国名 ネパール連邦民主共和国          
英語 Federal Democratic Republic of Nepal  
首都 カトマンズ(Kathmandu)  
民族 インド・アーリア語族、シナ・チベット語族  
主要言語 ネパール語  
面積 14万7181km2  
人口 2938万4297人(2015推計)  
通貨単位 ネパール・ルピー(NPR)  
宗教 ヒンドゥー教徒(81.3%)仏教徒(9.0%)  
主要産業 農業、牧畜、繊維業  




地理

北部はヒマラヤ山脈が東西に走り、エベレスト(チョモランマ)山はじめ8000m以上の高峰が連なる。
南部は高温多雨の森林地帯。

中央部にカンダキ川、コシ川などガンジス川の支流が谷間をつくり、ここに住民が集中。
気候は標高による差異が激しい。森林地帯が多く、耕地は少ないが、住民の80%以上が農業に依存。

米、トウモロコシ、小麦、黄麻、木材などを産する。牛、羊の畜産もある。繊維など工業は小規模。
インドとの貿易が多い。





歴史

4世紀に成立したリッチャヴィ王朝(Licchavi Dynasty)が、実証される最古の王朝とされている。
カトマンズ盆地に位置するこの王朝は、インドのヒンドゥー教やカースト制度が取り入れられていた。

その後、民族が入れ替わりながら王朝が続いた。
1814年、イギリス東インド会社とグルカ戦争(Gurkha War)が勃発。
敗北してイギリスの保護国とされた。

その後、王政復古と民主化を繰り返し、内戦なども起こった。
2008年、王政を廃止。大統領を元首とする共和制の国になった。

4世紀 リッチャヴィ王朝(Licchavi Dynasty)成立
1814年  イギリスとグルカ戦争(〜1816年 ネパール戦争)
2008年 王政廃止。ネパール連邦民主共和国成立






仏陀生誕の地


仏教の開祖である仏陀は、BC624年、ネパール南部の村ルンビニ(Lumbini)で誕生したとされている。
生誕の地には石柱が立っており、世界遺産にも登録されている。

これは、BC249年にマウリヤ王朝のアショカ王(King of Ashoka)がこの地を訪れた際に建てたと言われる
高さ 6m の石柱であり「ここが仏陀の生誕の地である」という碑文が刻まれている。

なお三蔵法師としてお馴染みの玄奘三蔵も、天竺への旅の途中でこの地を訪れ、石柱を見たと
「大唐西域記」(646年成立)に記している。






カトマンズの牛

ネパール人が多く信仰するヒンドゥー教では、牛を神聖な動物として
崇拝している。

街中に牛が闊歩しており、寝ころんだ牛のおかげで渋滞になることも。

農耕や運搬用に飼育する農家も多いが、食肉用として飼われることはない。
牛に感謝と敬意を示すためのお祭りも各地で開催されている。