国名 | エルサルバドル共和国 | ![]() |
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英語 | Republic of El Salvador | ||||
首都 | サンサルバドル(San Salvador) | ||||
独立年 | |||||
主要言語 | スペイン語 | ||||
面積 | 2万1040km2 | ||||
人口 | 617万2011人(2017年推計) | ||||
通貨単位 | エルサルバドル・コロン | ||||
宗教 | カトリック71% | ||||
主要産業 | コーヒー、サトウキビ、綿花 |
地理
国土は山がちで、北部と南部にそれぞれほぼ東西方向に山地が連なり、
西南部山脈には活火山が多い。最高峰はサンタ・アナ火山 (2381m)
熱帯気候区に属するが、内陸部の山地や高原は温帯的で、概して快適。
北東貿易風に対し風下側斜面にあるため、年降水量は比較的少く 1700mm前後、
山地でやや多い。5〜10月が雨季。
住民の約 90%はメスティーソと呼ばれるスペイン系白人とインディオの混血で、
残りは大部分純粋のインディオ。ほかに白人、黒人が少数住む。
公用語はスペイン語。ローマ・カトリックが国教。
近年工業発展が著しいが、経済の主柱は依然として農業で、主要作物はコーヒー、
ワタ、サトウキビ。コーヒーは最大の輸出品。鉱物資源は乏しい。
主要工業は石油精製、製糖、綿工業で、繊維、衣料、セメント、粗鋼、医薬品、ビール、
たばこなどの工業も立地する。
首都サンサルバドルは、標高約 680mの山間盆地にある。
金融、商工業の中心地で、主要工業は織物、縫製、皮革、木材加工、酒類、たばこ、食肉など。
市街はたび重なる地震で破壊されたため、植民地時代の面影を残さない近代的都市に変貌。
市内にはエルサルバドル大学 (1841) 、国立博物館、科学工業博物館、劇場、図書館などがあり、
エルサルバドルの文化中心地となっている。人口 31万6090(2007年推計)
歴史
1524年、スペイン人が侵入、植民地支配を開始。のちグアテマラの一部として統治。
1821年、グアテマラの独立とともに、グアテマラの一部として独立。
1841年、エルサルバドル共和国として、グアテマラから分離独立。
1524年 | スペイン領に |
1821年 | グアテマラの一部として独立 |
1841年 | エルサルバドル共和国として、分離独立 |
ププサ (Pupusa)
トウモロコシの粉を練った生地にひき肉、チーズや豆などの具を
パンケーキ状に丸く広げて焼いた料理。
古代マヤ文明の時代から日常的に食べられていたという料理で、
トマトのチリソース、そして細く切ったキャベツやニンジンなどの
漬物と一緒に食べるのが定番の組み合わせとなっている。
周辺の中米諸国でも食されているが、エルサルバドルの議会は、
ププサが「エルサルバドルの国民食」であると宣言し、
11月の第2日曜日を「ププサの日」と定めている。
ホヤ・デ・セレン遺跡 (Joya de Ceren)世界遺産
首都サンサルバドルから車で40分、マヤ集落跡のホヤ・デ・セレン遺跡がある。
7世紀に発生した火山の噴火による火山灰で埋没した古代マヤの村の遺跡である。
住居跡や集会所、寺院、農耕具、食べかけの食べ物などがほぼ完璧な状態で
発掘されている。
遺跡名のホヤ・デ・セレンはスペイン語で「セレン(地名)の宝石」を意味し、
その遺跡の価値の高さから命名された。
古代マヤの時代から日常的に食べられていた国民食ププサ(トウモロコシの粉を
練った生地にひき肉、チーズや豆などを挟んで焼いた料理)を調理していた痕跡
も残っており、こうした農村の集落跡は大変貴重なものだという。
併設された博物館には、炭化したトウモロコシや豆類のほか、泥土と植物繊維で
作られた家の壁材や日常食器類、おもちゃなどが展示されており、約1400年前の
生活の様子を垣間見ることができる。
(Carr. San Juan Opico - Agua Escondida Km 32, Joya de Ceren, El SAlvador)