売らいでか! 1969年(昭和44年) ドラマ傑作選


人口6万、人の噂は風より速い伊賀忍法発祥の町、伊賀上野市一の資産家、神代家の
未亡人・里子(草笛光子)は、おかかえ運転手・山内杉雄(フランキー堺)を寝取る。
ところが、杉雄の妻・なつ枝(浜木綿子)が「人のもん、ただで使うことあらへんやろ、
50万で買うておくなはれ」とねじ込んで来たので、事態は大騒動に…。
土地一番の名家として、酒の醸造など手広く商売している神代産業の当主・里子は、
二度も夫に死別し、いささかヒステリー気味。
さりとて、気位の高い彼女は、めったな相手と浮気も出来ない。
そこで選ばれたのが、酒倉の運搬人である杉雄(フランキー堺)
一方、浮気を知った杉雄の女房・なつ枝は、50万円で里子に杉雄を売りつけ、
それを元手に組みひもの会社を作って成功する。
タイトルの「売らいでか」とは「売らずにおくものか」という意味の関西言葉。
それにしても、なんという恐ろしい女房の出現であろうか。
女性上位時代の、男にとってはとても哀しい、女性にとっては、これほど胸のすく
ドラマは他に無いであろう。
ちなみに、ドラマの結末は、旦那のフランキーが、最後に男権を復活させるようだ。
(制作)YTV(読売テレビ)(原作)岸宏子(脚本)花登筐
(配役)山内杉雄(フランキー堺)神代里子(草笛光子)山内なつ枝(浜木綿子)
山内松雄(大村崑)山内ぎん(安芸秀子)留さん(伴淳三郎)
