国名 ウルグアイ東方共和国   
英語 Oriental Republic of Uruguay
首都 モンテビデオ(Montevideo)
独立年
主要言語 スペイン語
面積 17万6220km2
人口 336万0148人(2017年推計)
通貨単位 ウルグアイ・ペソ
宗教 カトリック75%
主要産業 牧畜、農業、水産、繊維






地理


国土の大半はゆるやかに起伏する草原地帯で、ウルグアイ川支流ネグロ川が国土を斜めに貫流し、
中流部にはダムが建設され、その上流に広大な人造湖が形成されている。

全域が温帯湿潤気候区に入り、温暖でしのぎやすい。
平均気温は最も寒い7月で 10℃、夏の1〜2月は 22℃。
雨は年間を通して降り、年降水量は約 900mm。

住民の大部分は 19〜20世紀にスペイン、イタリアなどヨーロッパ諸国から移住してきた
白人の子孫で、ほかにごく少数の混血、黒人、インディオが住む。
スペイン語が公用語で、通用語としても広く用いられる。
ローマ・カトリック信者が4分の3を占める。

主要作物はコムギ、トウモロコシ、イネ、ジャガイモなどで、輸出品としても重要。
歴代の政府は国内工業の発展に努めているが、石油、石炭、鉄鉱などの鉱物資源を欠くため
重工業は未発達で、工業は農畜産物加工と石油精製のほかは各種消費物資の製造が中心である。


国土が比較的平坦であるため、交通網はよく発達しており、首都から放射状に延びる鉄道、道路が
国内主要都市を結ぶとともに、数ヵ所でブラジル、アルゼンチンの交通網に連絡している。

     

首都モンテビデオは、ラプラタ川の北岸に位置する港湾都市。
冬季はやや風が強いが、気候は概して温暖で、平均気温は最も寒い6〜9月でも 10〜13℃、
最暖月1月は 22.5℃。年降水量は約 1000mmで、年間を通してほぼ平均して降る。

ウルグアイ最大、唯一の大都市で、同国のあらゆる分野の活動の大部分がここに集中している。
大規模な羊毛と食肉の加工プラントが立地し、織物、靴、石鹸、衣料など消費物資の製造が盛ん。

文化施設として、同国唯一の総合大学であるラレピュブリカ大学 (1849) 、
各種の劇場、博物館、図書館などがある。
市街は、馬蹄形のモンテビデオ湾を囲む低い岬を占める旧市街を中心に、
その東および北に向かって広がっている。

旧市街には植民地時代の面影が多少残されているが、市街は概して近代的で、
広い街路に沿って高層ビルも立ち並ぶ。
全国各地からの道路、鉄道が市に集まり、国際空港がある。人口 163万3000(2009年推計)


歴史

16世紀以来、スペインの植民地であったが、ポルトガルも領有を企図したため、
今日のウルグアイをめぐる両国の抗争は絶えなかった。

1777年、最終的にスペイン領となった。
1825年8月 ウルグアイ東方共和国として独立。


1516年 スペイン人が上陸
1777年 スペイン領に
1825年8月 ウルグアイ東方共和国として独立





大麻販売を合法化


ウルグアイは、世界で初めて大麻を合法化した国として知られている。

政府が大麻の流通を管理することで、大きな社会問題となっていた
麻薬組織による密売をなくし、その資金源を断つことが狙いだった。

だが課題は山積みだ。
大麻は政府が認可した薬局で販売することになったが、その数が
少ないため、供給が需要に追いつかない。


薬局側が闇組織による大麻を狙った強盗などを恐れ、販売に尻込み
しているからだ。

そのため麻薬組織による密売は、いまだに減っておらず、世界に
先駆けた革新的な政策の行方が注目されている。

なお大麻の購入が許可されているのは、18歳以上のウルグアイ国民
および永住権を持つ外国人のみで、観光客が入手することはできない。