国名 ニカラグア共和国            
英語 Republic of Nicaragua  
首都 マナグア(Managua)  
独立年  
主要言語 スペイン語  
面積 12万9494km2  
人口 602万5951人(2017年推計)  
通貨単位 コルドバ・オロ  
宗教 カトリック90%  
主要産業 コーヒー、綿花、サトウキビ  






地理

中米地域のほぼ中央部に位置し、カリブ海と太平洋に面している。
国土の中央を大小30余りの火山を抱えた中央山脈が走り、南部に中米最大のニカラグア湖が開ける。

東部のカリブ海側はうっそうとした密林に覆われた熱帯雨林気候で、西部の太平洋側はサバナ気候。
雨季は5〜10月、乾季は11 〜4月。山岳地帯は快適な気候となる。

首都マナグア 26.5℃(1月) 27℃(7月)
年平均気温27℃ 年降水量976mm

住民の約 10%が白人、9%が黒人で、残りは混血。
純粋なインディオはごく少数で、おもにカリブ海沿岸に住む。

公用語はスペイン語であるが、英語も広く通用。
国教は定められていないが、住民の 90%以上がローマ・カトリック。


労働人口の4割が農業に従事し、商品作物として、コーヒー、綿花、バナナ、サトウキビなどが栽培される。
牛の飼育が盛んで一部は輸出される。漁業ではエビが重要な輸出品。

製造業の比率は小さいが徐々に伸びており、食品加工や軽工業がおこなわれる。
アメリカが独裁政権を支援したことから、1970年代末から10年にわたる内戦が発生し経済は破綻した。
停戦後も低迷を続け対外債務が膨張したため、債権放棄が進められている。


首都マナグアは、中央高地と海岸山地に挟まれた低地にあり、マナグア湖南岸に位置する。
標高わずか 55mで、高原に位置する他の中央アメリカ諸国の首都に比してかなり暑い。

スペイン植民地時代にはレオンとグラナダが二大都市として発展し、マナグアは小さなインディオの町にすぎなかったが、
長期にわたる対立、抗争を続けた両市が妥協策として、1857年両市のほぼ中間に位置したマナグアを
ニカラグアの首都に定めた。以後中心地として急速に発展、ニカラグア最大の都市となっている。

市街は 1931年の大地震で破壊されたのち、近代的な都市として再建され、壮麗な政庁舎、聖堂、
大学、競技場などとともに街路も整備され、美しい熱帯都市の景観を誇ったが、
1972年 12月再び大地震に見舞われ、6000人以上の死者を出して市街の大半が壊滅した。

肥沃な農牧地帯を後背地としてもつ商業中心地として、コーヒー、綿花、トウモロコシなどを集散。
また小規模ながら食肉加工、家具、金属、石油精製など各種工業が立地。

交通の中心地で、パンアメリカン・ハイウェイ、太平洋沿岸鉄道が通り、東郊に国際空港がある。
ラテンアメリカの大詩人 R.ダリオの像が立つダリオ公園がある。人口 90万8892(2005年推計)



歴史

1502年コロンブスが上陸し、領有を宣言。
スペイン植民地時代はレオン、グラナダ両市を中心に発展。

1821年スペインから独立したが、1823年中央アメリカ連邦に加盟。
その解体とともに 1838年独立。

1502年 コロンブスが上陸
1821年 スペインから独立
1823年 中央アメリカ連邦に加盟
1838年 ニカラグア共和国として分離独立





     


マサヤ火山 (Volcan Masaya)


首都マナグアから車で40分、マサヤ火山国立公園内に
標高635mの雄大なマサヤ火山がそびえている。

頂上の火口展望台まで、車に乗ったまま行くことができ、
火口からグツグツと煮えるマグマを見ることができる
ニカラグア最大のパワースポットとなっている。


併設された火山国立公園博物館では、火山の成り立ちや
歴史、周辺で見られる動植物などが紹介されている。

(Volcan Masaya National Park, Masaya, Nicaragua)