(昭和29年)
大映「新・平家物語」(市川雷蔵、久我美子、林成年、木暮実千代)1955年(昭和30年)
大映「朱雀門」(若尾文子、市川雷蔵、山本富士子、三宅邦子、東野英治郎)1957年(昭和32年)
大映「弁天小僧」(市川雷蔵、勝新太郎、青山京子、田崎潤、中村鴈治郎)1958年(昭和33年)
大映「炎上」(市川雷蔵、仲代達矢、中村鴈治郎、中村玉緒、新珠三千代)1958年(昭和33年)
大映「濡れ髪剣法」(市川雷蔵、八千草薫、中村玉緒)1958年(昭和33年)
大映「忠臣蔵」(長谷川一夫、市川雷蔵、淡島千景、山本富士子、滝沢修)1958年(昭和33年)
大映「若き日の信長」(市川雷蔵、金田一敦子、青山京子、松本幸四郎)1959年(昭和34年)
大映「遊太郎巷談」(市川雷蔵、金田一敦子、浦路洋子、岸正子)1959年(昭和34年)
大映「次郎長富士」(長谷川一夫、市川雷蔵、若尾文子、京マチ子、山本富士子)1959年(昭和34年)
大映「ぼんち」(市川雷蔵、若尾文子、中村玉緒、草笛光子、京マチ子)1960年(昭和35年)
大映「歌行燈」(市川雷蔵、山本富士子、柳永二郎、荒木忍、角梨枝子)1960年(昭和35年)
大映「大江山酒天童子」(長谷川一夫、市川雷蔵、勝新太郎、山本富士子)1960年(昭和35年)
大映「大菩薩峠」(市川雷蔵、本郷功次郎、中村玉緒、山本富士子、笠智衆)1960年(昭和35年)
大映「新源氏物語」(市川雷蔵、若尾文子、寿美花代、水戸光子)1961年(昭和36年)
大映「沓掛時次郎」(市川雷蔵、新珠三千代、杉村春子、島田竜三、青木しげる)1961年(昭和36年)
大映「破戒」(市川雷蔵、長門裕之、三国連太郎、岸田今日子、杉村春子)1962年(昭和37年)
大映「婦系図」(市川雷蔵、万里昌代、三条魔子、水戸光子、木暮実千代)1962年(昭和37年)
大映「忍びの者」(市川雷蔵、藤村志保、浦路洋子、岸田今日子)1962年(昭和37年)
大映「眠狂四郎殺法帖」(市川雷蔵、中村玉緒、城健三郎、小林勝彦)1963年(昭和38年)
大映「眠狂四郎円月斬り」(市川雷蔵、浜田ゆう子、東京子、丸井太郎)1964年(昭和39年)
大映「剣」(市川雷蔵、藤由紀子、川津祐介、河野秋武)1964年(昭和39年)
大映「眠狂四郎勝負」(市川雷蔵、藤村志保、高田美和、成田純一郎)1964年(昭和39年)
大映「若親分」(市川雷蔵、朝丘雪路、藤村志保、三波春夫)1965年(昭和40年)
大映「陸軍中野学校」(市川雷蔵、小川真由美、待田京介、加東大介)1966年(昭和41年)
大映「眠狂四郎無頼剣」(市川雷蔵、天知茂、藤村志保、工藤堅太郎)1966年(昭和41年)
大映「華岡青洲の妻」(市川雷蔵、若尾文子、高峰秀子、浪花千栄子)1967年(昭和42年)
大映「ある殺し屋」(市川雷蔵、野川由美子、成田三樹夫、渚まゆみ)1967年(昭和42年)
大映「ひとり狼」(市川雷蔵、長門勇、小川真由美、岩崎加根子)1968年(昭和43年)