地名 北極       
英語 Arctic  
首都  
独立年  
主要言語  
面積 1400万km2(北極海)  
人口 400万人(北極圏)  
通貨単位  
宗教  
主要産業  






地理

北極には陸地はない。そのため、地図にはどこにも陸地は描かれていない。
北極は氷の大地であり、その氷は海が凍ってできたものである。

ちなみに南極には陸地がある。南極の氷は、陸の上に雪が積もってできた氷だ。

北極の氷の海全体を「北極海」と呼び、その周りを陸地が囲んでいる。
北極海に隣接する八か国、カナダ、アメリカ、ロシア、デンマーク、アイスランド、
ノルウェー、スウェーデン、フィンランドである。

北半球の北緯66度33分39秒より北の地域は、「北極圏」と呼ばれる。
北極圏の大半は、公海である北極海が占めている。

この北極海に隣接する八か国は、「北極圏国」と総称される。
北極圏には、先住民族約40万人を含む約400万人が居住している。

先住民族は、北米のイヌイット(エスキモー)、北ヨーロッパのサーミ、シベリアの
ヤクートなどの人々で、彼らはこの広大な土地で長く暮らしを営んできた。

「北極」を意味する「Arctic」は、ギリシア語で「熊」を意味する「arktos」が語源となっている。
北極地方は、地上最大の肉食動物であるホッキョクグマが生息する聖なる地なのだ。

北極にはさらに、ホッキョクギツネ、トナカイの一種であるカリブー、シロフクロウ、
ジャコウウシなど、北極圏固有の様々な野生動物が生息している。

北極の夏の7月の気温は、ほぼ0℃、冬の1月はマイナス30℃、年間平均気温はマイナス18℃である。





歴史

1895年、ノルウェーの探検家・ナンセン(Nansen)が木造の帆船フラム号で北極海を航行、北極が海洋であることを確かめた。

次にアメリカの探検家・ピアリー(Peary)が、カナダ北岸から北極点を目指し、五回に渡る挑戦で
九本の足の指を凍傷で失いながら、1909年4月6日、ついに北極点に到達した。

1978年、日本の登山家・植村直己が、犬ぞり単独行としては世界初の北極点到達を果たした。






氷山で昼寝をするホッキョクグマ(Polar Bear)


ホッキョクグマの特徴はその白い毛皮だが、これは雪景色に溶け込んで、獲物に忍び寄る
見事なカモフラージュになっている。

獲物は、アザラシやイルカなどで、呼吸するために上がってくる穴をねらって捕まえる。
セイウチは皮が分厚く牙もあるため1対1では負かされる。

また海中ではセイウチ、陸上ではクマの方が有利に戦える。
そこで、群れに向かって突進し、パニックしてけがをした子供や年寄りのセイウチを食べる。







シロフクロウ(Snow Owl)

その名の通り全身が白い羽毛に覆われている。
北極圏のツンドラ地帯に分布し、レミングなどを捕食する。

オスは成長と共に全身の羽毛が白くなるが、メスは黒褐色の斑模様が混じる。
またオスよりもメスの方が身体が大きく、雌雄の判別が容易である。

日差しが眩しい時や眠い時に目を細める習性があるが、これが笑顔に見えて可愛い。








タテゴトアザラシ (Harp Seal)

タテゴトアザラシが生息するマドレーヌ島は、
カナダのセント・ローレンス湾に浮かぶ小島。

ここは北極から流れ出した流氷が漂着する場所で、
冬には、数万頭ものアザラシが繁殖に訪れる。

アザラシの出産は、2月下旬頃、氷上で一斉に行われ、
授乳や生まれたての姿を見ることができる。



幼獣は白い毛に覆われ、黒曜石の瞳と、チャコールグレーの鼻をもつ、とても魅力的な動物だ。

だが流氷の上という環境のため、見学者はヘリコプターを予約して、現地まで移動することになる。