国名 シンガポール共和国     
英語 Republic of Singapore
首都 シンガポール(Singapore)
独立年 1965.8(マレーシア)
主要言語 マレー語,中国語,英語,タミール語
面積 692.7km2
人口 588万8926人
通貨単位 シンガポール・ドル
宗教 仏教33%、キリスト教18%
主要産業 機械、石油、化学






地理

マレー半島南端にジョホール海峡を隔てて接する島国。
マレー半島と陸橋でつながるシンガポール島と約 60の小島からなる。

地勢は平坦。熱帯雨林気候に属する。
中心市街地は南部のシンガポール海峡沿いにある。

1960年代から急速に工業化が進み、ジュロンなどの工業地域がつくられ、
新興工業経済地域 NIESの中心国の一つとして発展。
中継貿易も盛んで、ケペル港を中心に世界でも有数の貿易港となっている。

食糧は大部分を輸入に頼る。国民一人あたりの所得はアジアで上位に位置し、
高等教育施設も充実しており教育水準も高い。

マレーシアの首都クアラルンプール、タイの首都バンコクへいたる
鉄道と道路の起点で、チャンギ国際空港がある。

南西地区
分譲マンションが立ち並ぶ住宅地区。ショッピングセンター、日本レストラン、映画館などもある利便性に富んだ生活エリアとなっている。
またセントーサ島は代表的観光スポット。ユニバーサルスタジオ、水族館、カジノなどがある。

北西地区
シンガポール政府が建設した公共住宅(賃貸住宅)地域。駅や学校を始めとした公共施設から
近い立地にあるものが多く、暮らしやすい環境が整えられている。

中央地区
三井物産、住友化学、三菱重工業などの大手企業・金融機関が集中するアジアの商業・工業・金融センター。

シティ・ホール周辺には、世界遺産の「シンガポール植物園」、シンガポールのシンボル「マーライオン」、
「シンガポール国立博物館」、アートの殿堂「ナショナル・ギャラリー・シンガポール」などがある。

北東地区
伊勢丹デパートなど日系企業が多数進出している郊外エリア。日本人学校(幼稚園/小学校/中学校)が
多いエリアで、日本人駐在員のファミリーに人気の地域となっている。

南東地区
空港に近く、また海沿いの眺めの良い郊外エリア。海外企業の駐在員が多く住むエリアで、海岸線沿いに
約8キロにわたって公園になっており、サイクリングやジョギングを楽しむことができる。



歴史

マレー半島は、古くから中国とインドを結ぶ移動経路に位置していた。
そのため、海上、陸上の交通が盛んで、数多くの王国が興亡した。

1400年マレー半島西南部に、マレー人によるマラッカ王国(Malacca)が成立。
この東南アジア初のイスラム王国は、東西交易の中心として繁栄した。

だが、1511年にポルトガル、1641年にオランダに占領され、
さらに1909年にイギリス領となった。

第2次大戦中は日本の占領を受けたが、1957年マラヤ連邦として独立。

だが独立後、マレー人と華僑(中国系移民)との間に対立が発生した。

交易の拠点として栄えたマレー半島には、多くの華僑が住んでいた。
彼らは、商売がうまく、マレーシア社会の富を牛耳っていたのだ。

このことにマレー人たちが反発。雇用や大学入試にマレー人優先政策をとった。
当然、華僑たちは、この政策に反発。双方の対立が激化した。

こうして1965年、華僑たちは独立し、シンガポールを建国した。

独立後のシンガポールは、リー・クワンユー首相のもと、金融、通信、
サービス産業を重視する経済政策が進められた。

また法人税を低くすることで海外企業を誘致し、グローバルな
貿易拠点都市として、めざましい経済発展を実現した。


シンガポール史
1400年 現在のシンガポール領域にマラッカ王国建国。
1511年 マラッカがポルトガルに占領され、マラッカ王国が滅亡。
マラッカ王国の王はマレー半島のジョホールに移り、ジョホール王国を建国。
  それに伴い、ジョホール王国によって現在のシンガポール領域が支配される。 
1819年 英国人ラッフルズが上陸。ジョホール王国より許可を受け商館建設。
1909年 イギリスによる植民地支配。
1942年〜1945年 日本軍による占領
1957年  マラヤ連邦として独立
1963年 マレーシア成立に伴い、その一州として参加。
1965年 マレーシアより分離、シンガポール共和国として独立。





シンガポール国際空港 (Changi Airport)

アジアの各都市には、名物と呼べる大空港がいくつもある。

立派な観光スポットとして成立するレベルのところも少なくない。

シンガポールのチャンギ国際空港もその一つである。

空港全体が、巨大なアミューズメント・パークになっている。



空港の屋上には、ジャグジー付きのプールが完備されている。
プールサイドには、バーやフィットネス・センターもある。

空港内には、植物園、映画館、ゲームセンター、滝や礼拝堂まである。

1階には、らせん形の巨大滑り台がある。ビルの4階に相当する
12mの高さから、一気に滑り降りる。

エスカレーターで搭乗口に向かうよりもずっと楽しい体験だ。



空港内には、手ぶらのカップルや家族連れなども見受けられる。
彼らは、レジャー施設のように、空港を利用しているようだ。


チャンギ国際空港は多くの賞を獲得し、世界最高水準の施設が
完備された空港との評価を常に受けてきた。

聞けば、トランジット待ちをする乗客を退屈させないためだという。
観光立国を掲げるシンガポールの意気込みが実感できる空港である。