国名 | マリ共和国 | ![]() |
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英語 | Republic of Mali | ||||
首都 | バマコ(Bamako) | ||||
独立年 | 1960年9月(フランス) | ||||
主要言語 | 仏語、バンバラ語 | ||||
面積 | 124万0000km2 | ||||
人口 | 1788万5245人(2017年推計) | ||||
通貨単位 | CFAフラン | ||||
宗教 | イスラム教 | ||||
主要産業 | 金、サトウキビ、綿花 |
地理
全般に熱帯気候で年中高温。北部は砂漠気候、中部はステップ気候。
南部はサバナ気候で6〜9月が雨季となり、年間1000mmの雨量がある。
首都バマコ 25℃(1月) 26℃(7月)
年平均気温 28℃ 年降水量910mm
主産業は農牧業で、南部のニジェール川流域などで米・ラッカセイ・サトウキビ
・綿花を生産、北部で遊牧・牧畜を行う。
ウラン・リン鉱石・金などを産出し、ウラン鉱開発は日本が独占。
首都バマコは、同国南西部、ニジェール川沿岸に位置。
地名はバンバコ Bamba Ko (ワニの川) にちなむ。
行政、商業の中心地であるとともに、セネガルのダカール港と鉄道、道路で結ばれ、
ニジェール川水運もある交通の要衝。
セメント、石油製品、米、コーラナッツ、ラッカセイ (落花生) 、綿花などを集散。
大学、植物園、国際空港がある。人口 180万9106(2009年推定)
歴史
1235年、アフリカ大陸西部を拠点とする統一国家「マリ帝国」が成立。
13世紀から15世紀にかけて、豊富に取れる金を元手に、地中海交易により繁栄した。
サハラ砂漠の南縁に位置するトンブクトゥは、サハラ砂漠縦断路の中継地という地理的な
立場を生かして活況を呈し「黄金の都」とも称された。
地中海沿岸から来た商人は、ラクダの背に工芸品を積んでおり、帰りには積み荷が黄金と
コーラの木の種に変わり、同じく買い取られた奴隷たちは徒歩で従わされていた。
奴隷の供給源は戦争捕虜か人間狩りで、元手のあまりかからない商売だった。
黄金が溢れかえっていた様子は、1324年に帝国最盛期の王マンサ・ムーサがメッカ巡礼を
行なったとき、途中のカイロや目的地のメッカで気前よくチップをばらまいたために、
金の価格の大暴落を招いたという逸話からもうかがい知ることができる。
しかし、15世紀半ばから大航海の時代が始まると、砂漠を縦断する交易路は欧州商人にとって
うま味が少なくなってしまい、陸上交易によって国家を支えていたマリ帝国は次第に勢力を
失うことになった。
その後、19世紀末にフランスの植民地となってからはフランス領スーダンと呼ばれていた。
1960年6月、隣国であるセネガルと共にマリ連邦を結成し独立。
しかし、8月にセネガルが連邦から離脱したため翌9月にマリ共和国と改称した。
14世紀 | マリ帝国として繁栄 |
1920年 | フランス植民地に |
1960年6月 | マリ連邦としてフランスより独立 |
1960年9月 | 国名をマリ共和国と改称 |
ドゴン族(Dogon people)
マリは最貧国の一つだが、多民族国家ゆえ豊富な民族文化が育まれており、
特徴的な歴史遺産と相まって、アフリカの中でも観光客からの評価が高い。
とりわけドゴン族は、その特有な仮面を用いた踊りでつとに知られている。
複雑な模様で装飾された木彫りの仮面は、精霊や人間、動物を表すという。
祭りの日、仮面をつけた人々で村はあふれ、神秘的な神話世界が現出する。
ドゴン族は高度な天文学知識を持っており、その壮大な宇宙観、世界観は、
最新の天文学と合致することから、学界に衝撃を与えている。
以前、NHKが「アインシュタインロマン」(1991年10月)という番組を制作し、
その中で、ドゴン族の長老にインタビューを行ったことがある。
長老に「宇宙はどうやってできたのか」と聞くと、長老は「宇宙は無から始まった。
その宇宙は急激にふくれて、いまのような宇宙になった」と述べた。
それに対してインタビュアーが「アインシュタインという人の理論にも同じような
話がある」と返すと、長老は「彼は、我々の話を聞いたのだろう」と答えた。
(アクセス)日本(羽田)からパリまで直行便(JAL)で14時間30分。
パリからマリの首都バマコ(Bamako)まで直行便(Air France)で 6時間。
バマコからドゴン族の住むバンディアガラ(Bandiagara)まで車で14時間(700km)