国名 | カタール国 | ![]() |
![]() |
||
英語 | State of Qatar | ||||
首都 | ドーハ(Doha) | ||||
独立年 | 1971年9月(イギリス) | ||||
主要言語 | アラビア語 | ||||
面積 | 1万1437km2 | ||||
人口 | 231万4307人(2017年推計) | ||||
通貨単位 | カタール・リアル(QAR) | ||||
宗教 | イスラム教90%(スンニ派) | ||||
主要産業 | 原油、液化天然ガス |
地理
アラビア半島からペルシア湾へ 200kmほど真北に突出した半島国で、東西の最大幅は約 90km。
国土の大部分は砂漠。最高気温は50℃まで上がる。年降水量は 100mm。
1940年に石油が発見されて発展の契機をつかんだ。
中東の四大産油国に次ぐ石油生産国となり、現在のカタールは近代的な道路、ホテル、政庁舎、
テレビ放送網をもち、化学肥料、セメントなどの工業もある。
住民はアラブ人、南アジア系、イラン人など。言語はアラビア語のほか広く英語が用いられる。
住民の 90%はスンニー派イスラム教徒。首都ドーハには国際空港もある。
歴史
18〜19世紀にかけてアラビア半島内陸部の民族が移住し、現在の民族構成が成立。
19世紀前半に東部のサーニー家が勢力を拡大する。
1872年、オスマン帝国領に。
1916年、英国の保護下に入る。
1971年、独立を宣言。以降、サーニー家の世襲君主制が続いている。
1868年 | サーニー家が支配を確立 |
1872年 | オスマン帝国領に |
1916年 | 英国の保護下に入る |
1939年 | 油田が発見される |
1971年9月 | 独立を宣言。カタール国の成立 |
ザ・パール・カタール(The Pearl Qatar)
現在、ドーハの街の郊外に「ザ・パール・カタール」という人工島の建設が進んでいる。
ペルシア湾に浮かぶリゾート島で、敷地面積は東京ドーム85個分に相当する400万u。
敷地内には、五つ星ホテルが林立し、世界中の高級レストランやブランドショップ、
スパなどの娯楽施設が軒を連ねる。
一画には、イタリアのヴェニスを真似た、運河と橋を多用した街も再現されている。
カタール人だけではなく、世界中の金持ちに住んでもらおうというこのリゾート島に
「ザ・パール」(真珠)という名称がつけられたのには理由がある。
そもそも油田が発見される以前、カタールを潤していたのは真珠産業だった。
このリゾートが建設された海は昔、真珠採取のダイバーたちが仕事をする場所だった。
アジア有数の真珠生産国だったカタールの地位を脅かしたのは、世界で初めて真珠の
養殖に成功した日本から輸出される安価な大量の真珠だった。
カタールの真珠産業は衰退してしまったが、オイルマネーで巻き返したカタール人は、
かつて栄華を誇った伝統産業「ザ・パール」の名をこのリゾートに冠したという訳だ。