国名 | エクアドル共和国 | ||||
英語 | Republic of Ecuador | ||||
首都 | キト(Quito) | ||||
独立年 | 1822.5(スペイン) | ||||
主要言語 | スペイン語 | ||||
面積 | 28万3560km2 | ||||
人口 | 1629万0913人 | ||||
通貨単位 | アメリカ・ドル | ||||
宗教 | カトリック85%、プロテスタント15% | ||||
主要産業 | 石油、バナナ、えび |
地理
北はコロンビア、東と南はペルーと国境を接し、西は太平洋に面する。
約 1000km西の太平洋上にあるガラパゴス諸島を含む。
国土の中央部をアンデス山脈が南北に連なり、西の海岸地方と東のアマゾン低地を分ける。
アンデス山脈には同国最高峰チンボラソ火山 (6310m) 、世界最高の活火山
コトパクシ火山 (5896m) をはじめとする火山、高峰が多い。
標高 2000〜3000mには山間盆地が発達し、ここにキト、クエンカ、アンバト、
リオバンバなどの主要都市が立地。
海岸地方は沿岸の低い山地とグアヤス川流域低地からなり、
同川河口近くに最大の都市グアヤキルがある。
東部のアマゾン低地は、ほぼ全域が熱帯雨林に覆われた人口希薄な未開発地域である。
アンデス山脈と冷たいペルー海流の影響で、赤道地帯に位置するわりには涼しいが、
気候は地域差が大きく、高温多雨のアマゾン低地から氷河の発達する寒冷な山地高所まで含む。
住民の大部分はインディオ、およびインディオとスペイン系白人の混血で、
黒人系住民はおもに沿岸部に住む。公用語はスペイン語。
国教は定められていないが、ローマ・カトリックが多い。
1970年代にアマゾン低地の油田が本格的に開発され、石油と天然ガスの産出が多く、1990年代初めには石油が輸出総額の 40%以上を占めている。
ほかに銅、銀、金などを産出するが、大部分は未開発で、鉱物資源には未調査のものも多い。
農業は 1960年代までは最大の産業部門であり、現在もバナナ、コーヒー、カカオなどが輸出の 20%以上を占める。
その他トウモロコシ、イネ、サトウキビ、ジャガイモ、キャッサバ、果樹などが栽培される。漁業も盛んで、エビは重要な輸出品。
工業は 1970年代以降急速に発展、農業と並ぶ産業部門となった。
製糖を中心とした食品と石油精製が盛んで、織物、衣料、金属、醸造、セメント、医薬品などの工業がグアヤキル、キト、クエンカを中心に立地。
山地および熱帯雨林のため、交通網はあまり発達していない。
主要交通路はアンデスを縦断するパン・アメリカンハイウェイ、キトとグアヤキルを結ぶ鉄道。グアヤス川水系の水運も重要。
ガラパゴス諸島(Galapagos Islands)
エクアドル西岸から約 1000km西の太平洋上にあるエクアドル領の島群。
正式名称はコロン諸島 Archipielago de Colon。
総面積の半分以上を占めるイサベラ島をはじめ、サンタクルス島、
フェルナンディア島などの比較的大きな島のほか、
多数の小島や岩礁からなる。行政的にはガラパゴス州を形成。
州都サンクリストバル(Isla de San Cristobal サンクリストバル島)。
住民はサンクリストバル島、サンタクルス島、イサベラ島、の各島に
小集落をなして住み、野菜、熱帯果樹、コーヒーなどの栽培、
牧牛、漁業などを行なっている。
観光が主産業。サンタクルス島にダーウィン生物学研究所がある。
面積 8010km2。人口 2万5124(2010)。
歴史
インカ帝国の一部であったが、1534年スペインに滅ぼされた。
1822年5月大コロンビア共和国(1819〜1830年)の一部として独立、1830年同国の解体により分離独立。
1822年 | 大コロンビア共和国の一部としてスペインより独立。エクアドル共和国の成立 |
1830年 | 大コロンビア共和国の解体により分離独立 |
ガラパゴスのゾウガメ (Giant Tortoise)
ガラパゴスのゾウガメは、動きがとても鈍く、新陳代謝の低い動物だ。
体内にたっぷりの水分を蓄えることで、一年間何も食べなくても生きていくことが出来る。
天敵もおらず、エサも草食性でサボテンなどを食し、一日の内の16時間を睡眠に充てている。
寿命も長く、百年以上生きるのが普通で、最高齢は152歳という記録がある。
こんな生活をしていたら、確かにエネルギーは必要ないのだろう。
人間の長寿のヒントは、このようなゾウガメの生き方にあるのかも知れない。
サンタクルス島のゾウガメ保護区(El Chato Reserve)では、ゾウガメがみられる。
ここではカメと一緒の記念写真を撮ることができる。
(ガラパゴスまでの交通)
日本からヒューストンまで12時間、ヒューストンからエクアドルの首都キト(Quito)まで6時間、
キトからバルトラ島(Baltra)まで3時間、フェリーでサンタクルス島へ。
ガラパゴスの住人たち
リクイグアナ(Land Iguana) 体長100-120cm、棲息地はバルトラ島、サンタクルス島、イサベラ島、フェルナンディナ島。 リクイグアナは口に入りそうなものなら何でも食べる。 昆虫・カニ・植物の新芽や花・ウチワサボテンなど。特にウチワサボテンを食べる時は、茎と一緒にトゲまで飲み込み、 トゲは未消化のままで排泄される。島によって繁殖時期は異なるが、メスは1回の産卵で、2〜25個の卵を産む。 |
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アシカ(Sea Lion) 体長はオスが230cm、メスは170cm、棲息地は広くガラパゴス全域の海岸でよく見られ、 天気の良い日には、気持ち良さそうに砂浜で日光浴をしている。 メスは年に1頭の赤ちゃんを産み、子育ては3ヶ月間、授乳は次の出産を迎えても続けられ、1〜3年も行なわれる。 50mほどの間隔で、ハーレム(1頭のオスの縄張りの中で、複数のメスと赤ちゃんを従えている)が見られる。 |
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ベニイワガニ (Sally Lightfoot Crab) もう、茹で上がってるみたいな赤色で、かなりデカイ。 体長20-24cm、ガラパゴス全域に生息する。 幼いころは外的から身を守る為に黒い色をしているが、成熟すると赤く変化し、海辺の岩場などでは非常に目立つ存在となる。 このカニは横歩きだけではなく前にも歩けて、岩から岩へと素早く飛び移ることもできる。 |
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ペンギン(Penguin) 身長約35cm。棲息地はサンティアゴ島、イサベラ島、フェルナンディナ島。 温帯にすむペンギンは何種かいるが、熱帯に、しかも赤道直下で生活するのは、唯一この種だけである。 こんな環境で彼らが生きていけるのは、はるばる南極から流れてくるフンボルト寒流が 栄養分豊富な冷たい海水をもたらし、必要なエサを確保できるからである。 直射日光を避ける必要があるため、岩や溶岩の割れ目などの日陰で生活するため、日中はなかなか見ることができない。 |
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グンカンドリ(Magnificent Frigatebird) 全長90-120cm、海鳥だが、泳げないので海面スレスレを飛んで、鋭いくちばしで魚を採る。 優れた飛行能力で、他の鳥のエサを横取りすることから「グンカンドリ」と言う名前が付いた。 大きな翼を広げ滑空している様子は勇壮そのもの。 しかし、陸上ではベタっとした感じで枝にとまり、大きな赤い喉袋を膨らませてユーモラスな姿をしている。 |
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オオフラミンゴ (Greater Flamingo) 全長95-130cm、繁殖地はサンタクルス島、サンティアゴ島、イサベラ島。 海岸近くの海水と淡水が交じり合う沼地やラグーンで、水中に浮遊する藻とかエビとかプランクトンを食べる。 食事法がユニークで、曲がったくちばしを水面につけポンプの働きをさせ、連続して水を吸い込み、くちばしの脇から排出する。 水の中に含まれるエビなどは、くちばしの中にあるフィルターでこされ、飲み込むという。 |