国名 アンゴラ共和国   
英語 Republic of Angola
首都 ルアンダ(Luanda)
独立年 1975年11月(ポルトガル)
主要言語 ポルトガル語、バンツー系諸語
面積 124万6700km2
人口 2931万0273人(2017年推計)
通貨単位 クワンザ
宗教 カトリック55%
主要産業 原油、ダイヤ、コーヒー豆





地理


国土の3分の2以上が高度1200〜2000mの高原で、北部は高温多湿の熱帯性気候、
中部はサバナ気候、南部は温暖乾燥の亜熱帯気候。

海岸地帯やナミビアとの国境付近は乾燥が激しい。
11月〜4月が雨期で温度、湿度ともに高く、5〜10月は涼しい乾季となる。
首都ルアンダ 26℃(1月) 21℃(7月)年平均気温は24℃。

農業が盛んで、コーヒーをはじめトウモロコシ、綿花、サトウキビ、サイザルアサ、木材を輸出する。
鉄鉱石・ダイヤモンド・石油などの地下資源にもめぐまれている。
住民のほとんどはバンツー語系で、宗教は 90%がキリスト教。公用語はポルトガル語。

首都ルアンダは、大西洋に臨む商業・港湾都市で、ルアンダ州の州都でもある。
1576年ポルトガル人が交易と内陸侵攻の軍事基地として建設。

1627年からポルトガル領アンゴラの行政中心地となり、ブラジルへの奴隷の輸出や
農・鉱産物の集散地として重要な地位を占めてきた。


1955年付近に油田が発見され、ルアンダ湾北端に精油所を建設。アンゴラ独立の重要拠点となった。
マランジェにいたる鉄道の起点で、国際空港、国際級のホテル、劇場などの観光設備も充実。

市域はルアンダ湾の小島に面した景勝の丘陵地にあり、17世紀以来の歴史的建造物や、
アンゴラ博物館、地質博物館などもある。人口 278万3000(2004年推計)。



歴史

北西部はコンゴ王国(14世紀〜20世紀)の一部だった。
1483年、ポルトガル人が渡来。
1951年、ポルトガル海外州となる。

1975年11月、ポルトガルから独立、アンゴラ人民共和国の成立。
1992年、国名をアンゴラ共和国に改称。


1483年 ポルトガル人が渡来
1951年 ポルトガル海外州となる
1975年11月 ポルトガルから独立、アンゴラ人民共和国の成立
1992年 国名をアンゴラ共和国に改称





ピンクダイヤモンド(Fancy Vivid Pink)


アンゴラは世界第4位のダイヤモンド生産国。

1965年以降、ダイヤが発見され、現在、年間1000万トンの土砂を処理し、
年間850万カラット(2018年)のダイヤを生産している。 

そのうち20%が宝飾用、80%が工業用ダイヤとして加工される。
宝飾用ダイヤのうち、無色透明(ホワイトと称する)の石は、最高級品に分類される。

一方、ピンクやブルーなど色をもつ石は、ファンシー・カラー(変り色)と呼ばれ、
その色の美しさのために、ホワイトよりも珍重されて高く評価される。

とりわけピンクの石は、最も希少価値の高いダイヤとされている。

2022年7月、アンゴラ北東部のルロ鉱山(Luele mine)から、170カラットの巨大ピンクダイヤの原石が見つかった。
この原石はピンクダイヤとしては過去300年で最大といい、歴史的な発見とされている。